CHANEL TIMELESS(脚本)
〇シンプルな一人暮らしの部屋
九鼎 好恵「う、ぅう・・・」
望深「目ぇ、覚めたか?」
九鼎 好恵「あ、頭が割れる・・・」
望深「酷い顔だな」
九鼎 好恵「誰の所為よ・・・」
望深「悪い、悪い」
望深「さっさと顔洗って着替えておいで」
望深「二日酔いに効く朝ごはん準備するから」
九鼎 好恵「分かった」
望深「♪〜♪〜♪〜」
九鼎 好恵「ちょっと、それ、妖精伝説じゃない?」
望深「そうそう」
「おっほっほっほーう」
九鼎 好恵「懐かし過ぎ!」
九鼎 好恵「何歳の時の歌よ」
望深「30年前じゃないか?」
九鼎 好恵「もっと前でしょ」
望深「ちょっと気が紛れたみたいだな」
九鼎 好恵「うん」
望深「豆乳入りコーヒーと」
望深「食欲も少ないだろうからコレ」
九鼎 好恵「朝から作るの凄いじゃん」
望深「スクランブルエッグにマヨネーズ混ぜると 簡単に作れるよ」
九鼎 好恵「なるほど」
望深「興味ねぇだろ」
九鼎 好恵「普段、朝ごはん食べないからね」
望深「20代のままのつもりか?」
九鼎 好恵「や、やっぱりまずいかな?」
望深「朝に余裕のない女は良くないな」
望深「よし、これを機に生活スタイルを 変えていこう!」
九鼎 好恵「分かった」
望深「歯磨きした後、余裕あるか?」
九鼎 好恵「まだちょっとあると思う」
望深「オッケー」
望深「さてと、どこにやったかな〜」
九鼎 好恵「お待たせ」
望深「早過ぎんだろ」
九鼎 好恵「そうかな?」
望深「まぁ、しないよりは良し」
九鼎 好恵「・・・」
望深「で、普段、あまりキュウがしなさそうな メイクをしようと思うけど」
九鼎 好恵「メイク出来るの!?」
望深「するだろ?」
望深「て言うか、化粧し合ったりするの 楽しいじゃん」
九鼎 好恵(開いた口が塞がらないって こう言うことか・・・)
望深「とりあえず、始めるぞ?」
九鼎 好恵「うん!」
望深「ジルスチュアートのイルミネイティング セラムプライマーは、」
望深「二日酔いで血色が悪い肌をワントーン アップしてくれる」
九鼎 好恵「ジルスチュアートとか、若い子向けの 化粧品じゃん」
望深「普段使いはしにくいだろうが、 トーンアップは確実だぞ?」
九鼎 好恵「そっか」
望深「下地は、額、目元、頬骨に中心に乗せて、 余った物は顎と首に乗せる」
望深「ファンデーションは肌に合った色のものなら 何でも大丈夫だと思うが」
望深「大事なのは眉毛だ」
望深「眉毛の印象でかなり人は変わる」
望深「若い子みたいな平衡眉じゃなくて、 ふんわりと大人の余裕を持たせる形で」
望深「気持ち明るめのパウダーで仕上げるのが 一番良いな」
九鼎 好恵「ふむふむ」
望深「シャドウはベージュベースの物を使って」
望深「あまり目に注意を持たせない様にして」
望深「仕上げは、朽ちることのない最強の武器」
九鼎 好恵「最強の武器?」
望深「コレは自分で引いた方が良い」
九鼎 好恵「何コレ!?」
九鼎 好恵「真っ赤じゃん」
望深「同僚から馬鹿にされるのは、懲り懲りだろ?」
九鼎 好恵「分かった」
望深「大丈夫」
望深「お前はブルーベースだから、 赤がよく映えるよ」
望深「鏡は見るな」
望深「慣れないうちは色に気後れする」
望深「下唇に乗せて、上唇に重ねて付けろ」
九鼎 好恵「でも、はみ出てない?」
望深「大丈夫」
望深「綺麗だ」
九鼎 好恵「ありがとう」
九鼎 好恵「じゃあ、行ってきます」
望深「あぁ」
望深「行ってらっしゃい」
〇地下街
九鼎 好恵(不思議・・・)
九鼎 好恵(今までブランドなんて興味なかったけど)
九鼎 好恵(良い物を身に付けてる実感があるから)
九鼎 好恵(自然と胸を張れる)
九鼎 好恵(世の女子達がブランドを欲しがるのは)
九鼎 好恵(この鎧を身に纏うためね)
時透「あ、キュウせんぱ・・・」
時透「い・・・」
九鼎 好恵「時透くん、おはよう」
九鼎 好恵「どうかした?」
時透「い、いえ・・・」
時透「雰囲気が余りにも違うので・・・」
九鼎 好恵「やっぱり変かな?」
時透「全然そんな!」
時透「ちょっと普段より強気な印象なだけです!」
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望深さんのメイクの説明、フムフムと勉強になりました。
男性がメイク詳しいの、イイですね!😆
上司と後輩のタジタジ具合が面白いです🤭
キュウさん、少しずついい女に…✨
セクハラ上司さんへのカウンターが鮮やか!
私の良い女ポイントにクリティカルヒット致しました♥️
しかし彼にはもう少し天罰が下っても良いと思いまーすw
女子力高すぎる彼&チャージされた女子力で上手く回す彼女、ベスカプやんけ!👏👏
でも最後の方、なんか不穏な空気流れましたね…、時透くんの運命や如何に🤔