さいごのネフテとさよならのレドイ

宇野木真帆

29醒:申請をすれば何でも造ってもらえます。(遊園地とか)(脚本)

さいごのネフテとさよならのレドイ

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〇ファンシーな部屋
レドイ「ふぁー! よく寝た!!」
レドイ「やっぱり自分のベッドが、一番気持ちよく寝られるね。」
レドイ「さ、今日は秘密の数字めぐり! 張り切って行こう!!」

〇黒

〇綺麗なリビング
レドイ「あ!ネフだ!」
レドイ「おはよー!」
「...」
レドイ「...」
レドイ「ネフ!!おはよう!!」
ネフテ「ちょっと!! いきなりそんな大声出すもんじゃないわよ!!」
レドイ「違うよ! 声をかけても無視してたのはネフだもん!」
ネフテ「なによ! それにしたって、そんな大きな声出さなくてもいいじゃない!!」
レドイ「大きな声出さないと聞こえないからいけないんでしょ!」
レドイ「あ...」
レドイ「...」
レドイ「ごめん...。」
ネフテ「なによ...」
ネフテ「レドのくせに気を遣っちゃって。」
ネフテ「耳が聞こえないからって、私はオンボロじゃないわよ...。」

〇黒

〇黒
  それからレドとは、何となく気まずいまま、エッグに乗って、デミルに言われた数字の場所を訪れた。
  しかしそこにあったのは...
  大型遊園地だった。
  デミルが言っていた家、というのは取り壊されてしまったのだろう。
  この遊園地を建設するために。
  いつものレドなら、「遊びたい!」って、真っ先に駆け出してしまうのに、その場に突っ立ったまま。
  私だってそんな気分じゃない。
  「ほら、早く行くわよ」
  「うん」
  私たちは押し黙ったままエッグへ乗り込んだ...。

〇黒
  それから3日かけて、私たちは数字の場所を訪れた。
  デミルに教えてもらった数字の5か所の内、家が残っていたのは2軒だけ。
  どちらの家にもハウス型ロボットがいて、部屋を案内してくれた。
  その書斎で、2300年に争いがあったことを記す資料を手に入れた。
  2200年後半。
  人間味を求めすぎた結果、人間のようになってしまったロボットたちの間で、下火が燻っていた。
  村長、市長、首相、大統領、いわゆるロボットのリーダーたちは、その優秀さゆえに、飽きぬ悩みで毎日を過ごしていた。
  そして、2300年1月1日に、突如リーダーのロボットが暴走する。
  民衆のはけ口の先がリーダーへ向くのは、いつの時代も変わらないのだろう。
  各地で暴走したリーダーたちは、ロボットに取り押さえられ、人間によって壊された。
  暴走したリーダーは、相手が誰であろうと武器を振りかざしたらしい。
  が、その武器が振り下ろされることは、ただの一度もなかった。
  そうした背景から、これはロボットの自殺ではないか...と報じられた。
  人間たちはこの事件に震撼し、全てのロボットが暴走する可能性があるのではないかと不安になり、
  意志あるロボットを全廃棄することを即断した。
  ロボットの廃棄から、量産までの一連は、イモータルのやつらが取り仕切っていたと、私は睨んでいる。
  我々の悲願であるドリーミングプロジェクトが成就せず、リーダーのロボットたちには悲しい結末を歩ませてしまった。
  せめてもの贖罪に、この文章を後世へと残していく努力をする。
  イモータルのやつらに、なかったこととされない為にも。

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