殺し屋、出勤中。

吹宮良治

エピソード11(脚本)

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吹宮良治

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〇屋敷の門

〇古めかしい和室
東条昌弘「さすが伝説の殺し屋。 全てお見通しとは恐れ入りました」
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「安心してください。高井さんは無事です」
不破誠「!」
高井雄太「・・・不破さん?」
東条昌弘「高井さんにお願いして、あなたを調べたのは、我々の復讐を託すに値する人物か確かめたかったからでした」
不破誠「・・・・・・」
東条昌弘「ただ私の願いは一つだけ」
東条昌弘「奥様の大事なご子息の命を奪った憎き悪魔、結城あかりに消えてもらうこと」
東条昌弘「失敗は許されません」
不破誠「・・・盗聴器まで仕掛けてか」
東条昌弘「お気を悪くされたら申し訳ありません」
不破誠「殺し屋にとって一番厄介なこと。 それは依頼人に動かれることだ」
東条昌弘「・・・・・・」
岩重君子「この度は、東条の勝手な振る舞いをお許しください」
東条昌弘「奥様が謝ることは・・・」
岩重君子「ご依頼したからには、報告があるまで静観するのが鉄則」
岩重君子「その約束を破り、不破様には多大なるご迷惑をおかけしました」
不破誠「・・・・・・」
岩重君子「しかしこれだけは分かってください」
岩重君子「全ては殺された息子のため」
岩重君子「じっとしていられなかった東条の気持ちを少しだけでも汲み取っていただければ・・・」
東条昌弘「・・・奥様」
不破誠「・・・・・・」
岩重君子「あの女が死ななければ、息子は浮かばれません」
不破誠「・・・・・・」
岩重君子「結城あかりはどうなったのですか?」
不破誠「まだ生きている」
岩重君子「まだ? お金は見つかったのですか?」
不破誠「金庫の隠し部屋へ入るのに、結城あかりの指紋が必要になった。 今日中には全て終わる」
岩重君子「・・・そうでしたか」
東条昌弘「我々は不破様からの吉報を待ちましょう」
不破誠「・・・・・・」
高井雄太「・・・・・・」

〇屋敷の門
高井雄太「あの・・・」
不破誠「何も聞くな」
高井雄太「本当に不破さんなんですか?」
不破誠「当たり前だろう」
高井雄太「ボーナ君のマスク被ってるから」
不破誠(・・・すっかり忘れてた)
高井雄太「・・・不破さん」
不破誠「・・・・・・」
高井雄太「・・・不破さんが殺し屋だったなんて」
不破誠「・・・・・・」
高井雄太「あかりさんを殺すんですか?」
不破誠「・・・あの女は悪魔だ」
高井雄太「・・・本当の悪魔は」
不破誠「・・・もういい。行け」
灰島竜也「おっとそれはダメでしょう」
不破誠「!」
灰島竜也「それはルール違反。 任務を知った第三者は消すのが決まり」
灰島竜也「そのボクちゃんを帰すわけにはいかないなぁ」
不破誠「・・・・・・」
灰島竜也「レジェンドがやれないなら、俺が背負いますよ」
不破誠「・・・・・・」
高井雄太「・・・た、助けて」
灰島竜也「あらら。怯えちゃってかわいそうに」
灰島竜也「あれ? お漏らししちゃってる?」
高井雄太「・・・・・・」
灰島竜也「それかレジェンドが死にます?」
灰島竜也「そのボクちゃんが死ぬかどちらか選んでくださいな」
不破誠「・・・行け」
高井雄太「・・・不破さん」
灰島竜也「了解です。じゃ、場所変えましょうか」
不破誠「・・・・・・」

〇ボロい倉庫の中
灰島竜也「ここね、俺が最初にターゲットを消した場所なんですよ」
灰島竜也「レジェンドをやれたら、さらに思い出の場所になる」
不破誠「・・・・・・」
灰島竜也「わからないなぁ」
灰島竜也「あんなに潜入調査嫌がってたんですから、あんなガキ消すのわけないでしょう」
不破誠「・・・・・・」
灰島竜也「情が移っちゃいました?」
不破誠「・・・ベラベラとよく喋るな」
灰島竜也「よく喋るついでにもう一つ」
不破誠「・・・・・・」
灰島竜也「俺も調べてたんですよねぇ。 レジェンドが失敗したら引き継ぐの俺ですから」
不破誠「・・・・・・」
灰島竜也「依頼人の旦那も数年前に死んでるんですよ。息子と同じ首吊りで」
不破誠「・・・・・・」
灰島竜也「旦那と息子も生命保険に入って3年経ってから死んでるんですよねぇ」

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