インチキ僧侶とロリ幽霊

富士鷹 扇

第一話 インチキ霊能者(脚本)

インチキ僧侶とロリ幽霊

富士鷹 扇

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〇赤(ダーク)
  霊障
  そんなものは存在しない。
  それは精神の不調からくる錯覚でしかない。
  しかし、霊障にあっていると本人が思い込んでしまった場合
  その苦しみはホンモノになる。
  本当に苦しんでいるからこそ
  俺のようなインチキ霊能者に
  彼らは、大金を払う。

〇高層マンションの一室

〇高層マンションの一室
僧雲「お初にお目にかかります」
僧雲「拙僧の名は僧雲(そううん)」
僧雲「浄蓮宗(じょうれんしゅう)の僧侶をしております」
  真っ赤な嘘だ。
  僧雲という名前は偽名だし
  浄蓮宗などという宗派は存在しない。
僧雲「この度は除霊の依頼を受け、参上いたしました」
依頼主「ああ! 僧雲様! 除霊依頼を受けてくさり、ありがとうございます!」
依頼主の妻「本当に、本当にありがとうございます!」
  この夫婦は信じている。
  俺が高名な僧侶であり
  除霊の専門家である、と。
  これも嘘。
  俺は僧侶ではないし
  除霊なんかできない。
  ただスキンヘッドにして
  それっぽい服を着ているだけの一般人だ。
依頼主「もう僕たちは限界です・・・!」
依頼主「毎日の霊障で夜も眠れません・・・!」
依頼主の妻「僧雲様・・・」
依頼主の妻「どうか、私たちをお助けください・・・」
僧雲「もちろん、お助けいたします」
僧雲「拙僧はそのために来たのです」
  俺は僧侶ではないし、除霊もできないが
  この夫婦を救うことはできる。
僧雲「必ず、お救い致します」
  要は、霊障というありもしない恐怖から
  この夫婦を解放してやればいいだけのこと
僧雲「さっそく、開始しましょう」
僧雲「除霊を」
僧雲(いや)

〇赤(ダーク)

〇古いアパートの部屋
僧雲「くくく」
僧雲「いやあ、儲かった儲かった!」
僧雲「除霊一人につき50万円!」
僧雲「夫婦二人分の除霊で100万円!」
僧雲「これだからインチキ霊能者はやめらんねえのよ!」
  そう
  俺はインチキ霊能者だ。
  俺に霊能力なんてない。
  俺に除霊なんかできない。
  そもそも霊なんか存在しない。
  でもまあ・・・。
  『悪霊にとり憑かれてしまった』
  心の底からそう信じてしまう人々を
  救うことなら出来る。
  本当に救うのだから、対価はいただく。
  当然のことだ。
僧雲「ま、それはそれとして」
僧雲「まとまった金も手に入ったことだし」
僧雲「ギャンブル旅行にでも行こうかねえ」
  俺は全国の賭場情報でも調べようと
  スマホに手を伸ばす。
  かさり
  伸ばした手が、テーブルに置いてある書類に当たった。
  それは、次の除霊依頼書。
僧雲「ん?」
僧雲「ああ、そういえば珍しく連続で依頼が来てたな・・・」
僧雲「なになに・・・」
僧雲「・・・」
僧雲「次の依頼場所は山奥の村落か」
僧雲(遠いな・・・)
  今日の除霊は近場だったので
  移動も楽であった。
  しかし、次の依頼は随分と遠い山奥の村落。
僧雲「正直、面倒だ」
僧雲「軍資金が100万円もあるし」
僧雲「しばらく気楽なギャンブル旅行を楽しみてえ・・・」
  しかし
  依頼書に書かれた内容は、あまりにも魅力的であった。
僧雲「んん!?」
僧雲「除霊対象が12人の大規模除霊依頼だと!?」
  俺の除霊は一人一律50万円。
  12人の除霊であれば、報酬の合計金額は・・・
僧雲「ろろろ ろっぴゃくまん!?」
僧雲「・・・」
僧雲「こ、こんなクソ遠い場所の依頼なんか・・・」
僧雲「受けるしかねえだろ!」

〇赤(ダーク)

〇寂れた村
  観自在菩薩(かんじーざいぼーさつ)──
  
  行深般若(ぎょうじんはんにゃー)──
  
  波羅蜜多時(はーらーみーたーじ)──
  山奥にある小さな村落。
  照見五蘊(しょうけんごーうん)──
  
  皆空(かいくう)──
  
  度一切苦厄(どいっさいくやく)──
  その小さな村に、俺の適当なお経が響く。
  舎利子(しゃーりーしー)──
  
  色不異空(しきふーいーくー)──
  
  空不異色(くーふーいーしき)──

〇畳敷きの大広間
僧雲「羯諦羯諦(ぎゃーてーぎゃーてー)──」
僧雲「波羅羯諦(はらぎゃーてー)──」
  古めかしい大きな家の和室に、22人もの村人が集まっていた。
  彼らは一心に俺の読経を聞きながら、塩水の入ったコップを握りしめている。
  依頼書には除霊対象は12人と書かれていた。
  しかし、俺が村に到着するまでの数日間で、新たに10人もの住民が『悪意ある祖霊』とやらに祟られたそうな。
  その結果、50万払ってでも救って欲しいと願う村人が、22人にまで増えた訳だ。
  これは、いわゆる──
  だが
  人数が増えた分、俺の収入も増える。
  実に素晴らしい。
僧雲「波羅僧羯諦(はらそうぎゃーてい)──」
僧雲「菩提薩婆訶(ぼーじーそわかー)──」
僧雲「般若心経(はんにゃーしんぎょう)──」
僧雲「・・・」
僧雲「・・・それでは、皆様方」
  お経を唱え終わり、俺は重々しく村人たちに語り掛ける。
僧雲「お手元の塩水をお飲みください」
  22人もの人間が、真剣な表情で塩水を飲む。
僧雲「・・・」
僧雲「・・・これで、皆さまにとり憑く悪意ある祖霊を祓うことができました」
  俺の言葉に、ほっとしたような雰囲気が村人たちの間に流れる。
  中には、安堵から泣き崩れる者も。
僧雲「もしも、また皆様方の元に霊が現れた場合は」
僧雲「お渡しした『清めの塩』を水に溶かしてお飲みください」
僧雲「そうすれば、たちまち霊は逃げてゆくでしょう」
  村人たちから歓声が上がる。
  彼らは俺が用意した『数々の心理的な罠』に引っかかり、ついに心の底から信じた。
  僧雲はホンモノの霊能力者であった
  除霊は成功したのだ
  自分たちは助かったのだ、と。

〇寂れた村
村人「僧雲さま、ありがとうございました!」
村人「あんたのおかげで、村はもう大丈夫だ! 本当にありがとう!!」
  俺が村に来た時は半ばパニックになっていた村人たちだったが、今では皆が穏やかな表情を浮かべている。
  誰もが俺に縋り付き、礼を言う。
僧雲「皆様方をお救いすることができて、拙僧もうれしく思います」
  報酬もかなり多く貰えて、本当にうれしい限りだ。
  22人の集団除霊。
  合計報酬額はなんと──
  こんだけあれば、ラスベガスのカジノで遊び放題だ。
  頑張ってインチキした甲斐があった。
村人「僧雲様、もうお帰りになってしまうのですか?」
僧雲「ええ、そのつもりです」
村人「よろしければ、村に一晩お泊りになって下さいませ」
村人「今夜はささやかながら宴会を開きます」
村人「僧雲様もいらしてくだされば、村の者も喜ぶでしょう」
僧雲「お気持ちは嬉しく思います」
僧雲「しかし、拙僧は次の除霊に向かわなければなりません」
僧雲「救いを求める者が待っているのです。 ゆっくり休んでいる暇はありません」
  予定なんてひとつも無いが、インチキを働いた村になんか泊まれる訳がない。
  金を受け取ったら、さっさと逃げる。
  これがインチキの鉄則だ。
僧雲「それでは、拙僧はこれにて失礼いたします」

〇赤(ダーク)

〇原っぱ
僧雲(うぐぅ・・・ 疲れた・・・ 足が痛い・・・)
  村人達に惜しまれながらも颯爽と村を去ったが、最寄りの駅までは徒歩で2時間ほどかかる。
  愛車であるスクーターで村まで来れば楽ではあったのだが
  坊さん姿でスクーターに乗っていると、違和感が強い。
  スクーターに限らず、坊さんの衣装である袈裟を着ている時点で
  どんな種類の乗り物であれ、乗るだけで違和感が生まれてしまう。
  違和感はインチキ霊能者にとって最大の敵だ。
  依頼主が感じたちょっとした違和感から、インチキが失敗することだってあり得る。
  だからこそ、村人達に少しの違和感も抱かせぬよう
  車で送っていくという村人の申し出すら断り
  俺は田舎道を歩いて帰っている訳である。
僧雲「インチキ霊能者は辛いぜ・・・」
僧雲「げっ 雨が降ってきやがった!」
僧雲「本降りになる前に駅に着かねえと!」

〇原っぱ
僧雲「くそ! 言ってるそばから土砂降りじゃねえか!!」
僧雲「どっかで雨宿りしないと、風邪ひいちまう」
僧雲「でも こんな何もない田舎道で」
僧雲「雨風をしのげるような、そんな都合のいい場所が・・・」

〇古びた神社
僧雲「おお! ありがてえ! ありがてえが・・・」
僧雲(廃神社か・・・)
僧雲(ちょっと不気味だ・・・)
僧雲(しかし、背に腹はかえられん)
僧雲(しばらくはこのおんぼろ神社で、雨をしのぐか)
僧雲「お邪魔しますよぉ・・・ 名も知らぬ神よぉ・・・」

〇古びた神社
僧雲「近くで見れば意外と綺麗だな」
  濡れた石畳を踏みしめ、本殿に向かう。
僧雲「雨宿りには十分だ」
  本来ならば、賽銭箱が置かれていたであろう辺りに腰をおろす。
僧雲「はぁ・・・ まだまだ、やみそうにもないな・・・」
  腰を下ろし一息つくと、疲労感が全身を襲ってきた。
僧雲「なんだか、つかれたな・・・」
  集団除霊の準備、長距離の移動、22人に見られながらのインチキ除霊、そして突然の大雨
  疲れも溜まる。
  そのせいだろうか
  いつの間にか、俺の意識は夢の中に落ちていった。

〇赤(ダーク)

〇古びた神社
  激しい雨音に鼓膜を叩かれ
  深い夢の底から
  意識が浮き上がってくる。
僧雲(・・・ん)
僧雲(ああ、寝てたか・・・ でも、まだ眠いな・・・)
  うっすらと開いた視界には
  夕日で赤く染まりながらも雨が降り続く
  不気味な廃神社の風景が映った。
  雨音が嫌に大きく聞こえる。
僧雲(不気味な神社だ)
僧雲(起きた方がいいんだろうが・・・ ダメだ 眠すぎる・・・)
  まぶたが自然と落ちる
  視界が黒に染まる直前
僧雲(ん?)
  人影が、見えたような気がした。
僧雲(いや 気のせいだろ・・・)
僧雲(こんな雨の中、こんな不気味な神社に、人なんか来るもんか・・・)
  意識が夢に沈んでゆく。
僧雲(・・・?)
  今、大きすぎる雨音に交じって何か。
僧雲(まさかな・・・)
僧雲(・・・)
僧雲(・・・っ!?)
  声だ
  これは、声だ
  俺に向けて発せられた
  ナニかの
  声
  ゾワリと肩甲骨と肩甲骨の間に鳥肌が立つ。
  鳥肌は一瞬にして首筋から頬まで広がった。
  狂おしいほどの感情を込めたナニかの声。
  絶対にこの声に従ってはいけない。
  目を開けてはいけない。
  今や自分の心音で、雨音がまったく聞こえない。
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  あけろ
  呼吸が早く浅い。
  あまりの恐怖に、意識が
「目、あけろ」

〇赤(ダーク)

〇古びた神社
僧雲「っ!?」
  小鳥のさえずりで目を覚ました俺は
  倒れこんでいた体を乱暴に起こし
  せわしなく周囲を見渡す。
僧雲(夢、だったのか・・・?)
  昨日、雨の中で聞いた、あのナニかの声
  自分の深い部分が、悲鳴を上げるほどの忌避感
  その全てが夢だったのか・・・?
僧雲「・・・は そりゃそうだ」
僧雲「幽霊も、霊障も、何もかも存在しない」
僧雲「こんな場所で寝たから、妙な夢を見ただけだ」
僧雲「!?」
  背後から聞こえたナニかの声に
  勢いよく、振り向いてしまう。
  振り向いた先に──

〇古びた神社
見知らぬ少女「ばあ」
僧雲「・・・」
見知らぬ少女「・・・」
僧雲「・・・」
見知らぬ少女「おはよ ビビりのお坊さん」
僧雲「・・・おはよう」
  誰だこのクソガキ。
見知らぬ少女「昨日はどれだけ言っても目を開いてくれなかったのに、今日はばっちり見てくれるね?」
見知らぬ少女「もう、いいの?」
僧雲「・・・昨日?」
見知らぬ少女「うん。 私は私を見て欲しくって 何度も何度も、目を開けてって言ったのに」
見知らぬ少女「お坊さん、絶対に目を開いてくれなかったし」
見知らぬ少女「しまいには寝ちゃって」
見知らぬ少女「私は悲しいやら寂しいやら、複雑な気持ちだったよ」
僧雲「・・・」
  まさか・・・。
僧雲「昨日の不気味な声はお前のいたずらか!!」
  昨日の恐怖が、こんなガキのいたずらによる物だったと理解した瞬間
  視界が赤く染まるほどの怒りと
  顔面が赤く染まるほどの羞恥に
  俺はブチ切れた
見知らぬ少女「うわ 急に怒った」
僧雲「このクソガキが!! 折檻してやる!!」
  渾身の力を込めて、クソガキの頭にゲンコツを振り下ろす。
  しかし
見知らぬ少女「わ」
僧雲「え」
  固く握りしめたゲンコツは、クソガキの頭をすり抜けた。
僧雲「・・・」
  もう一度。
見知らぬ少女「わわっ」
  またしても、拳はガキの頭をすり抜ける。
僧雲「・・・」
見知らぬ少女「うわっ うわわっ あわわわっ」
  何度ゲンコツを叩きつけても、俺の拳はクソガキの体をすり抜ける。
  まるで、空気を殴っているような、ホログラムを殴っているような
  触れることが出来ない。
僧雲「・・・」
見知らぬ少女「ちょ、ちょっと! 当たんないって分かってても怖いよ! やめて!」
僧雲「・・・お前、なんなんだ」
見知らぬ少女「私? 私はね」
幽霊少女「多分、幽霊」
  多分・・・・?
  いや、それよりも
  本当に幽霊なのか?
  実在したのか・・・?
  確かにこのガキには触れることは出来なかった
  見えるし聞こえるが、触れることが出来ないガキ・・・
幽霊少女「ねえ お坊さん」
幽霊少女「私のお願いを聞いてくれないかな」
  ・・・嫌な予感がする。
僧雲「・・・言ってみろ」
幽霊少女「私のことを成仏させてくれないかな」
  ・・・触れない存在を成仏させる?
  俺にそんな能力はない。
  断るべきだ。
  断り、このガキのことは忘れよう。
  そしてこれまで通り、インチキ除霊で金を巻き上げる生活を送る。
  そうするべきだ。
僧雲「俺の除霊はタダじゃない。 一律50万円だ」
僧雲「タダ働きは絶対にしない!」
  どうせ金なんか持ってないだろ。
幽霊少女「ええ・・・ お金なんか持ってないよ・・・」
  ほらな。
僧雲「なら、他の奴に頼むんだな。 適当な寺なり神社にでも駆け込むといい」
僧雲「きっと成仏させてくれるぞ」
幽霊少女「うー・・・ん」
幽霊少女「あ! 分かった! 報酬を支払うよ!」
僧雲「・・・あ?」
  金持ってないだろ。
幽霊少女「報酬はね、お坊さんの命!」
僧雲「はあ!?」
幽霊少女「私を成仏させてくれなきゃ」
  ぞくり、と背筋に寒気が走った。
幽霊少女「でも成仏させてくれたら、報酬としてお坊さんの事を祟り殺さない」
幽霊少女「これでいいよね」
僧雲「・・・冗談だろ?」
幽霊少女「本気だよ」
  ・・・どうせブラフだ。
  こんなガキみたいな幽霊に、人を祟り殺すなんてできるはずがない。
幽霊少女「祟り殺すなんて出来ないって思ってる?」
幽霊少女「じゃあ・・・ ちょっと体験させてあげる」

〇古びた神社
  ガキがそう言うと、世界が暗く染まったかのような錯覚を覚えた
  ありとあらゆる負の感情が、俺自身に向かう。
  殺したい、死にたくない、助けて、やめて、許してくれ、もう・・・

〇古びた神社
幽霊少女「はい、おしまい!」
  とたんに、体が軽くなる。
  さっきまでの、絶望、忌避感、希死念慮、すべてが霧散した。
幽霊少女「私がちゃんと祟れるって事、信じてくれた?」
僧雲「ぐ・・・」
  確かに、身をもって理解した。
  ・・・たぶん
幽霊少女「でも大丈夫。 お坊さんは死なないよ」
幽霊少女「お坊さんが大勢の人を除霊してあげてたの、私見てたんだ」
  村でのインチキ除霊を見ていたのか?
幽霊少女「沢山の人を一度に祟るような幽霊を、簡単に除霊したんでしょ?」
幽霊少女「だったら、私を成仏させるなんて簡単だよね」
  成仏させるなんて簡単?
  そんなわけあるか。
幽霊少女「さあさあ 死にたくなければ ちゃちゃっと成仏させてよ」
幽霊少女「祟りで死ぬのは嫌でしょ?」
  クソガキの言葉には一切の嘘や偽りを感じない。
  殺ると言ったからには、こいつは殺る。
  俺は、こいつを成仏させなければ
  死ぬ・・・?
僧雲「・・・くっ」
  し、死にたくねえ・・・!
  どんな手段を使っても
  必ず、生き延びてやる・・・!

コメント

  • 面白いです! 偽物が本物しなきゃいけなくなる物語、すごくいいですね😆

  • これ好き!

  • 大文字のカットインのテンポが良くて、最後まで引き込まれました。
    キャラクターも魅力的です!

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