漆黒のデュランダル伝説 ~ただの中二病の俺が勇者に祭りあげられてしまった件~

ウロジ太郎

第6章第3節 『女王様とクソザコゾンビ』(脚本)

漆黒のデュランダル伝説 ~ただの中二病の俺が勇者に祭りあげられてしまった件~

ウロジ太郎

今すぐ読む

漆黒のデュランダル伝説 ~ただの中二病の俺が勇者に祭りあげられてしまった件~
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇大学病院

〇大きい施設の階段
  玖珠絵を背負った只野が、階段を駆けあ
  がってくる。
レギオン「我々ハ、レギオォォン」
  階段の下から大量のレギオンが追いかけ
  てくる。
狩場玖珠絵「追いつかれるわ、急げ!」
只野男志「ゼェゼェゼェ・・・」
レギオン「我々ハ、レギオォォン」
狩場玖珠絵「ほらっ。もっと早く!」
只野男志「ハァハァハァ・・・」
  只野の顔色が急に悪くなっていき、白目をむく。
只野男志「ゼェゼェ、我々ハ・・・レギオォン!」
  玖珠絵が踊り場に振り落とされる。
狩場玖珠絵「痛っ・・・なに、まさか・・・」
只野男志「レェエギオオォォォオン!」
狩場玖珠絵「って、そんなわけあるかぁ!」
  玖珠絵がギプスで只野の脛を強打する。
只野男志「おぶぅっ!? 痛ったぁあっ」
狩場玖珠絵「そんな早く呪い回んないわよ!」
只野男志「でも息めっちゃ苦しくて、頭ぼーっとしてきて・・・あ、これは俺、レギオンデビューしちゃったなーって」
狩場玖珠絵「単なる息切れよ、クソモヤシ!」

〇綺麗な病室
狩場玖珠絵「で、チェーンソーはこの部屋で落としたのよね?」
只野男志「たぶん・・・この部屋に追い詰められたとき」
狩場玖珠絵「よし、じゃあ探してこい」
只野男志「やだぁ! 絶対、レギオンがベッドの下に隠れてて脚噛まれるパターン!」
狩場玖珠絵「うっさい! どうせ噛まれてるんだし、ひと噛みもふた噛みもいっしょよ。さっさと行けっ」
  玖珠絵が只野を蹴っ飛ばす。
只野男志「ぎゃっ! ・・・あっ」
  部屋の中に蹴りだされた只野、ベッドの間にチェーンソーが落ちているのを発見。
只野男志「あ、ありましたぁ!」
狩場玖珠絵「よし、持ってきなさい」
レギオン「我々ハ、レギオォォン」
狩場玖珠絵「チッ。もう追いついてきた。 早く屋上に行くわよ。 少しは時間が稼げる!」
只野男志「はいはい、ただいま・・・って痛!?」
  只野の脚に、ベッドの下に潜んでいたレギオンが噛みついている。
レギオン「ガブガブッ」
只野男志「ギャーッ!? ここで伏線回収!?」

〇物置のある屋上
只野男志「ハァハァ・・・なんか、目眩が。 フラフラするんですが、運動不足・・・ですかね」
狩場玖珠絵「ん? そろそろレギオン化する頃なんじゃない?」
只野男志「ちょっとぉ!」
  そのとき屋上の出入り口のドアが、ガン
  ガンと叩かれる。
レギオン「我々ハ、レギオォオン」
狩場玖珠絵「時間がないわ。 あんたがギプス切りなさい!」
只野男志「えっ!? ・・・でも」
狩場玖珠絵「早くしろ。殺すわよっ」
只野男志「でももし、脚切っちゃったら」
狩場玖珠絵「殺す」
只野男志「・・・やらなかったら」
狩場玖珠絵「殺す」
只野男志「が、がんばらせていただきますぅ」
  只野がチェーンソーを構える。
  チェーンソーが唸りをあげる。
只野男志「い、いきます・・・っ」
  チェーンソーが轟音を立てながら、ゆっくりとギプスに食いこむ。
狩場玖珠絵「っっ!? 痛ぁあっ!」
只野男志「ギ、ギャー! お、お許しを、お許しをぉおっ!? 命ばかりはっ」
狩場玖珠絵「なーんちゃって」
只野男志(こ、このクソ女!)
狩場玖珠絵「ビビってないで早くやれって言ってんのよ!」
只野男志「わ、わかりましたよ! やりゃあいいいんでしょ、やりゃあっ!」
  只野が再びチェーンソーでギプスを斬り始める。
レギオン「我々ハ、レギオォオン」
  屋上のドアが破られて、レギオンたちがあふれ出てくる。
狩場玖珠絵「チンタラしてるから、出てきちゃったじゃない!」
只野男志(お前が余計な小芝居してたからだろ! この理不尽女王!)
狩場玖珠絵「あんた、奴らの足止めしなさい!」
  玖珠絵が只野をレギオンのほうに蹴っ飛ばす。
只野男志「ぎゃっ」
  気づけば、レギオンたちは目の前。
只野男志「あ、足止めしろって言われても」
レギオン「我々ハ、レギオォオン」
只野男志「・・・ま、待て! 止まるのだ。 レギオンたちよ!」
レギオン「レギオォン・・・」
只野男志「我が名は、漆黒のデュランダル!」
レギオン「デュランダァァル」
只野男志「お前たち如き、我が力をもってすれば殲滅するなどたやすい」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:第7章第1節 『夏だ! 海だ! 水着回!』

成分キーワード

ページTOPへ