第7話 めぐちゃんの両親は個性的(脚本)
〇教室の教壇
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
猫陽ひまり「終わったーーーーー!!!」
猫陽ひまり「帰れる♪帰れる♪フゥ、フゥ! 帰れる♪帰れる♪フゥ、フゥ!」
猫海あおい「ず、ずいぶん、ご機嫌ね」
猫陽ひまり「だって、今日の放課後、メグちゃん家のカフェでミラーケーキが食べれるんだよ!」
猫海あおい「あぁ、見た目が宇宙みたいなやつね! もう食べられるんだ!」
猫陽ひまり「今日から販売開始だからめっっっっっちゃ楽しみなんだ〜!」
猫森めぐみ「めぐちゃん、あおいさん! 帰りましょ!」
猫陽ひまり「うん!」
猫海あおい「あれ?ひかりは?」
猫森めぐみ「あおいさんの後ろにいますよ」
猫月ひかり「おう」
猫海あおい「ぎぃぃいいいいいいいあああああああああ!!!!」
猫森めぐみ「あらら?気絶しちゃいました」
猫月ひかり「そんなに驚くことないだろ」
猫陽ひまり「何はともあれ、レッツゴーーーーー!!!!」
〇結婚式場のテラス
猫陽ひまり「とうちゃーーーーく!!!」
猫森めぐみ「あおいさん、着きましたよ! 起きてください!」
猫海あおい「う、うーーん・・・」
猫海あおい「はっ!ここはどこ?!」
猫月ひかり「めぐみのカフェだ。 それにしても、私の顔みて気絶するとは・・・何回も見慣れているだろ」
猫海あおい「急に背後から声をかけられたら誰だって、驚くわよ」
猫月ひかり「にしても、気絶は行き過ぎだろ」
猫森めぐみ「さぁさぁ!カフェタイムといきましょう!」
猫森めぐみ「すみませーーーーん!」
???「はい」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「ご注文うかがいます」
猫海あおい「いやあああああああああああ!!!!」
猫月ひかり「また気絶か」
猫陽ひまり「えーと、ミラーケーキのセットを四つ。 飲み物は・・・」
猫海あおい「いやいやいや! 普通に注文とらないでよ!」
猫陽ひまり「あっ!目が覚めたんだね! あおいちゃんは飲み物とかどうする? 色んなのあるけど」
猫海あおい「え?あ?え?・・・うーん・・・」
猫海あおい「レ、レモンスカッシュで」
猫陽ひまり「オッケー!めぐちゃんは?」
猫森めぐみ「私は砂糖漬けにした果物をシュワシュワのやつに入れたドリンクをお願いしまーす!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「エイドですね。かしこまりました」
猫陽ひまり「ひかりちゃんは?」
猫月ひかり「緑茶を頼む」
猫陽ひまり「緑茶と・・・私はホットの紅茶で! 茶葉はキャンディーでお願いします!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「かしこまりました。少々お待ちください」
猫陽ひまり「いやーー!楽しみだね!」
猫海あおい「いや、『楽しみだねー!』じゃなくて。 なんであんな怪物が、めぐみのカフェにいるのよ」
猫森めぐみ「たぶん新人のアルバイトの子だと思います!」
猫海あおい「アルバイトって・・・あれ見て、変だなとか思わないの?」
猫陽ひまり「全然」
猫森めぐみ「全く」
猫月ひかり「同じだ」
猫海あおい「・・・ある意味凄いわね」
〇カフェのレジ
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「オーダー! ミラケセット、ホットティ、茶葉キャンディー、レモスカ、チャチャチャ、エイド!」
???「あいよ!ちょっと待ってて!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「はーい!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン(・・・はぁ)
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン(なんでこんな事になったんだ・・・)
〇結婚式場のテラス
〜遡ること昨日〜
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「ぐちゃぐちゃのめっためたにしてやるぜぇえええええええ!!!!」
???「おい」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「あぁ?!なんだ・・・」
猫森しげお「お前に言ってるんだ」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「ぎゃあああああああああ!!!! 化け物ぉおおおおおおおお!!!!」
猫森しげお「お前が言うな。 ところで、そんなに叫ぶと近所迷惑になる」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「あ、すみません。 大人しく帰ります、はい」
???「しげちゃん、どうしたの?」
猫森きのこ「あら?」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「ぎゃあああああああ!!!! また化け物がきたあああああ!!!!」
猫森しげお「てめぇ、失礼だぞ! 俺のワイフになんて事を言うんだ!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「ひぃ!すみません・・・」
猫森きのこ「まぁまぁ、いいじゃない! 初対面の方は驚くのが普通よ!」
猫森しげお「そ、そうか?」
猫森きのこ「あなた、この町の人じゃないでしょ?」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「え?えぇ・・・まぁ」
猫森きのこ「やっぱりそうだと思った! はじめて見る顔だったからもしかしたらと思ってたけど・・・」
猫森しげお「なーーんだ!新人か! そりゃあ、ビックリするわ! ハハハハ!!!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「は、はははは!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン(な、何がどうなってるんだ・・・?)
猫森きのこ「そうだ!あなた、お仕事はされてるの?」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「え?あ、あぁ・・・いえ」
猫森きのこ「だったらここで働いたら? 何かの縁だと思うし!」
猫森しげお「そうだな!ちょうど人手が足りなかったんだ!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「え、いや、俺は・・・」
猫森きのこ「決まりね!ちょうど休憩中だから、さっそく開店の準備を手伝ってくれるかしら?」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「え?俺はただ・・・」
猫森きのこ「・・・」
猫森しげお「・・・」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「やらしてください」
猫森きのこ「良かった!私、副店長のきのこよ!」
猫森しげお「店長のしげおだ! じゃあ、まずはテーブルのセッティングをお願いしようかな!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「は、はい・・・」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン(えらいことになったぞ・・・)
〇カフェのレジ
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン(会長になんて言えばいいんだ・・・)
猫森しげお「おーい、出来上がったから持っててくれ」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「は、はい!ただいま!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン(とりあえず、怪しまれないように仕事を続けて、隙をみて逃げ出そう)
〇結婚式場のテラス
猫陽ひまり「まだかな♪まだかな♪」
ネコマタ「にゃほーー!!」
猫陽ひまり「あっ!ネコマタちゃん!にゃっほー!」
猫海あおい「普通に居座ってるし。 向こうの仕事はどうしたの?」
ネコマタ「まぁまぁ、気にしにゃい、気にしにゃい! それよりにゃにしてるの?」
猫陽ひまり「今からみんなでパーティーするとこ! ネコマタちゃんもどう?」
ネコマタ「いいね〜!参加する!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「お待たせし・・・あ」
ネコマタ「ぎにゃああああああああ?!?!」
猫陽ひまり「うわっ!どうしたの?」
ネコマタ「どうしたもこうしたもにゃいわよ! こいつ、秘密結社のひとりじゃにゃい!」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「げっ・・・」
猫陽ひまり「そうなの?」
ネコマタ「そうよ!これを見て!」
猫陽ひまり「かわいい〜!」
猫海あおい「これがあいつとどう関係するの?」
ネコマタ「よく見て・・・」
猫陽ひまり「あっ!目が光ってる!」
ネコマタ「これは『ニャンダーホルダー』と言って、怪しい奴がいたら目が光る仕組みなの」
猫海あおい「という事は・・・」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「・・・バレちゃしょうがない」
猫怪・ニャキニャキニャッチョメン「テメェら、かかってこい! 真剣勝負と行こうじゃにゃいか!」
猫海あおい「望むところよ!」
つづく
メグちゃんの両親、、、ミラーケーキやその他高難度のスイーツを次々とメニュー化しているので、とんでもないキャラの予感はしていたのですが、そんな想像を軽々と超えられましたw