HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード10(脚本)

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〇噴水広場
ハンス「もう一度聞く。貴様は何者だ?」
ケイト「そんなのどうだっていい」
ケイト「その人たちを解放するんだ。 もう十分に反省してるよ」
ハンス「・・・誰にものを言っている?」
ケイト「お前に決まってるだろ!」
  ハンスを睨みつけるケイト。
ケイト「お前みたいなやつに、ログスポットの管理を任せられない」
ケイト「見ろ。みんな怯えてるじゃないか」
ハンス「ククク」
ケイト「何がおかしい」
ハンス「囲め」
  GH兵がケイトとチャックを取り囲む。
チャック「わーっ! ごめんなさい! おとなしく引き下がりますので・・・!」
ケイト「引き下がることないよチャック。 僕たち何も悪いことしてないんだから」
  前に踏み出すケイト。
ケイト「お前たちは罪のない人にも銃を向けるのか!」
ハンス「・・・ふん。下ろせ」
  GH兵たちが銃を下ろす。
チャック「ふぅ・・・」
ハンス「勘違いしてもらっては困る。 我らは戦争屋ではない」
ハンス「我らの対象は悪党だけだ。 お前たちが悪党でない証拠を見せろ」
ケイト「僕たちはさっき初めてログインしたばかりだ」
ケイト「悪党のわけないだろ!」
ハンス「念のため調べさせてもらう。お前たち」
GH兵「かしこまりました」
  GH兵がケイトとチャックを調べる。
GH兵「ん?」
チャック「あ、それは・・・」
GH兵「総帥」
  ネックレスを受け取るハンス。
ハンス「なんだこれは?」
チャック「今朝、拾ったんだ」
  ニーナを指差すチャック。
チャック「・・・あの子が落としたのを」
ニーナ「私しーらない」
チャック「なっ」
  ニーナは後ろ手で剃刀で縄を切っている。
ハンス「店主、これに見覚えは?」
貴金属店店主「それも、うちの商品です」
チャック「・・・・・・」
ケイト「後で返そうと思ってたんだよ!」
ハンス「黙れ!」
  銃床でケイトを殴りつけるハンス。
ケイト「うっ」
チャック「ケイト!」
ハンス「お前たちも悪党で決まりだな」
  銃口をチャックに向けるハンス。
チャック「そ、そんな」
ケイト「やめろ!」
クリス「はぁ」
  ケイトへ向けていた銃口をハンスに向けるクリス。
クリス「こんな手筈じゃなかったんだけど」
ハンス「くっ」
ハンス「貴様・・・裏切り者か!?」
  GH兵の銃が一斉にクリスに向けられる。
  すかさず縄を切るニーナ。
  ハンスの落とした銃を拾う。
ニーナ「おっと、部下たちをおとなしくさせた方がいいよ」
ハンス「貴様もグルか」
ニーナ「さあね。子どもだと思って油断したな」
ハンス「さては貴様。わざと捕まったな? 何者だ!?」
ニーナ「教えるわけないだろバーカ」
  クリスがスタングレネードを放つ。

〇白
  爆音とともに辺りが閃光に包まれる。
チャック「わぁ!?」
ケイト「まぶしっ・・・」
  発泡音が聞こえ、悲鳴と共に民衆が一斉に逃げ出す。

〇噴水広場
ローレン「ハンス! いい加減に目を覚ませ!」
ハンス「ローレン! やはりAGUAの仕業か。 いつも邪魔ばかりしおって」

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