エピソード1(脚本)
〇寂れた村
オヤジ「待ちな、キク」
キク「親父・・・」
「オメェ、どこ行くつもりだ?」
キク「そ、それは・・・」
オヤジ「その右手で隠してる「ブツ」はなんだ?」
キク「こ、これは・・・」
キク「奴らにぶっぱなすためのモンだよぉ!!!」
オヤジ「キク、お前だけじゃ太刀打ちできん」
オヤジ「お前が行ったところで、蜂の巣みてぇに刺されまくるだけだ」
オヤジ「いいか?奴らは人を大勢殺してんだ」
キク「だったら、このまま黙って見てろっていうのかよ!!」
キク「いつもそうだ!! いつも俺達から奪っていきやがって!!」
キク「おれはもう毎年毎年、我慢するのはごめんなんだよ!!」
キク「おれがやつらを全滅させて、親父たちを救う!!」
オヤジ「そうか・・・」
オヤジ「立派になったな。キク」
オヤジ「泣きべそかいてたお前とは思えねぇ」
オヤジ「行ってこい」
キク「親父・・・・・・」
オヤジ「だがな、俺だってお前の親父やってんだ。 下だけ行かせることなんでできねぇ」
オヤジ「行くぞ、キク!!」
キク「あぁ・・・あぁ!!」
〇村に続くトンネル
オヤジ「いいか?奴らはどこから俺達を狙ってるか分からねぇ」
オヤジ「気を抜く・・・・・・」
キク「親父・・・?」
オヤジ「下手こいたぜ・・・やられちまった・・・」
オヤジ「キク・・・早く・・・」
オヤジ「殺虫剤と・・・蚊取り線香を・・・」
キク「ちくしょー-!!!おやじー--」
キク「待ってろよ!!今蚊取り線香焚くからな!!」
キク「くそっ、点け!点け!!」
キク「くそっ!!煙が俺達の方に・・・!」
キク「ぐあぁぁぁぁぁ目に染みるぜぇ!!!」
キク「お前ら絶対に許さねぇからな!!!!!」
〇綺麗な病室
そうだ、蚊だ
なんてことはない、蚊を大げさにやっつけようとしてただけだ
村の子供も男も女も・・・
みんな蚊に刺されただけだ
きよみも・・・・・・
今頃みんなして笑って「かゆい」って言ってることだろう
そう、あんなことはなかったんだ
親父も刺されてないし
俺が手榴弾を投げ損ねたことも、あれは全部妄想だったんだ
だって蚊取り線香だったじゃないか
ははは・・・
きよみ・・・早く村に帰ってムヒ塗ってやらねぇと・・・
〇病院の廊下
聞いた?
昨日入ってきた患者さんって「裏稼業の人」なんだって・・・
なんでも縄張り争いで、銃撃戦とかにもなったみたいよ・・・?
こわ~・・・
でね、もっと怖いのが
その組の人達、あの患者さん以外全員・・・
単なる大袈裟な蚊の退治かと思ったら、最後の看護師さんたちのウワサ話が意味深で???となりました。キクが入院しているということは、現実に何が起こったのかまだ謎が多いですよね。続きが気になる。
何だ蚊か。てっきり暴力団事務所に殴り込みかと思いました。夏になると蚊の時期で嫌でした。山に行ってキャンプをすると必ず蚊が出て刺されます。
この時期私もかなり刺されまくりで、やつに対する恨みつらみがたまっています。長年の経験から、それでも敵に対する対処には腕を磨いているので、私も是非参戦したかったです!!