サバト~魔法少女学園でハレンチ怪人にされそうです~

はねき

読み切り(脚本)

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はねき

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〇大きな木のある校舎
  ゴロゴロ・・・
  ピカーッ!

〇豪華な部屋
  学園長室。
ヒミコ学園長「うちに就職したいと?」
アクマスク「頼むよ」
アクマスク「いえ、頼みます!」
ヒミコ学園長「でも、あなた怪人よ?」
アクマスク「あんただけ──」
ヒミコ学園長「ムッ」
ヒミコ学園長「あんた?」
  学園長に睨まれる不気味な怪人。
アクマスク「すまん!」
  アクマスクなる男の怪人は、
  すぐにたじろぎ下手に出た。
アクマスク「自分が頼れるのは学園長になられたプリプ──」
ヒミコ学園長「魔法天使だった頃の名前を言うのは」
ヒミコ学園長「ヤメて」
アクマスク「この学園で何でもする!」
ヒミコ学園長「また何か悪さしようってんじゃ?」
アクマスク「魔法天使に浄化されて俺は変わった なんの力もない悪魔に」
ヒミコ学園長「・・・・・・」
  元魔法天使の女性は悩む。
アクマスク「どこも雇ってくれないどころか、 誰も自分を相手にしてくれないんだ」
アクマスク「もうつらくて・・・・・・」
  アクマスク、土下座をして涙ぐむ。
アクマスク「頼む、助けてくれ」
ヒミコ学園長「はぁ」
ヒミコ学園長「・・・・・・いいわ」
ヒミコ学園長「浄化したの私だものね」
  ニッコリ笑顔のアクマスク。
アクマスク「そうだぞ! 魔法天使プリプリエンジェル」
  ヒミコ学園長が変身する。
プリプリエンジェル「プリプリフィナーレ!」
  学園長室が閃光に包まれる。
  そして、爆発。

〇一軒家
  翌日。
「いってきまーす」
カンナ(わたし、三咲カンナ!)
カンナ(妖精ポコパンを助けたことがきっかけで 魔法少女をやってるの)

〇黒背景
ポコパン「カンナ」
ポコパン「魔法少女ルンルンハートになって」
ポコパン「そして、あたちの力を使って勝つんだポコ!」

〇一軒家
カンナ(でも、今日からポコパンは・・・・・・)
カンナ「あ、遅刻しちゃう〜」

〇大きな木のある校舎
  私立 魔法少女学園。
カンナ(ここは色んな町を守る魔法少女を育成する機関)
カンナ(私はここの生徒になった)

〇教室
カンナ「おはよう!」
セリーヌ「あら、登校してきたのねッ」
セリーヌ「昨日まで最強〝だった〟ルンルンハート」
  過去形を強調して言った。
カンナ(そう・・・・・・)
カンナ(わたしと妖精ポコパンは魔法少女のコンビとしてクラスで最強だった)
カンナ(昨日までは・・・・・・)
  ガラッ
  ドアが開き先生がやってくる。
ホーリーホワイト先生「みんな、席について」
ホーリーホワイト先生「知っての通り妖精ポコパンが産休に入りましたので、」
ホーリーホワイト先生「カンナさんには非常勤の妖精がつきます」
ホーリーホワイト先生「・・・・・・入りなさい」
  入ってきたのは──
  怪人だった。
生徒たち「キャーッ!」
セリーヌ「怪人!?」
カンナ「何で学園に!?」
セリーヌ「わたくしたちを襲いに来たのね」
セリーヌ「ピッピ、変身しますわよ!」
ホーリーホワイト先生「待ちなさい!」
ホーリーホワイト先生「彼が!」
ホーリーホワイト先生「カンナさんとコンビになる 非常勤の妖精です!」
アクマスク「どうも、こんにちは」
アクマスク「自分は昔 魔法少女の敵の悪魔でした」
アクマスク「でも、今日からは皆さんの味方」
アクマスク「妖精になります!」
  え!?
アクマスク「名は・・・・・・」
アクマスク「悪魔怪人アクマスク!」
アクマスク「です!!」
クラス中「・・・!!」
  絶句したクラス全員が。
ホーリーホワイト先生「あなたのパートナー カンナさんはあそこの席の子よ」
アクマスク「わかりました」
カンナ「ええええッ!!!」
  アクマスクは仰天するカンナの方へやってくる。
アクマスク「よろしく頼む」
カンナ「・・・・・・」
  アクマスクは腕組みしカンナの後ろで仁王立ち。
  キーンコーンカーンコーン。
  ホームルームの終わりを知らせるチャイムが鳴った。
  アクマスクはそのままカンナの背後にいた。

〇田舎の学校
  戦闘訓練授業。
セリーヌ「変身!」
  手に持つスマホから光が溢れてくる。
ルンルンスパークル「はじける元気!」
ルンルンスパークル「ルンルンスパークル!」
  すでに変身済みのカンナは必殺技の構えを取る。
ルンルンスパークル「来なさい、カンナ」
ルンルンハート「必殺 ハート・タイフーン」
  ルンルンスパークルに直撃する必殺技。
  しかし、なんともない。
ルンルンスパークル「見かけ倒しね」
アクマスク「フッ、まだ自分がいるぞ」
  不気味な笑みを浮かべるアクマスク。
  ルンルンスパークルに殴りかかる。
アクマスク「若き魔法少女、悪く思うな。 これも経験の差だ」
アクマスク「パーンチ!」
  ルンルンスパークルは手刀で拳を払い、カウンターで逆にパンチ。
ルンルンスパークル「えいッ」
  その拳はモロにアクマスクの顔面に入る。
アクマスク「ぐはッ」
  アクマスク、耐えるが膝をつく。
ルンルンハート「ああッ、もう!」
ルンルンハート「妖精ならわたしに力を貸してよね」
  苛立つルンルンハートはアクマスクに愚痴る。
アクマスク「ど、どうやって?」
ルンルンハート「はッ?」
  呆れるルンルンハート、立ち尽くす。
ルンルンスパークル「今だわ!」
ルンルンスパークル「ピッピ、わたくしに力を!」
ピッピ「もちろんだッピ」
  ルンルンスパークルは力がみなぎった。
ルンルンスパークル「スパークル・タイフーン!」
  二人は吹き飛んだ。
  倒れたルンルンハートの変身が解ける。
  体操服を着たカンナの姿に戻る。
カンナ「そんな〜ッ」

〇更衣室
  訓練は終わり、
  生徒たちは体操服から私服に着替えている。
セリーヌ「今日から最強はこのわたくし」
セリーヌ「ルンルンスパークルね」
カンナ「・・・・・・」
セリーヌ「最弱はあなたね、 ルンルンハート」
カンナ(キーーッ)
  歯噛みするカンナ、悔しい。
カンナ(魔法少女のパートナーがあんな悪魔で勝てるわけないじゃない!)
セリーヌ「フフッ」
セリーヌ「魔女に鞍替えなさってはどうかしら?」
  嫌味を言われたカンナだったが、その言葉にひらめく。

〇黒
カンナ「悪魔からだって力は得られるんだ」
カンナ「古の魔女はそうしてきたもん 彼らと契約して!」
  契約、この契るというのは
  つまり・・・
  サバト

〇教室
  クラスの生徒たちが戻ってくる。
  教室で一人ポツンと待っていたアクマスク。
  しかし、カンナは最後まで現れない。
アクマスク「・・・・・・」
  不安が襲う。
アクマスク「何だ? 何かあったんじゃ?」
  クラスの生徒たちに訊くと──
生徒「きゃー」
  怖がられながら教えてもらった。
  どうやら更衣室から出てこないらしい。

〇学校の廊下
  更衣室前に立つアクマスク。
  ドアをノックする。
アクマスク「大丈夫か?」
  返事はない。
アクマスク「・・・入るぞ」

〇更衣室
  カンナが待ち構えていた。
アクマスク「どうした? 何があったのだ?」
カンナ「わたしと、サバトして」
アクマスク「!?」
アクマスク「な、何を言ってるのだ?」
アクマスク「自分は妖精だぞ」
カンナ「いや、悪魔だから」
アクマスク「転職した・・・」
カンナ「それはお仕事でしょ? でも、あなたの存在は──」
カンナ「悪魔の怪人のままだよね」
アクマスク「・・・・・・」
  カンナの妖しい微笑み。
カンナ「悪魔ってサバトをすれば力を行使できるんでしょ」
アクマスク「サバトが何かわかってるか?」
カンナ「うん」
カンナ「エッチ」
カンナ「エッチなこと」
アクマスク「!」
アクマスク「そ、そうだ」
アクマスク「だが女の子が怪人にお願いしちゃいけない」
カンナ「でも、悪魔が力を発揮するには人間と淫らなことしないとダメなんでしょ?」
アクマスク「・・・・・・」
  否定できない悪魔怪人アクマスク。
カンナ「その力、わたし欲しいの」
  ガチャ。
  カンナが回り込んで鍵をかける。
アクマスク「え!」
  唖然となるアクマスク。
  しかし、次のカンナの行動にもっと驚く。
アクマスク「えーッ!!」
  咄嗟に顔を両手で覆う。
  彼女は自らのスカートをたくしあげたのだ。
アクマスク「はしたないぞ! やめるんだ!」
  アクマスクはなんとか見ないようにしている。
カンナ「わたしを大人の魔法少女、 魔女にしてほしいの」
カンナ「そのためならサバトだって・・・」
  カンナはアクマスクが止めるのも聞かず服を震える手で脱いでいく。
アクマスク「服をちゃんと着るんだ」
カンナ「わたしとワルいことしようよ 悪魔さん」
  肌を見せていく。
  そんな彼女にアクマスクは申し訳なさそうに。
アクマスク「確かに自分は昔、 人々の邪な心につけこみ 強大な力を振るってきた」
アクマスク「でも、今そんなことしたら・・・」
アクマスク「クビに!」
アクマスク「いや、刑務所だ! できない!」
  聞く耳を持たないカンナは嫌な微笑み浮かべ、
  ゆっくりアクマスクに迫ってくる。
アクマスク「なんてハレンチな子だッ!!」
  アクマスク、見ないよう下を向き後退り。
  しかし、どこにも逃げ場は・・・
アクマスク「やめろ、やめてくれ!」
アクマスク「今、自分はもう妖精なんだ・・・!」
  頭を抱えるアクマスク、思い悩む。
  そして、窓の方へ振り向き走る。
カンナ「あ!」
  ガッシャーン!
  
  アクマスクは窓ガラスを突き破って逃げた。
カンナ「ここ3階なのに落ちて無傷なんて」
カンナ「さすが悪魔ね」

〇豪華な部屋
  放課後──
ヒミコ学園長「カンナさんの妖精を辞めたい?」
「はい」
ヒミコ学園長「なぜ?」
ヒミコ学園長「さすがに早くないかしら?」
アクマスク「自分はやはり・・・・・・」
アクマスク「いや、俺はやっぱ悪魔怪人なんだ」
アクマスク「妖精にはなれない」
アクマスク「あの子に悪い影響を与えてしまうようだ」
ヒミコ学園長「そう」
ヒミコ学園長「でも、あなたには優しいココ──」
  ドアが乱暴に開き、ホーリーホワイト先生がやってくる。
ホーリーホワイト先生「学園長、大変です!」
ホーリーホワイト先生「テレビを見てください!!」

〇商店街
ルンルンキラー「弱いな、魔法少女」
ルンルンスパークル「くッ、何者なんですの?」
ルンルンキラー「貴様が知る必要はない」
ルンルンキラー「トドメだ」
カンナ「そこまでよ」
カンナ「変身!」
ルンルンキラー「貴様も魔法少女か」
ルンルンキラー「好都合だ、先に始末してやる」
ルンルンスパークル「ルンルンハート、逃げてーッ!」
ルンルンキラー「ふんッ」
ルンルンハート(か、躱せない!)
  直撃
  ・・・したかに見えた。
ルンルンスパークル「ルンルンハート!」
  間一髪のところだった。
  捨て身のアクマスクがルンルンハートに飛びつき、斬撃が当たるを避けさせた。
アクマスク「うお―ッ!」
  ルンルンハートを両腕に抱えるアクマスクは地面に勢いよく倒れる。
ルンルンハート「あ、アクマスク!?」
アクマスク「間に合ってよかった」
  倒れた際にアクマスクの手がルンルンハートの胸に触ってしまう。
ルンルンハート「キャッ」
アクマスク「す、すまん」
  すぐに立ち上がるアクマスク。
「ハッハッハッハッ」
  謎の敵・ルンルンキラーが彼を嘲笑する。
ルンルンキラー「お前、怪人のくせに魔法少女を助けるのか?」
アクマスク「黙れ」
  アクマスク、ルンルンキラーに向かっていく。
アクマスク「怪人だから悪なんていう 古い生き方をいつまでもしやがって」
  取っ組み合う二人の怪人。
アクマスク「怪人なら」
アクマスク「怪人だからこそ自由に生きてみたくないのか!」
ルンルンキラー「時代遅れのポンコツが何を!」
ルンルンハート「疑問が浮かぶルンルンハート」
ルンルンハート「!?!? 何で互角に戦えるの・・・・・・?」
アクマスク「ルンルンハート! 俺の力を使えぇッ!」
アクマスク「サバトをした悪魔の力を分けてやる」
ルンルンハート「さっきラッキースケベで、 わたしの胸に触れたことが エッチなことに・・・・・・!」
ルンルンハート「変身!」
  モード:デビルンルン
  カンナは新しい姿に変身し、必殺技の構え。
  しかし、このままではアクマスクもろとも・・・・・・
アクマスク「気にするな、撃て」
ルンルンハート「・・・・・・」
  ルンルンハート、つばを飲み込み頷く。
ルンルンハート「超必殺」
ルンルンハート「デビルンルン・タイフーン」

〇大きな木のある校舎
  次の日。

〇学校のプール
  アクマスクは魔法少女の妖精の仕事を続けていた。
  今日はこれから水泳の授業。
  魔法少女たちが水着で自分にサバトを迫ってこないか
  彼はそれを心配していた。
アクマスク「あ〜、おしまいだ」

コメント

  • 魔法少女の世界も実力主義の世界で甘くはないんですね。怪人のアクマスクよりもはるかに小悪魔なカンナちゃんのなりふり構わぬサバトのおねだり攻撃には度肝を抜かれました。

  • サバトなこと…うーむけしからん!
    エッチなことであればなんでもいいんですね!
    いやいかん、これじゃあ私は怪人よりも怪人…。

  • アクマスクさん、お疲れ様といいたくなりました。過去の痛手をしっかりと自覚して、最後まで妖精に徹した彼は何よりの【改人】だと思います!

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