転生したら不倫して私を殺した元夫の娘になってた

セーイチ

第六話(脚本)

転生したら不倫して私を殺した元夫の娘になってた

セーイチ

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〇病院の廊下
八千流「はっ・・・はっ・・・はっ・・・」
八千流「刑事さん!!」
田辺「あぁ、君か」
八千流「道・・・遠野さんは!」
田辺「手術は成功したよ」
八千流「は・・・良かった」
  私は安心感から体の力が抜け、膝から崩れ落ちた
田辺「オイ!大丈夫か!?」
八千流「だ、大丈夫です・・・」
八千流「遠野さん、助かったんですね」
田辺「・・・」
八千流「刑事さん?」
田辺「手術は成功した、ただまだ予断を許さない」
田辺「命は取り留めても、後遺症が残る可能性もある」
八千流「・・・そんな」
田辺「こっちへ・・・」

〇集中治療室
八千流「何で、何でこんな事に・・・」
田辺「すまない、俺の落ち度だ」
田辺「君がアレだけ遠野社長の身を案じていたのに」
八千流「・・・何が有ったんですか?」
田辺「火事だよ」
八千流「・・・火事?」
田辺「深夜、突然工場で火事が発生したんだ」
田辺「火の回りが異常に速くて、監視中の俺が気付いた時はもう屋内は火の海だった」
田辺「機械用油とかが多いから、それが原因だろうって」
八千流「そんな・・・」
田辺「結局、消防が来るまで待てなくてね」
田辺「工場に飛び込んだら遠野社長が倒れてたんで、何とか運び出したんだ」
  言われるまで気が付かなかったけど、刑事さんのスーツは所々焼け焦げていた
田辺「だけど、その時点で可成り火傷が酷くて・・・」
八千流「道哉・・・」
田辺「もっと早く気が付ければ、社長も、もう一人も助けられたかも知れないのに・・・」
八千流「・・・もう一人?」
田辺「あぁ、焼け跡から遺体が発見されたんだ」
田辺「まだ確認中だけど、恐らく桐谷さんっていう女性社員だと思われる」
八千流「!?」

〇校長室
  彼女が、死んだ?

〇集中治療室
田辺「正確な所は、解剖が終わってからだけどね」
八千流「そうですか・・・」
八千流「それで、どうして私にメールを?」
田辺「あぁ・・・」
八千流「コレは?」
田辺「遠野社長のだよ」
田辺「この中に、途中書きのメールが有ったんだ」
田辺「君宛てのね」
八千流「私宛て?」
田辺「あぁ、読んでみるかい?」
  それは、私が道哉に進言した堀田コーポレーションとの契約内容についてだった
田辺「やっぱり遠野さんは調べてたんだ、堀田コーポレーションとの契約について」
田辺「そして不正を発見した」
田辺「メールを見る限り、それに関与したのは3名」
田辺「堀田コーポレーションの契約担当者である岡島、そして自社の契約担当である桐谷」
田辺「もう一人の名前は、残念ながら書いてなかった」
田辺「書いている途中で火事にあったのか、別の理由か・・・」
田辺「兎に角、遠野社長は調査結果を君に伝えようとしてたんだ」
八千流「・・・」
田辺「今はその件について、君を問い詰めるつもりは無いよ」
田辺「ただ遠野社長も、君に知らせる事を望んでいた様だから・・・」
八千流「・・・せいだ」
田辺「え?」
八千流「私の・・・せいだ」
田辺「まった、まだこの火事が事件かどうかは・・・」
八千流「・・・事故だっていうんですか?」
八千流「こんなタイミングで、不正の容疑者まで死んでいるのに!?」
田辺「いや・・・それは」
八千流「私が、余計な事を言ったから・・・」
田辺「それは違う、事件なら尚更目の前で犯行を止められなかった俺の責任だ」
八千流「・・・刑事さんは、身を挺して社長を助けてくれました」
  その時、私は何してた?
  道哉が、死の淵を彷徨っている時に何をしていた?
八千流「私が、軽率な事を言ったせいで・・・」
田辺「いや君が責任を感じる事はない」
八千流「・・・違う」
田辺「君・・・」
八千流「違う!違う!!違う!!!」
八千流「違う・・・」
八千流「うぅ・・・」
田辺「・・・」

〇集中治療室
  道哉・・・
  道哉・・・ゴメンね・・・

〇モヤモヤ
  何が真実だ
  何が確信が欲しいだ!
  私の甘さが、道哉を追い詰めたんだ!!
  前世の記憶が戻った時点で、スグに行動すれば良かったんだ!!!
  周りに事なんか気にせず、全部自分でやれば良かったんだ!!!!
  それなのに、私は・・・

〇集中治療室
八千流「・・・すいません、遠野社長の容態に変化が有ったら連絡して貰えますか?」
田辺「あ、あぁ必ず」
八千流「失礼します・・・」
田辺「お、おい・・・」
八千流「・・・はい?」
田辺「いや、何でもない」
田辺「気を付けて帰りな」
八千流「はい・・・」
田辺「・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「ただいま」
京華「お帰り」
京華「どうしたの?朝ごはんも食べずに飛び出しちゃって」
八千流「ごめんなさい、ちょっと友達の所に行ってた」
京華「大丈夫?顔色悪いよ?またお祖母ちゃんに来て貰おうか?」
八千流「ううん、大丈夫」
京華「そう、無理しちゃダメよ」
八千流「・・・うん」
京華「じゃあ夕方には帰って来るから」
京華「まだお父さんは寝てるみたいだから、遊ぶ時は静かにね」
八千流「お父さん居るの?」
京華「そ、昨夜は深夜まで在宅ワークしてたから、お昼まで寝るんだって」
八千流「そうなんだ・・・」
京華「じゃあ行ってきます」
八千流「うん、行ってらっしゃい」
八千流「・・・」

〇おしゃれなキッチン(物無し)

〇本棚のある部屋
八千流「・・・」
八千流「はぁ・・・はぁ・・・」
八千流「うぅ・・・」
八千流「道哉の・・・」
八千流「瑠衣の仇!!」
優「・・・」
優「・・・うぅん」
優「・・・・・・瑠衣」

〇豪華なリビングダイニング

〇本棚のある部屋
八千流「!?」
八千流「う・・・う・・・」
八千流「うっ!!」

〇白いバスルーム
「うぉぇえええええ!!!」
八千流「はぁはぁはぁ・・・」
八千流「う・・・うぅ・・・」
八千流「何で?」
八千流「私は・・・弟の仇も、自分の仇も取れないの?」
  優は実行犯じゃない
  でも絶対に関わってる
八千流「それなのに、私は・・・」
八千流「うぅ・・・」

〇工房の倉庫
道哉「姉さんって気が強いよね」
瑠衣「何よ急に」
道哉「でも絶対に人は傷付けられないよね」
道哉「姉さんは僕の事を優しいって言うけど」
道哉「それって姉さん譲りだと思うんだ」
道哉「僕は、姉さんの背中を見てきただけだよ」
瑠衣「私の背中って・・・たいして歳も違わないじゃない」
瑠衣「そう言う事は、お父さんに言ってあげなさいよ」
道哉「あはは、それもそうだね」
瑠衣「まったく・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「・・・ん」
八千流「アレ?私は・・・」
八千流「・・・もしもし?」
快斗「やっと出た」
八千流「快斗、何の用?」
快斗「・・・何か怒ってんの?」
八千流「え?・・・ううん、ごめん」
八千流「寝起きだったから」
快斗「また寝てんのかよ」
八千流「これでも病み上がりだからね」
快斗「テニスでオレをボコボコにしたヤツが良く言うよ」
八千流「快斗が弱すぎんの」
八千流「それで、何?」
快斗「いや、今度また遊びに行く予定だっただろ」
快斗「八千流の水恐怖症克服の為に、釣りとかどうかなって」
快斗「八千流のお父さん、釣り好きで道具いっぱい持ってたから、借りられないか?」
八千流「借りれるとは思うけど・・・」
八千流「て言うか、LINEで良くない?」
快斗「オレLINE苦手なんだよ・・・」
快斗「書いてる途中にメッセージくると焦るし、終わり時わかんないし・・・」
  気持ちはわからなくもない
八千流「わかった、子供でも使えそうな道具を探しとくよ」
快斗「ありがとう、頼んだ」
八千流「はいはい、またね」
八千流「・・・」
八千流「あ、包丁」

〇白いバスルーム
八千流「アレ?無い・・・」

〇おしゃれなキッチン(物無し)
八千流「有った」
八千流「私が戻したのかな?」
京華「ただいま~」
八千流「お、お帰り」
京華「アラ?キッチンで何やっての?」
京華「お腹すいた?」
八千流「う、うん」
京華「そう、じゃあスグに用意するね」
京華「八千流は、お父さん起こしてきてくれる?」
八千流「えっ?」
京華「どうしたの?」
八千流「う、ううん・・・」
八千流「呼んでくる」

〇部屋の前
八千流「お、お父さん?」
八千流「・・・」

〇本棚のある部屋
八千流「・・・アレ?」
八千流「居ない・・・」

〇おしゃれなキッチン(物無し)
八千流「お父さん居ないよ」
京華「え~どっか出掛けてるのかしら?」
京華「・・・出ない」
京華「もう、明日は仕事だっていうのに」
京華「取り合えずLINEしたから、先に私達だけで食事にしましょ」
八千流「うん・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「まだ既読つかないね」
京華「そうね、また酔っぱらって寝てんのかもね」
京華「八千流はもう寝なさい、まだ調子悪そうだし」
八千流「うん・・・」

〇女の子の一人部屋
八千流「・・・」
八千流「何だろう、胸騒ぎがする・・・」

〇集中治療室

〇女の子の一人部屋
八千流「ま・・・まさか・・・」
田辺「もしもし」
八千流「刑事さん!」
田辺「お、おう、何だい?まだ遠野社長は・・・」
八千流「お父さんが、お父さんが居なくなったんです・・・連絡も付かなくて・・・」
田辺「失踪って事?いなくなってから、どのくらい経つ?」
八千流「たぶん、8時間くらい」
田辺「・・・大人が8時間居なくなったからって、捜索願は出せないよ」
八千流「違うんです、お父さんは・・・明石優は・・・」
八千流「遠野社長に、堀田コーポレーションを紹介してるんです!」
田辺「・・・」
田辺「わかった、スグに手配する」
八千流「・・・」
八千流「道哉・・・」

〇女の子の一人部屋
八千流「・・・」
八千流「結局、寝られなかった・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「おはよう」
京華「・・・」
八千流「?」
京華「・・・」
八千流「お母さん?」
京華「・・・八千流」
八千流「ど、どうしたの?」
京華「お父さんが、お父さんが・・・」
京華「・・・死んじゃったって」
八千流「・・・・・・え?」

〇モヤモヤ
  何?
  何を言ってるの?
  死ん・・・だ
  お父さんが
  優・・・が
  死んだ?
  だって、だって優は
  私の手で、決着を・・・
  私の手で、復讐を・・・

〇おしゃれなリビングダイニング
八千流「う、うそ・・・だ・・・」
京華「八千流!!」
京華「八千流ーーー!!」

次のエピソード:第七話

コメント

  • 復讐未遂に失敗、振り上げた拳の行き先がなくなる展開いいですね。
    道哉は生きててくれて良かった。

    少し前ですが、八千流が刑事さんが説明しようとする前に「知ってます」って話を止めるの、面白かったです。

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