エピソード25 最終決戦(脚本)
〇洞窟の深部
レストとレイノスは、ダメージを受けた
ジンの回復に努めていた。
レスト「回復、動かないで」
レイノス「・・・・・・・・・・・・」
ジン「くそっ・・・! なんで・・・ 俺たちが何をしたってんだ・・・!!」
レスト「しゃべらないで」
ジン「セ=シルの子孫ってだけで迫害されてきた。だから俺もエクストも力を付けた」
ジン「せめて、俺たちの手でカタをつけることができたら・・・良かったのによぉ・・・」
レイノス「ジン・・・」
レイノス「もう・・・やめようよ・・・」
ジン「・・・あ?」
レイノス「みんな・・・同じだよ。 僕も、レストも・・・」
レイノス「僕はもう・・・」
ジン「てめぇ、まさか諦めるとか言い出すんじゃ ないだろうな!?」
ジン「・・・そういえば、姫さんを逃したのも てめぇだったな・・・」
ジン「その分の1発くらいは、覚悟してもらおうか!」
レスト「な、仲間割れ、ダメ!」
〇洞窟の深部
風華「みんな!!」
風華「私の宝玉が戻ったわ! 神具を、 カートに向かってかざして・・・!」
風華(届いて・・・私の想い・・・!)
「おっしゃ!!」
「神具を・・・」
「これで・・・!」
魔術に支配されし者「グ、グウゥゥゥゥッ!!」
魔術に支配されし者「オ・・・ノ・・・レ・・・」
紅蓮「くっ・・・ 近づけねぇ・・・!!」
魔術に支配されし者「キ・・・エ・・・ロ・・・」
地季「くっ・・・間に合え・・・!!」
地季「ふぅ・・・」
風華(攻撃が激しすぎる・・・! 一体、どうすれば・・・!?)
風華「・・・・・・!!」
レグルス「助太刀しよう」
紅蓮「えっ!? でも、神具じゃないと・・・」
レグルス「撹乱くらいはできる。 とどめは任せるぞ・・・!」
紅蓮「わかった、頼む・・・!」
エクスト「みんな、レグルス様に続いて!!」
メイ「よぉーっし、行くわよ!」
ジェルバーン「はいはいっと」
紅蓮「まさか、 セ=シルの子孫と共闘とはな・・・」
紅蓮「唸れ、フレイムセイバー!!」
雷火「轟け!! サンダーブレード!!」
吹雪「ぃよっしゃ!! 貫け! ドラグーンランス!!」
影利「闇よ、行きなさい・・・! ダークネスメイス!!」
氷河「・・・翔べ! ヴァーテルルーク!!」
地季「地よ、応えてくれ・・・! エルデ・ノワ!!」
色時「時よ、加速しろ! クロノスレピア!!」
風華「ウィンドハープよ・・・ すべてを・・・吹き飛ばせ・・・!!」
風華「紅蓮!! もう一度、あなたの焔を・・・!!」
紅蓮「・・・そうか!!」
紅蓮「焔よ、風と共に・・・!!」
「はああああああぁぁああぁぁっっ!!」
魔術に支配されし者「コ・・・シャ・・・ク・・・ナ・・・」
紅蓮「うおおおおおおおおおおおおっっ!!」
風華「むううううううううぅぅぅぅっ!!」
「いけええええええええぇぇぇっっ!!」
魔術に支配されし者「グ・・・・・・」
魔術に支配されし者「グアアあアアアアああアアアアアア!!」
魔術に支配されし者「グ・・・グ・・・」
紅蓮「や、やった・・・?」
紅蓮「やったぞ、みんな!!」
影利「すごいじゃない、連携技なんて!」
雷火「やったー!」
カート!!!!
〇洞窟の深部
風華「カート、 しっかりして、カート・・・」
風華(ああ・・・元に戻らない・・・)
風華(わかっていた・・・ことだけど・・・)
紅蓮(風華・・・)
レグルス「風華」
レグルス「封印は、まだ終わっていない」
風華「わかっています・・・」
レグルス「それは?」
風華「カートに、持たされた物です」
レグルス「そうか・・・ では、任せるぞ」
雷火「封印って、神具でするんじゃないのか?」
風華「もちろん、封印は神具を通じてされる。 でも、封印するためには・・・」
氷河「とどめ・・・か・・・」
風華「・・・・・・・・・・・・」
風華「これは、私がやります」
風華「私の・・・ カートに対する最後の責任です」
風華は、剣を持ってカートの前に立った。
風華「・・・・・・・・・・・・」
風華「・・・・・・・・・・・・」
風華「・・・・・・っ!」
レグルス(風華・・・無理か・・・ やはり、私が・・・!!)
レグルス「・・・・・・!」
紅蓮「風華!!」
紅蓮は、剣を握る風華の手を取った。
紅蓮「おまえだけに責任は負わせない!!」
紅蓮「おまえが背負ってるもの、 全部俺が一緒に背負ってやる!!」
紅蓮「だから、このまま行こう!! ・・・・・・一緒に!!」
風華「紅蓮・・・・・・・・・・・・」
風華「・・・・・・ありが、とう・・・・・・」
風華(カート・・・・・・)
風華(さようなら・・・・・・)
カートは光に包まれ、ゆっくりと────
ゆっくりと消えていった────
〇洞窟の深部
吹雪「終わっ・・・た・・・」
吹雪に続いて全員弛緩し、その場にへたり込んだ。
色時「でもこれで、 《エデン》は守られたんですよね?」
地季「そうだね、また誰かが 封印を解かなければいいけど・・・」
影利「そうね。そのあたりは、みんなで 今後の事をしっかりと決めておきましょ」
???「冗談じゃねーぞ!!」
ジン「おまえらは使命を果たして万々歳かも しれないがな!」
ジン「俺たちのことはどうなる!?」
ジン「なあ、レグルスさんよ!!」
ジン「俺たちは、あんたの策を信じて ここまでやってきた!!」
ジン「なのに・・・なのによぉ・・・」
ジン「どうすりゃ、いいんだよ・・・」
ジン「カートの子がいなけりゃ・・・」
???「あの・・・・・・」
ティサ「もしかして・・・カート様の子を 望んでいらっしゃるの・・・?」
影利「あなた、魔術を封印したのに、 一緒に消えないのね?」
ティサ「はい・・・もしかすると・・・」
ティサ「カート様の子が、ここにいるからかも しれませんわ・・・」
ティサは、自分の腹部を優しく撫でた。
「えええええええええええっっ!?」
レグルス(なん・・・だと・・・?)
レグルス(たしかに、魔の者が母体ならば、 能力を持つ子が生まれる確率は、 何倍にもなる・・・!)
レグルス(我々、セ=シルの子孫は消えずに済む。 しかし・・・!)
ティサ「ただ・・・ひとつだけ懸念がありますの」
ジン「なんだ?」
ティサ「この子を産んだら・・・おそらく私は 消えてしまいます・・・だから・・・」
ジン「わかった。俺たちで面倒見よう」
エクスト「ジン、そんな簡単に・・・!」
ジン「いいじゃねぇか。 放っておくこともできねぇだろ?」
エクスト「・・・・・・・・・・・・」
エクスト「・・・・・・そうね」
ティサ「みなさん、ありがとう・・・」
ティサ「・・・・・・?」
ティサ「が・・・は・・・っ!!」
メイ「きゃああああああああああああっっ!!」
女性陣が、一斉に悲鳴を上げた。
「あのさぁ・・・君、 なに勝手な事してくれちゃってんの?」
そこには・・・
返り血を浴びたウィルの姿があった──
レグルス「だ────」
「誰かウィルを止めろおおおおお!!」
レグルスの悲痛な叫びが、洞窟内に響き渡った────
カート、お前、抜かりないと言うかなんというかお前……、からの
えらいこっちゃぁあああ!!Σ(゚口゚;
登場人物が多い分、どこから何が飛んでくるか分からない!!
ええーえー!😱
カート✕風華寄りで見ていたので、気持ちがついていきませ……