殺し屋、出勤中。

吹宮良治

エピソード12(脚本)

殺し屋、出勤中。

吹宮良治

今すぐ読む

殺し屋、出勤中。
この作品をTapNovel形式で読もう!
この作品をTapNovel形式で読もう!

今すぐ読む

〇組織のアジト
新堂信明「お前を調べてた、えーと」
不破誠「東条」
新堂信明「その東条がお前を調べようと使った、えーと」
不破誠「高井」
新堂信明「高井を消さなかったらしいな。 灰島から連絡があった」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「機密を知った者は消すのがルール」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「心配するな。 知られたのもお前のミスじゃない。 今回は大目に見てやる」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「その代わり、結城あかりを今夜中に消せ」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「結城あかりが無実だとしてもだ」
不破誠「やはり知ってたんですね」
新堂信明「確証があったわけじゃないがな」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「お前が法で裁けない奴しかターゲットにしてこなかったのは知ってる」
新堂信明「だがな不破、もうそんな融通が効くと思うな」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「俺をこれ以上、がっかりさせるなよ」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「任務を遂行できなかったら、灰島に引き継いでもらい、お前はブタ箱入りだ」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「どのみち、結城あかりは消される。 なら、お前の手で葬ってやれ」
不破誠「・・・・・・」
新堂信明「良い知らせを待ってる」
不破誠「・・・・・・」

〇中規模マンション
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「邪魔はしませんので、外から見守ることはお許しください」
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「あの悪魔の息の根を止めてください」
不破誠「・・・悪魔か」
東条昌弘「・・・・・・」
岩重君子「あの男に任せて大丈夫なんだろうね」
東条昌弘「私たちが、ここで見張っていればやるしかありませんから」
岩重君子「ならいいけど」
東条昌弘「不破誠。あなたは依頼人の犬なんですよ」

〇綺麗な一人部屋
不破誠「部屋を開けるのに指紋が必要だったとはな」
結城あかり「最後の悪あがき」
不破誠「食えない奴だ」
結城あかり「指紋も採られて打つ手なし。 完全に私の負けね」
不破誠「そんなにあの金が大事か」
結城あかり「・・・・・・」
不破誠「好きだったんだな」
結城あかり「・・・やめてよ」
不破誠「あの世でまた一緒になればいい」
結城あかり「どうかしら。彼、モテるから」
不破誠「・・・色恋のことはよく分からん」
結城あかり「・・・だと思った」
不破誠「・・・・・・」
結城あかり「・・・いつでもどうぞ。 その引き金を引きなさい」
不破誠「・・・死ぬのは怖いか?」

このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です!
会員登録する(無料)

すでに登録済みの方はログイン

次のエピソード:エピソード13

コメント

  • 応援してます!

成分キーワード

ページTOPへ