いとしこいし

甘楽カラ

エピソード6(脚本)

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〇広い公園
恭子「こっちから行かせてもらうよ!」
恭子「海神族、竜宮の使者、八尋、天孫の地神。五代、玉衣姫の間に産まれし子、八岐大蛇、ここに召喚!」
小石川糸「国津神、大国主神、健脚名方神」
小石川糸「オンキリキャラハラハラフタランパンツソワカ~」
恭子「きゃあ~」
小石川糸「・・・・・・」
恭子「まさか・・・。まさか龍の祈り紙が通じないなんてことが?」
小石川糸「祈り紙の弱点である水をあえて使った水龍の術。すごいと思うよ」
小石川糸「この術を体得するまでにはそれこそ血のにじむような努力をしてきたでしょう、恭子ちゃん」
恭子「ふん! 敵に情けをかけられるようじゃ祈り紙師の名折れだよ! 行くよ!!」
小石川糸「・・・・・・」
恭子「祈り紙、最終奥義!」
恭子「頭は鶏、頷は燕、頸は蛇、背は亀、尾は魚。万物生物の長、その名はフェニックス!」
小石川糸「きゃああああ~!」
恭子「ふふふ」
恭子「そう、鳳凰の体は、黒・白・赤・青・黄色の五色。つまりは・・・」
小石川糸「陰陽五行説!」
恭子「あなたたち糸師は、陰陽師。陰陽道の火に焼かれるのはどんな気分?」
恭子「とっとと降参して、普通の人間になりなさいよ!」
小石川糸「陰陽五行説。恭子ちゃんが使ったのは、相手を打ち消す相克の術。でもね・・・」
小石川糸「陰陽道には、相手を生かして自分を生かす、相生の術ってものあるんだから!!」
小石川糸「三山半ば落つ、青天の外。二水中分かつ、白鷺洲。ごきゅうのかそうは、ゆうけいにうもれ、しんだいのいかんは、こきゅうとなる!」
恭子「きゃあああああ~!」
小石川糸「・・・・・・」
恭子「・・・・・・」
  「どうやら勝負はつかないようですね?」
  「仕方ありませんね。こちらで指定したターゲットと己を運命の相手として結びつける。それができた方を恋師として認めましょう」
小石川糸「昔、お父さんを賭けて私のお母さんと・・・」
恭子「私のお母さんが闘ったのと、同じ方法」
  「ターゲットとなるのは・・・」
  「この男です」
小石川糸「村上くん!」
恭子「なるほどね、糸の好きなクラメン。面白いじゃない、相手にとって不足なし!」
小石川糸「恭子ちゃん!!!」
恭子「な、なによ?」
小石川糸「そんなんで本当にいいの? 恭子ちゃんの好きな男の子って、村上くんじゃないじゃん!」
小石川糸「今つきあってる彼のことが大好きなんでしょ!?」
恭子「うるさい! 糸に・・・。糸に彼との仲を取り持ってもらったのは、あんたの能力を知るため、それだけだよ!」
小石川糸「そんなの・・・嘘!」
恭子「・・・・・・」
小石川糸「私の能力を知るためだったらもっと別の術を使わせたはずでしょ?」
小石川糸「でも恭子ちゃんが言ってくるのはいつも、仲良くさせてってそればっかり」
恭子「・・・・・・」
小石川糸「こんなケンカした、とか、一緒に食べたあれがおいしかったとか。本当は好きなんでしょ、彼が!」
恭子「・・・・・・」
小石川糸「運命の相手が、村上くんでいいの? お母さんの叶えられなかった夢を叶えるために、自分の思いは捨てちゃうの?」
恭子「仕方ないでしょ! それが・・・私の宿命なんだから!」
恭子「積み重ねたる思い、折りしこの想い、無くしたまえ、断ち切りたまえ!」
小石川糸「恭子ちゃん・・・。赤い糸を断ち切った。そうまでして・・・」
恭子「さあこれでフリーになった」
小石川糸「でも! たしか村上くんの小指からは赤い糸が伸びていなかったはず!」
恭子「なに寝ぼけたこと言ってんだよ、ちゃんと目を開けて見てみろよ、村上の小指を!」
小石川糸「見える! 村上くんの小指から伸びている赤い糸が!」
恭子「それで? その赤い糸は、誰と結ばれてるって?」
小石川糸「!!!!!」
恭子「そうだよ、同じクラスの山田くん。別に男の子の運命の相手が、男の子だってそれ自体は不思議なことじゃない」
恭子「ついてないね~、村上も。こんな椅子取りゲームの景品にされて、想いを変えられちゃうんだからさ」
恭子「恨むんなら、とっとと降参しない糸を恨むんだな。・・・ってまあ本人はなにも知らないんだから恨むこともできないだろうが」
恭子「えっ?」
小石川糸「ごめん、恭子ちゃん。私、本気出す。本気を出して恭子ちゃんを倒す。だから・・・」
小石川糸「恭子ちゃんとは、村上くんの赤い糸、絶対に結ばせないっ!」
恭子「はあ?」
小石川糸「運命の赤い糸ってのはさ、私たちが勝手に切ったり、結んだりしちゃいけないんだよ。選ぶのも、決めるのも本人次第」
小石川糸「そんなこともわかんないヤツが、恋師になんかなっちゃいけないんだ!」
恭子「・・・・・・」
小石川糸「マスターオブ恋師さん! 私が恭子ちゃんを倒します。それで決着が着くんでしょ?」
  「そうですね。それでもかまいませんが」
小石川糸「私が恭子ちゃんに勝ったら、二度と村上くんの運命の赤い糸に手を出さない。そう約束してくれますか?」
  「いいでしょう。約束しましょう」
小石川糸「わかりました!」

次のエピソード:エピソード7

コメント

  • いやー、村上くんの恋の相手が男子だとは。
    二人の対決も楽しみです。

  • 白熱のバトル!すさまじいですね😆そして、わ〜!指定ターゲットが村上君(≧∇≦)予想してなかったんで、びっくりしました。しかも村上くん実は⋯だなんて!幸せになって欲しいですね♪自分を犠牲にしてまで恋師になりたい恭子ちゃんの根性はすごい👍でも、やっぱり糸ちゃん頑張れ〜❤

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