好きバレしてたらよかったのか?

るか

4 グラグラは突然(脚本)

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〇教室
力丸「鷹野!!」
力丸「ずっと想い続ける──」
力丸「それが愛だ!!」
セナ「それ、独りよがりだろ?」
力丸「違う!!!!」
力丸「決して届かない想いでも・・・」
力丸「俺が彼女の分まで想えばいい!!!!」
セナ「・・・・・・」
美紅「・・・・・・」
セナ「ま、人それぞれだ な?」
美紅「そ、そうね」
セナ「じゃあ、オレ行くわ」
セナ「あ、セイラに会えなかったら」
セナ「覚えてろよ、お前ら!!!!」
美紅「あははははは・・・」
美紅「どうしよう・・・」
力丸「本当の事言うしかないだろ?」
美紅「ムリムリムリ!!」
美紅「セナに殺される!!」
力丸「アイツはそんなリスクは犯さない」
美紅「そう言う事じゃなくて・・・」
美紅「はぁ・・・」

〇綺麗な図書館
  土曜日──
セイラ「結局こうなったか」
おかみく「まあまあ、怒らずに・・・ね?」
おかみく「さっさと断っちゃえばいいんだよ」
セイラ「それもそうだ」
おかみく「じゃ、頑張って!!」
セイラ「どこ行くんだよ!!」
おかみく「彼女とデートなの❤️」
セイラ「・・・くっ」
おかみく「ファイト!!!!」
セイラ「おう!」
セイラ(なんで励まされいるんだ?)
セイラ(しかも気合い入れるって、俺は)
セイラ(どうかしてる)
セイラ「そうだ!こんな時こそ本!!」
セイラ(この本、何回読んでも面白いんだよな)

〇華やかな広場
力丸「いいとこ発見!!」
力丸「ここで読もう」
力丸「・・・」
力丸「はぁ・・・」
力丸「ああ!! 集中しろ!!俺!!」
  あっという間に時間がすぎた
  ここにいるのは俺一人
力丸「一体何を期待してるんだ?」
力丸「馬鹿か、俺は」
力丸「帰ろう!!」
セナ「よしよし!! お手!!」
セナ「いい子だな」
セナ「おい、走るなって!!」
セイラ(鷹野?)
セイラ(ど、どうする?)
セイラ(とりあえず、逃げよう!!)
セイラ(いや、逃げてどうする?)
セナ「セイラ!!」
セイラ「あ、鷹野くん」
セナ「良かった──」
セナ「怖かったんだ」
セイラ「え?」
セナ「もう会えないかも・・・って思っててさ」
セイラ「おおげさですね」
セナ「おおげさじゃねーって、マジで」
セナ「あのさ、連絡先教えて?」
セナ「この前、聞けなかったから」
セイラ「あ・・・の、スマホ持ってなくて」
セナ「ウソだろ? あ・・・そっか・・・」
セナ「オレ・・・セイラに嫌われてる?」
セイラ「・・・」
  突然頭の中に、あの日のピアノの旋律が浮かんだ
セイラ「そ、そんな!! 嫌いじゃないです!!」
セイラ(しまった・・・)
セナ「マジで?」
セイラ「あ、あなたのピアノが」
セナ「オレじゃなくて、ピアノ?」
セイラ「あ・・・」
セナ「だよな、フツーは」
セイラ「・・・」
セナ「初対面で・・・オレ・・・」
セナ「勝手に暴走して・・・ハハッ・・・」
セイラ「・・・」
セナ「セイラの事・・・」
セナ「ずっと前から知ってるような気がしてさ」
セナ「やっとまた会えたんだって思った・・・」
セイラ「!!!!」
セイラ(どうしよう・・・騙してるのは俺なのに)
セナ「悪かったな、変な思いさせて」
セイラ(違う!! 悪いのは俺の方だ)
セナ「じゃ、オレ行くわ」
セナ「ハハッ、理性よりもむしろ多忙か・・・」
セナ「オレにピッタリ」
セイラ「われわれを恋愛から救うものは、理性よりもむしろ多忙である・・・」
セイラ「芥川龍之介の言葉ですね」
セナ「え? ああ・・・」
セイラ「一か月!!」
セナ「え?」
セイラ「付き合います!!」
セナ「・・・いいの?」
セイラ「この際、たくさん約束してお互い多忙にしましょう!!」
セナ「アハハ・・・」
セナ「変なヤツ」
  鷹野が手を差し出した
セナ「よろしくな」

〇教室
美紅「は?」
力丸「は? とは」
美紅「話が違うじゃない!!」
力丸「すまない・・・」
美紅「あんた、わかってる?」
美紅「付き合うっていうのは・・・」
美紅「その・・・一緒に色んなことするのよ?」
力丸「わかってる」
力丸「デートの約束した」
美紅「だから、その色々とあるの!!」
力丸「デート、1日だけじゃないぞ?」
美紅「あのね、回数なんか関係ないの」
美紅「あたしが言ってるのは、その先!!」
力丸「先?」
美紅「恋人同士ならしたくなる事があるでしょ?」
力丸「あ・・・」
美紅「・・・」
美紅「いやいや、だから早く断らないと!!」
力丸「美紅はしたのか?」
美紅「バカバカバカ!!」
力丸「いたいっ!!」
美紅「何考えてんのよ!?」
力丸「その反応だと、もう手を繋いだんだな!!」
美紅「・・・」
美紅「はぁ・・・あんた、知識なさすぎ!!」
力丸「そんなことはない!!」
力丸「いつも10位以内にはいるぞ」
美紅「勉強のじゃなくて、恋愛の!!」
セナ「よう!」
セナ「感謝してるぜ、お前たちには」
美紅「そ、そう? 会えたみたいね」
セナ「まーな オレ、運もってるし」
セナ「なんだ? またケンカかよ?」
美紅「違うわよ」
美紅「何でもない」
セナ「とにかく、サンキュー」
美紅「あのさ、あの子にあんまり深入りしない方がいいよ」
セナ「は?」
力丸「美紅の言うとおりだ」
力丸「この辺にしておけ」
セナ「・・・ククッ」
セナ「お前らな、どんだけオレが好きなんだよ?」
セナ「心配してくれて、サンキュ❤️」
美紅「そう言う事じゃなくて・・・」
セナ「初めてなんだ・・・」
セナ「あんなにドキドキすんの」
セナ「それに、セイラのこと考えると」
セナ「なんか、胸ンとこがホカホカすんだよな」
美紅「あちゃ・・・だめだコレ」
セナ「何か言ったか?」
美紅「で、いつなの? デート」
セナ「なんで知ってんだよ、デートの事」
美紅「あ、え?・・・えーっと・・・」
セナ「そうか!!」
セナ「セイラ、嬉しすぎてお前に話したのか!!」
セナ「アハハ・・・そっか」
  セナがニヤリと笑った──
セナ「うかれてんの、オレだけじゃねぇってコトか」
セナ「アハハ・・・」
美紅「マズイことになったわね・・・」
力丸「・・・」
美紅「どうするの?」
力丸「今度、正直に話す」
美紅「・・・そうね」
力丸「それが、鷹野のためだ」
美紅「ごめんね・・・」
力丸「いや、俺も鷹野のこと見かけで勘違いしてた」
美紅「わかった!!」
美紅「あたしもついて行くわ」
美紅「こうなったのも、あたしのせいだし」
力丸「いや、遠慮する」
美紅「なんで? あたしも一緒に謝るよ!!」
力丸(確かに、心強いが・・・)
美紅「あ!!」
  美紅が何か思い付いたようだ──
力丸(変なことにならないといいが・・・)
  つづく

次のエピソード:5 ゆらゆらは突然

コメント

  • これはまずいことになりましたね...次回のドタバタ展開が楽しみです🤗

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