恋するパワード! まほろちゃん!

平家星

#3 水族館デートしちゃった!(脚本)

恋するパワード! まほろちゃん!

平家星

今すぐ読む

恋するパワード! まほろちゃん!
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇水族館前(看板無し)
城田まほろ「天気は良好! 絶好の水族館日和や~ッ!」
丸藤のり子「水族館に、天気はあんまり関係ないけどね」
島本涼「・・・楽しみ」
町田満男「水族館なんて、小学生のころに来た以来だぜぇ~!」
丸藤のり子「・・・あのさ、満男くん」
町田満男「ん?」
丸藤のり子「良かったらさ、二人で回らない?」
町田満男「えっ!? 二人っきりで!?」
丸藤のり子「い・・・いや、深い意味はないんだけど・・・。 魚の種類とか、教えてよ」
町田満男「なるほど。寿司ネタに詳しい俺に、水族館を案内しろと・・・」
丸藤のり子「まぁ、そんな感じかな」
町田満男「ふむふむ! では、今日はペア二組で、別行動としましょうか!」
城田まほろ「イエス! 作戦通り!」
町田満男「作戦?」
城田まほろ「な、何でもない!」
丸藤のり子「ごはん3回分おごる約束、忘れないでよね」
城田まほろ「覚えておりますです!」

〇水中トンネル
城田まほろ(のり子のおかげで、涼くんと二人きりになれた・・・!)
島本涼「・・・いろんな種類がいるね」
城田まほろ(やっぱり、超絶美男子・・・!)
島本涼「・・・マンボウ」
城田まほろ「ほ、ホントだ。マンボウだね」
パワードスーツ「トリビアモード起動。デートで使える、オモシロ知識をこっそり伝授します」
城田まほろ「え?」
パワードスーツ「ゴニョゴニョ・・・」
城田まほろ「へぇ~なるほど!」
城田まほろ「りょ、涼くん知ってる?」
島本涼「・・・ん?」
城田まほろ「マンボウって、3億個の卵を産むけど、その中から大人になれるのは2匹くらいなんだって! うひょー!」
島本涼「・・・辛い現実」
城田まほろ(涼くん! 今、笑った!? その微妙な笑顔、超プリチーじゃん!)
城田まほろ「それからそれから! クラゲってさ、口と肛門が一緒なんだってさ! うげ!」
島本涼「・・・フ、口臭すごそう」
城田まほろ(ま、また微妙に笑った! その笑顔、もっともっと見せて、涼きゅん!)
島本涼「・・・カクレクマノミだ」
城田まほろ「カクレクマノミはね! 群れの中の一番大きなオスが性転換して、メスになるらしい! それでねそれでね・・・」

〇ショーの水槽
城田まほろ(トリビアのおかげで、めちゃいい感じ! もはや、カッポー。私たちはどう見てもカッポーじゃないか! うわっほい!)
島本涼「・・・イルカショー。楽しみ」
城田まほろ「そうだね。あ、始まるみたい!」
飼育員「皆さん、こんにちは! イルカたちの、素晴らしい演技をお楽しみください!」
  ピッ!
  飼育員がピーッっと笛を吹くと、イルカたちが一斉に飛び上がる。
観客「おおー!!」
城田まほろ「ほぇ~。すごいね涼くん」
島本涼「・・・・・・」
城田まほろ(あ、あれ? 涼くんあまり楽しんでない? もっと盛り上げないと・・・)
パワードスーツ「了解です。アクロバットモード、起動します」
城田まほろ「ん?」
  ピッ!
  飼育員が再び笛を吹くと、まほろはプールの中へと飛び込んだ。
城田まほろ「な、なに!? スーツが勝手に・・・」
  イルカが宙がえりすると、まほろも同じように宙返りする。
城田まほろ「ぎょ、ぎょえー!」
子供「わぁ! あのお姉さん、すごい!」
男性「いいぞ姉ちゃん、もっとやれ!」
飼育員「次は、あの高い位置にある輪をくぐります!」
  飛び上がり、輪をくぐるイルカたち。
  それに続いてまほろも飛び上がり、見事に輪をくぐり抜けた。
城田まほろ(こ、こんなつもりじゃ、なかったのにぃぃぃ!)
  ふと、まほろが観客席を見ると、拍手している涼が見えた。
島本涼「・・・パチパチ」
城田まほろ(涼くん・・・楽しんでくれてるんだ)
  まほろは目を閉じスーツに身を任せると、大きく飛び上がり美しいムーンサルトを決めた。
城田まほろ(涼くんが楽しければ、私はそれでいいのだよ・・・! Pスーツ、グッジョブ)

〇大水槽の前
城田まほろ「ふー。大変な目にあった」
島本涼「・・・ここ、キレイだね」
城田まほろ「ホントだ、すごーい!」
  ふと、まほろが周囲を見ると、二人以外には誰もいない。
城田まほろ(あれ? これはロマンティックな状況なのでは?)
城田まほろ(こんな素敵なところに、私たち二人きり・・・超ロマンティックなのでは?)
島本涼「・・・・・・」
城田まほろ(ここはもう、雰囲気に乗じて告白してみるのはどうか・・・)
城田まほろ(いやしかし、時期尚早ではありますよね。はい)
島本涼「・・・・・・」
城田まほろ(いやいやしかし、この想いは伝えるべきか・・・)
城田まほろ(う~ん・・・普段使わない頭を使っていたら、なんだか・・・ボーっとしてきた)
島本涼「・・・顔が赤いけど、大丈夫?」
城田まほろ「・・・へ? ふぁい、大・・・丈夫・・・」
  涼はまほろのおでこに、手のひらを当てる。
島本涼「・・・すごい熱」
城田まほろ「・・・ふぇ?」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:#4 温泉旅行に来ちゃった!

コメント

  • 毎回爆笑させていただいております!

成分キーワード

ページTOPへ