恋するパワード! まほろちゃん!

平家星

#2 おうちに招待しちゃった!(脚本)

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〇山奥の研究所
町田満男「まほろちゃんの家、カッチョエー!」
島本涼「・・・秘密基地みたい」
丸藤のり子「まほろのお父さんは、天才科学者だからね」
丸藤のり子「すごく気難しい人だから、会うのが、ちょっと憂鬱だけど・・・」
  ゴゴゴゴッ!
町田満男「うぉぉぉ! 門が開いたぁ!」
城田まほろ「いらっしゃーい! どうぞ~!」

〇豪華なリビングダイニング
城田まほろ「涼くん! のり子! ようこそ!」
町田満男「おいおい、俺っちもいるぜ」
城田まほろ「ああ・・・あんみつくんも!」
町田満男「満男な」
城田まほろ「今日は私が、最高の手料理を振舞うから、期待しててね!」
町田満男「うひょー楽しみ! な、涼!」
島本涼「・・・そうだね」
丸藤のり子「まほろ、あんた料理なんてできないでしょ? 大丈夫なの?」
城田まほろ「涼くんを振り向かせるためだもん。 自分の力だけでやらなきゃ意味ない! 『胃袋わしづかみ作戦』よ!」
  その時、なぎなたを持った男が部屋に突入してきた。
男「ごらぁぁ! 一族の敵、許すまじッ!」
町田満男「う、うわぁ! こ、殺される・・・!」
丸藤のり子「こ、この人って・・・」
城田まほろ「パパ! 何やってんのよ!」
  なぎなたを持った男はまほろの父・城田情次郎(しろたじょうじろう)だった。
城田情次郎「うぉぉぉッ! 貴様ら、皆殺しだッ!」
島本涼「・・・すごい殺意」
城田まほろ「パパ、ゴメンね!」
  まほろは手のひらのキャノンから衝撃波を出し、情次郎を吹き飛ばした。
城田情次郎「ホガッ!」
丸藤のり子「こ・・・この人が、あの気難しかったまほろのお父さん・・・?」
城田まほろ「びっくりでしょ。記憶喪失になったあの日から、目覚めるたびにキャラが変わるの。今のは、『一族の仇討』キャラかな」
丸藤のり子「物騒なキャラ・・・」
町田満男「お、おい! お父さん、起き上がるぞ」
城田情次郎「・・・・・・」
島本涼「・・・おはようございます」
城田情次郎「だぁ!」
町田満男「まずい、涼が殺られる!」
丸藤のり子「ん? でもなんか様子が・・・」
城田情次郎「アーイ! バブバブ!」
丸藤のり子「あ、赤ちゃんになってる!?」
城田まほろ「パパ! 涼くんを困らせないで!」
島本涼「・・・大丈夫。俺、子供好きだから」
城田まほろ「りょ、涼きゅん・・・」
城田情次郎「オギャー!」
島本涼「・・・この子、漏らしてる」
城田まほろ「アウチッ!」
丸藤のり子「カオスね・・・」

〇おしゃれなキッチン(物無し)
城田まほろ「涼くんは、パパを寝かしつけてくれた」
城田まほろ「家庭的なところもあるんなんて、ますます惚れ直しちゃう・・・」
城田まほろ「今度は、最高の手料理で、私の女子力を見せつける番よッ!」

〇おしゃれなキッチン(物無し)
  まな板は真っ二つに、包丁は溶けて金属の塊に、食材は燃えカスになっている。
城田まほろ「・・・アウチ」
城田まほろ「・・・大失敗しちった! てへっ!」
丸藤のり子「まほろ~! なんか大きい音したけど、大丈夫~?」
城田まほろ「う、うん! 大丈夫~!」
町田満男「腹減ったぜ~! な! 涼」
島本涼「・・・・・・」
城田まほろ「涼くんのために・・・すぐにでも、何とかしなくちゃ!」

〇豪華なリビングダイニング
城田まほろ「へ、へい! お手製バーガーお待ち!」
城田まほろ「・・・いけね、羽根がっ」
  のり子はまほろが背中のウイングを慌てて格納するのに気がつく。
丸藤のり子(はは~ん。さてはまほろ、料理に失敗して慌てて買って来たな)
町田満男「イェーイ! ハンバーガー!」
島本涼「・・・いただきます」
丸藤のり子(二人にバレなきゃいいけど)
町田満男「ん? この味、どこかの店に似てるな」
城田まほろ「え? そ、そうかなぁ」
  笑顔のまほろだったが、その肩から飛び出した銃は、密かに満男に照準を合わせていた。
丸藤のり子(ヤバいよ満男くん、指摘したら撃たれるよ!)
町田満男「なんか、ナルドマクドっぽい味・・・」
城田まほろ「そんなことないでしょ~」
町田満男「いや! 似てるって!」
城田まほろ「似てない似てない」
  まほろの肩の銃が、エネルギーをチャージし始める。
丸藤のり子(満男くん、それ以上はダメ~ッ!)
町田満男「ま、美味いからいっか!」
丸藤のり子(おおっ・・・ギリギリセーフ・・・)
  まほろはゆっくりと肩の銃を収納した。
島本涼「・・・今まで食べたもので、一番美味い」
城田まほろ「涼くん! う、嬉しい~!」
丸藤のり子「『胃袋わしづかみ作戦』、なんとか成功ね・・・」

〇豪華なリビングダイニング
  食事を終えた四人は、ボードゲームをして遊んでいる。
城田まほろ「結婚のマスに止まった! わぁい!」
丸藤のり子「まほろが一番乗りか~」
城田まほろ「皆さんから、ご祝儀を1万ドルずついただきます~」
町田満男「くっそ~」
島本涼「・・・・・・」
城田情次郎「お、お前なんぞに、まほろはやらんぞぉぉぉ!」
  突然現れた情次郎は、涼の胸倉をつかんだ。
島本涼「・・・・・・」
町田満男「こ、今度は『娘をやらん!』キャラか!」

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