何の為に

Merlin

何の為に(脚本)

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〇広い屋上
  生きてきたのに____
オンナノコ「はぁ・・」

〇黒背景
  ずっと死のうと思ってた
  毎日、毎日そう思って

〇黒

〇空
  X年𝐗月𝐗𝐗𝐗Ⅰ日。

〇渋谷のスクランブル交差点
「ねぇ、おにいさん かいぶつでしょ??」

〇渋谷のスクランブル交差点
カイブツ弌「・・・.!?」

〇渋谷のスクランブル交差点
  人混みの中で彼女と出会った。

〇渋谷のスクランブル交差点
「・・・・・・」

〇渋谷のスクランブル交差点
オンナノコ「っあ!!」
オンナノコ「ちょっと待ってっ・・・!! 行かないでよ・・!!」

〇渋谷のスクランブル交差点
カイブツ弌「ッ・・・ナンノ用ダ・・?」
オンナノコ「っ・・!! やっぱり・・・おにいさん!!」
オンナノコ「かいぶつでしょっ!?」

〇渋谷のスクランブル交差点
カイブツ弌「ナンデソウ思ウ・・・?」
オンナノコ「っ・・・!!だって私!!見たもん!! おにいさんが・・」

カイブツ弌「・・・・」

〇ハロウィン
カイブツ弌「ソレハ今日ガ”ハロウィン”デモカ・・・?」

〇渋谷のスクランブル交差点
オンナノコ「・・・・・・・・・・・・っ」
オンナノコ「私本当に知ってるんだから・・・・・・!! 私見たもん!!」

〇渋谷のスクランブル交差点
カイブツ弌「・・・ッハハッ!! ソウカソレデナニヲミタンダ??」
「っ・・・!! 絶対からかうなよ!私は本気なんだっ!!」
  それから彼女とのが始まった。

〇住宅街の公園
オンナノコ「あ、かいぶつさん!!」
  彼女はどこにでも現れる。

〇開けた交差点
オンナノコ「あっ、かいぶつさん!!今日はハロウィンじゃないよ??」
「・・・」
  まるで、俺の行動を全て把握しているかのように。

〇地下街
オンナノコ「あっ、かいぶつさん!!待ってたよ」
カイブツ弌「・・・コンナ夜中ニ女の子1人ハ危ナイ・・・」

〇地下街
オンナノコ「・・・・・・・・・・・・・・・」
オンナノコ「あ、ありがとう・・・・・・」

〇空
  そしていつもこう言うのだ

〇白
  『私をかいぶつにして』と。

〇黒背景
  俺は一般人だったはずだ。
  なのにどうして・・・・・・・・・

〇黒
「ドウシテコウナッタ?」

〇男の子の一人部屋
オニイサン「っっは!!!」
オニイサン「っ・・・・はぁ・・はぁ」
オニイサン(なんて悪い夢だ・・・ ・・っ最悪だ・・)

〇男の子の一人部屋
オネエサン「やぁ、少年!!おはよう!!!」
オニイサン「わあっ・・・あなたは・・なんでここに・・・?」
オネエサン「ふふっ、怪物の朝はどうだ?」
オニイサン「・・最悪ですよ・・・」
オネエサン「ふふっ、、そう」
カイブツ弐「フゥ・・・・」
オニイサン「うわっ・・!!」
オニイサン「急になんですか!? 急に来たり変身するのやめてください!!」
カイブツ弐「フフフ、、、ダッテカイブツノスガタノホウガカイテキダシ・・」
カイブツ弐「ソッカ、アナタマダカイブツノチカラセイギョデキテナイノヨネ・・・」
オニイサン「・・・」
カイブツ弐「ソレニアナタマチニデテ、ニンゲンノコキヲスワナイトボウソウスラシイワネ、マダマダミジュクッテコトカシラ・・・」
オニイサン「・・・、いいじゃないですかそんなこと」
カイブツ弐「マアイイワ・・・デモ、カイブツノチカラヲツカワナイナンテモッタイナイワ・・ダッテコンナニタノシインダモノ!!」
オネエサン「ねー、スワン」
メイド「はい、オジョウサマ」
オネエサン「まぁ、いいわ・・ それよりあなた最近少女に好かれてるとか」
オニイサン「っ・・・・・いや・・・・まぁ・・」
オネエサン「楽しそうでいいけれど・・・・距離を縮めすぎない事ね・・・」
オネエサン「忘れちゃいけないわ・・・」
オネエサン「私たちは”契約”をして怪物になったということを・・・・」
オニイサン「・・・」
オネエサン「じゃ、そういうことで、楽しく行きましょ♪ チャオ〜♡」
オニイサン「・・・・・・・・分かってますよ・・・・・!!そんなこと・・・・・・」

〇空

〇川沿いの公園
カイブツ弌「ハァ・・・」
オンナノコ「あ、おにいさんこんなところにいたの?」
カイブツ弌「マタ君カ・・・シツコイナ、」
オンナノコ「へへっ」
カイブツ弌「ソレニモウ真夜中ダ、制服デ出歩クノハ危ナイ・・早ク家ニ帰リナサイ」
オンナノコ「それよりおにいさん、いつになったら私を怪物にしてくれるの?」
カイブツ弌「ソレヨリッテ・・・」
オンナノコ「家には帰りたくない_____」
カイブツ弌「ダトシテモ、ココニイチャイケナイ・・ 安全ナトコロニ案内スル・・・」
オンナノコ「・・・お兄さんは優しいね」
カイブツ弌「・・・」
カイブツ弌「前カラ気ニナッテイタンダガ・・ナンデ君ハワタシノ居場所を知ッテイル・・?」
オンナノコ「えっ、おにいさんそんなことまだ気にしてたの」
オンナノコ「文明の利器、スマホだよ!」
カイブツ弌「!?」
オンナノコ「おにいさん目立つからねぇ〜 トゥイッターを見ればひと目でわかるよ! ほら、」
カイブツ弌((俺としたことが・・・今の時代舐めてた・・・ そりゃあ、怪しいか))
カイブツ弌「・・・・追加ニモウ1ツ質問ダ」
オンナノコ「おにいさん・・・今日はよく喋るねぇ・・ いいよ、なに?」
カイブツ弌「君ハ初メテ会ッタトキミタトイッタナ・・ 君ハ何ヲ見タンダ・・・?」
オンナノコ「・・答えによっては口封じとかしてくるの? まあ、いいや答えるよ」
オンナノコ「あの日のこと・・」

〇黒

〇広い屋上
  毎日死にたいと思って生きていた
  あの日は特に最悪で本気で死のうと思って廃ビルの屋上に立っていた___________

〇ネオン街
オンナノコ「街はこんなに明るくて綺麗なのにァ・・・・・・」

〇広い屋上
オンナノコ「よし死ぬかっ・・・・・・」

〇白
オンナノコ「!?・・・えっ、なに?」
オンナノコ(なっ・・・・・・なんなのっ!?眩しすぎる・・・・・・)

〇空
「ぐあああああああああああっ・・・・・・!!」

〇商店街
オニイサン「ウアアア・・あああ」
オニイサン「はぁはぁ・・・・も・・・・戻れたのか・・・!!」
オニイサン「うっ・・・・・・」
「ウアアアアアアアアアアッ!!!」
カイブツ弌「・・・・・・・・・・・・サイアクダ・・・・・・マタダ・・・・・・・・・・・・」
カイブツ弌「ナンデ・・・・・・ナンデオレガ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

〇広い屋上
オンナノコ「・・・・・・・・・・・・なにあれ・・・?」
オンナノコ「あ、あのおにいさんが変身したってこと・・・・・・?」
オンナノコ「あの人と関わればもしかしたらわたしは・・・・・・」
  その日私に生きる意味が生まれた

〇黒背景

〇川沿いの公園
カイブツ弌「・・・・・・ツマリ君ハ・・・・・・俺ノ変身ヲ見テ俺ヲニ接近シタト・・・・・・」
オンナノコ「そうだよ」
カイブツ弌「怪物ニ変身シタイカラカ・・・・・・」
オンナノコ「うん、だから私も怪物にして・・・・・・」
カイブツ弌「・・・・・・クダラナイ・・・」
オンナノコ「っ・・・・・・なんでそんなこと言うの!!」
オネエサン「そうよぉ〜 すごい逸材じゃない〜」
カイブツ弌「・・・・・・!?」
オンナノコ「だれ?」
オネエサン「初めまして〜お嬢さん 私はヤオ、この男と同じ_______」
カイブツ弐「怪物よ♡」
オンナノコ「っ・・・わぁっ、すごい!」
カイブツ弐「デショウ?」
カイブツ弌「・・・・・・ヤオサンッ・・・!!」
カイブツ弐「フフッ・・・・・・・・・ウワサニキイテタワ・・・・・・カイブツニナリタイオンナノコ・・・・・・」
カイブツ弐「ヨカッタラ、ワタシタチト“契約”シタオカタノトコロヘツレテイッテアゲルワ・・・♡」
カイブツ弌「・・・!?」
オンナノコ「ほっほんとですかっ!?」
カイブツ弐「エエ・・・・・・ワタシハイツデモオンナノコノミカタタモノ♡」
カイブツ弌「シッシカシ・・・・・・・・・!!」
オンナノコ「おにいさん・・・色々ごめんね・・・」
オンナノコ「ありがとう!!」
カイブツ弌「マッ、マッテクレ・・・・・・!!」
カイブツ弐「オンナノコヲヒキトメルナンテヤボナオトコ・・・・・・」
カイブツ弐「ジャア、イクワネ・・・ チャオ♡」
カイブツ弌「ッ・・・・・・マテッ・・・!!クッソ・・・・・・・・・・・・」
メイド「追わないのですか?」
カイブツ弌「・・・・・・君ハ・・・・・・・・・」
メイド「オジョウサマはやると決めたら曲げない御方・・・・・・あの少女は____」
カイブツ弌「・・・・・・ナンデソコマデ言ウンダ?君ハヤオニ仕エテルンダロ・・・・・・?」
メイド「そうです。しかし、私は知っていますので。あなた方“契約”者がどのような業を背負っているかを・・・・・・」
カイブツ弌「・・・・・・・・・ヤオサントアノ子ハドコヘ?」
メイド「・・・恐らくあの方のいる祭壇に・・・」
カイブツ弌「・・・・・・アリガトウ、スアンダッケ?」
カイブツ弌「俺ハイク」
メイド「はい」
メイド「・・・・・・」

〇怪しげな祭祀場
カイブツ弐「ツイタワヨ」
オンナノコ「ここは・・・・・・?」
カイブツ弐「ワタシタチヲカイブツニシタオカタノスムバショ・・・・・・」
カイブツ弐「ネェ、イルンデショ?」

〇怪しげな祭祀場
「ウゥ・・・・・・」
カイブツ弐「ナニヨアナタタチ・・・・・・アノカタニアワセテ!!」
アノカタ「マッタク、キミハアイカワラズカンジョウテキダネ」
カイブツ弐「・・・♡」
アノカタ「デ、ナンノヨウダイ?」
カイブツ弐「コノショウジョヲカイブツニシテホシイノデス・・・」
オンナノコ「・・・お願いします」
カイブツ弐「サァ・・・・・・ハヤクコノコトモ“契約“ヲ・・・!!」
アノカタ「・・・ヤオ・・・ボクタチハ『カイブツ』デハナク『カイジン』ダトイツモイッテルダロ?」
カイブツ弐「・・・ハイ、モウシワケアリマセン!!」
アノカタ「・・・・・・キミ、ボクト“契約”スルソノイミガワカッテイルカイ?」
オンナノコ「・・・?」
アノカタ「・・・シツモンヲカエヨウ・・・・・・ キミハナンデカイジンニナニタイノ?」
オンナノコ「それは・・・・・・・・・」
オンナノコ「殺したい相手がいるからです・・・!!」

〇黒
  俺は一般人だったはずなんだ。

〇海岸線の道路
  白鳥裕也、大学生。
  俺はあの日真夜中の寝静まった街をバイクで疾走していた。
オニイサン「♪〜」
  そこに__________
「きゃあああああーーーー!!」
「うわあああああああぁ!!」
「ぐはあああああああああああ・・・!!」
  暴走車に巻き込まれたバイクと親子2人の事故だった
  たまたま散歩で横断歩道を渡っていた親子は即死。そして_______
  俺は虫の息ながらも生きていた。全身打撲と出血で意識が朦朧としていた。
オニイサン「ハァハァ・・・」
  そんな中アイツは_________暴走車の運転手は________
カガイシャ「ちっ、なんだよ、ひいちまったのか・・・勝手に当たってきやがって・・・ ・・・・・・もしかして死んでるのか・・・?」
カガイシャ「・・・最悪だ・・・・・・お前らのせいで・・・・・・」
「ハアハァ・・・・・・」
  その時は親子が生きてるかも死んでるかも分からなかった。俺も瀕死だった。なのにあの男は____
  暴走車両の運転手は結局俺たちを見捨て一人でその場を立ち去ろうとする
(・・・・・・・・・このままじゃ・・・|本当に死んじまう・・・誰か・・・・・・)
  その時、なにか光が見えた。
アノカタ「タスケテアゲマショウカ?」
「だ・・・誰だ・・・・・・・・・?なんだお前・・・・・・・・・」
アノカタ「アナタハコノママホオッテオケバカクジツニシニマス。ダケドソノマエニワタシト“契約”スレバタスカリマス」
「け・・・・・・けいやく・・・・・・?なんのだ・・・・・・ハァハァ」
アノカタ「『カイジン』ニナルケイヤクデスヨ」
アノカタ「『カイジン』ニナレバアナタハチョットヤソットノコトデシヌコトハナイ・・・ ソノキズダツテスグナオル」
アノカタ「シカシ・・・・・・・・・」
(あ、やばい意識が・・・・・・)

コメント

  • 怪人のセリフの表記に半角が混ざったりして凝ってますね。人間とは異なる発声や発音であることが想像できます。怪人になりたがっている女の子の理由や目的が肝心なところで切れてしまったので気になって仕方ありません。殺したい相手とは誰なのか、なぜ殺したいのか。早く続きが読みたいです。

  • 登場人物たちの不条理感や鬱屈とした思いで渦巻いたような物語ですね。怪人という存在について、これから明かされていくのが楽しみになります。

  • おにいさんが何故怪人になったのか、こういう経緯があったのですね。怪人ならぬヒーローになりえる存在だからこそ、彼女が惹かれるのかもしれませんね。炎の怪人の正体も知りたいところです。

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