D評価となった作品の共通項(脚本)
〇教室
編集長「前回の投稿にて、今回の長編コンテストでは、」
編集長「①下読み5人によって266作品を117作品に絞り込み」
編集長「②下読みとは別の審査員5人によって117作品を40作品に絞り込み」
編集長「を行ったとお伝えいたしました」
編集長「①の下読み審査で予選を通過できなかった作品は149作品ほどあるわけですが、 その中でも、」
編集長「D評価(171位~266位) 下読みからの評価があまり高くない」
編集長「C評価(118~170位) 下読みの一部は高い評価をしているが通過には至らず」
編集長「とに分類できます」
編集長「本日はD評価判定となってしまった96作品の共通項についてお話させていただきたいと思います」
〇教室の教壇
編集長「D評価になってしまった作品に関しては、基礎的な部分によるものが多かったです」
編集長「まず、最も多いのが「話を理解できない」でした」
編集長「・話が支離滅裂」
編集長「物語は、1つ1つのシーンの積み重ねで進んでいきます」
編集長「各シーンには必ず意味があるべきで、無駄なシーンは1つでもあってはいけません」
編集長「まずは、そのシーンで何を伝えたいのかを明確にするように心がけましょう」
編集長「・人間関係がわからない」
編集長「これは、作者は伝えたつもりでも、読者には伝わっていないことから発生します」
編集長「ほとんどが、登場人物を出しすぎることが原因です」
編集長「第1話で次から次へと新しい人物が登場すると、読者は混乱してしまいます」
編集長「登場人物はなるべく最低限に減らし、少ない登場人物同士の人間関係を伝えることにページを割いた方がよろしいでしょう」
編集長「・世界観がわからない」
編集長「多くは説明不足によるものですが、逆に設定が多すぎて複雑化してしまっている場合もございます」
編集長「また、難しい言葉を使いすぎて読解を妨げてしまっているケースもございました」
編集長「最初はとにかくわかりやすく、あれもこれもと盛り込みすぎず、シンプルにするよう心掛けましょう」
編集長「・何を伝えたいのかがわからない」
編集長「これは、主人公の目的不明瞭からくる場合が多いです」
編集長「読者は主人公の目を通じて物語を追っていきますので、主人公が何を思い、どう行動しているのかを明確にするようにしましょう」
〇特別教室
編集長「次に多いのが「既視感がある」でした」
編集長「どこかで読んだことある作品」
編集長「●●に設定がそっくり」
編集長「これらは、評価においては大きくマイナスになります」
編集長「大前提として、読者は読んだことのない新しい作品を読みたいと思っています」
編集長「既にある作品とあまりにも似通っている場合は、それだけで読みたいと思う気持ちが削がれてしまいます」
編集長「ご本人が意図してなのか、たまたまなのかはわかりませんが、」
編集長「企画の段階で第三者に読んでもらうか、ネットで同様の作品がないかなどを検索するなどをして回避するようにしましょう」
編集長「とは言え、全くの新しい物語というのはそう生み出せるものではありません」
編集長「ありきたりは、よく言えば王道ともいえます」
編集長「設定のかけ合わせで、高いオリジナリティを発揮できる所まで考えてみましょう」
〇説明会場(モニター無し)
編集長「次に多かったのが「読みにくい」でした」
編集長「誤字脱字の多さやセリフのちぐはぐ」
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あの!ツイッターがブロックされてるんですが、そんなに作品が悪かったですか?
読みやすい、確かに大事ですよね。
ここではないのですが、作家さんの感性なのか、読んで「?」となったお話がありました。
思い入れの強い作品だと特に夢中になる分、俯瞰して見る冷静さが必要ですよね。
他サイトでも交流のある僕の知り合いの方が投稿した長編コンテスト作品を思い出してみたら、世界観や人物がどういうものなのかを上手く説明出来てる。
編集長さんの説明を見て、改めてそう思いました。