恋するパワード! まほろちゃん!

平家星

#6 告白できなくなっちゃった!?(脚本)

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〇可愛らしい部屋
城田まほろ「いよいよ、明日はクリスマスイブ・・・みんなでの食事が終わったら、あたし・・・涼くんに、告白するっ!」
城田まほろ「禅・・・瞑想・・・ヨガ・・・告白しても爆発しないように、あらゆる方法で精神を鍛えてきた」
城田まほろ「あとは、告白の言葉を決めるだけ!」
  まほろはぬいぐるみ相手に練習を始める。
城田まほろ「『涼殿! 私と、めおとの契りを!』」
城田まほろ「少し古風が過ぎるか・・・」
城田まほろ「『涼くん、付き合わないと、撃ち殺すよ!』」
城田まほろ「アウチ、これじゃ脅迫か・・・」
城田まほろ「あーもう! 涼くんは平凡な言葉じゃ振り向かないぞ! 誰かロマンチックでギャラクシーな言葉を私に与えてっ!」
パワードスーツ「かしこまりました。言語モードを、変更します」
城田まほろ「へ?」
  ピコピコピコ
城田まほろ「!#=?」
城田まほろ「(なにが起こったの?)」
城田まほろ「@><!?」
城田まほろ「(あれっ、変な言葉になってる!?)」

〇ファンシーな部屋
城田まほろ「=~#%」
城田まほろ「(・・・というわけなのよ)」
丸藤のり子「最初はふざけてるかと思ったけど、なんか深刻そうね」
丸藤のり子「私なりの解釈だけど・・・明日、涼くんに告白したいのに、変な言葉しか話せなくなった、ということでOK?」
城田まほろ「+=%$!」
城田まほろ「(さすがのり子!)」
城田まほろ「*@&%!」
城田まほろ「(普段は勘が悪いのに、いざというときは本能が働く!)」
丸藤のり子「なんだろう? 直感だけど、少しディスってない?」
城田まほろ「&%$@」
城田まほろ「(すごいなのり子・・・エスパーレベルじゃん)」
丸藤のり子「どこの国の言葉なんだろう・・・世界中にメッセージを送信したら、わかる人からの連絡くるかも」
城田まほろ「&%*! $$!」
城田まほろ「(ナイスアイデア! そうしてみる!)」
  まほろのパワードスーツからアンテナが立ち、世界中にメッセージ送信をする。
城田まほろ「&%$=&」
城田まほろ「(送信完了! この言葉が分かる人、連絡ちょうだいなっ!)」

〇ホテルのレストラン
城田まほろ「&¥<##・・・」
城田まほろ「(結局、間に合わなかった・・・)」
丸藤のり子「どうやら、ダメだったみたいね・・・」
町田満男「まほろちゃん、どうしたの?」
丸藤のり子「実は、カクカクしかじか(説明略)なのよ・・・」
町田満男「なるほどね~。そりゃ大変だ」
町田満男「でも、大丈夫 俺にはまほろちゃんの言葉がわかるぜ。 勘がいいからね」
城田まほろ「**:&」
城田まほろ「(じゃあ満男くん、お塩とって)」
町田満男「OK! まほろちゃん、辛いの意外といけるんだね」
  満男はまほろのチキンに激辛ソースをかけた。
城田まほろ「%$@!」
城田まほろ「(辛いよッ! あほッ!)」
町田満男「ははは、喜んでる喜んでる」
  涼は激辛ソースをかけて、平然とチキンを食べている。
島本涼「・・・うまい」
丸藤のり子「涼くんは平然と食べるのね」
城田まほろ「=¥++!」
城田まほろ「(さすが涼くん、超クール・・・)」
町田満男「わかるよ、まほろちゃん。涼はただバカ舌なだけだって言いたいんだよな」
島本涼「・・・そうなの?」
城田まほろ「&%=~!」
城田まほろ「(違うよ涼くん! あたし、そんなこと言ってないよ!)」
町田満男「うんうん。まほろちゃん『涼はバカ舌なうえにのろま』だって? わかるわかる」
城田まほろ「*+@!」
城田まほろ「(貴様ッ! 許さんッ!)」
丸藤のり子「満男くん、なんだかまほろ、殺気立ってるよ・・・」
城田まほろ「**+~@!」
城田まほろ「(うわぁ~ん! 会話できないとイライラする~っ!)」
  その時、窓の外の道、上空から明るい光が地面を照らした。
島本涼「・・・何? あれ」
丸藤のり子「ん? な、何かが降りてくる!?」
  光の刺したところに、大きな赤い球体が降りてくる。
町田満男「もしや・・・サンタクロースじゃないか!?」
城田まほろ「&&!? %%$#!」
城田まほろ「(わお! サンタさん!? 行ってみよう!)」

〇繁華な通り
  道の真ん中にある赤い球体を、4人は遠くから恐る恐る見ている。
島本涼「・・・これが、サンタのソリ?」
丸藤のり子「いや、ソリには見えないけど」
城田まほろ「@+**?」
城田まほろ「(プレゼント持ってきてくれたのかな? ワクワク!)」
町田満男「サ、サンタクロースさんですかッ!?」
  丸い物体のハッチのようなものが開き、中からタコのような生き物が出てくる。
丸藤のり子「サンタってか・・・宇宙人?」
町田満男「いや、まだサンタの可能性も・・・」
島本涼「・・・サンタ星人かな」
宇宙人「@**+&?」
宇宙人「(ここに、我々の言葉を話す奴がいるのね?)」
城田まほろ「&! &*$!?」
城田まほろ「(え! 私、あなたの言葉がわかるっ!)」
宇宙人「%%#@*!?」
宇宙人「(我々の星の言葉で、メッセージを送ったのは君なのね!?)」
城田まほろ「&%+<>?」
城田まほろ「(あなたの星の言葉? やっふぃ! やっと言葉の通じる人が現れた!)」
丸藤のり子「状況から見て・・・まほろの言葉、もしかして、この宇宙人の言葉だったの!?」
町田満男「宇宙人? いや、まだサンタの可能性も捨てきれない!」
町田満男「なんたって今日は、聖なるクリスマスイブなのさっ!」
丸藤のり子「ちょっと黙って」
城田まほろ「&%*@!」
城田まほろ「(地球へようこそ! ここは、良いところだよ!)」

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