ニコ☆イチ↑

Too Funk To Die

第六話 二人重ねて!ダブルSS☆ストライク!!(脚本)

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〇華やかな広場
  私、甘宮苺果(あまみや いちか)、中学一年生!
  魔法少女「ピュアストロベリー」の正体なんだ!
  特訓中の私たちの前に、突如現れた怪人「アクロレーン」!
  アクロレーンは自分では戦わないで、代わりに別の怪人を呼び出したの!
  それは、怪人ザ・コールタールが謎の進化を遂げた姿──「マスター・コールタール」だった!?
  なんかニコタインはいきなりブチギレモード入ってるし・・・
  どーなっちゃうのー!?

〇屋敷の門
  ──閑静な日本家屋の中
  現代にあって、茶の湯を極めんとする一人の怪人がそこにはいた──

〇畳敷きの大広間
ニコタイン「・・・実に結構なお手前の茶ができたでござる」
マスター・コールタール「ヤベエわこれ。ちょーウメぇ」
ニコタイン「ではお互いの茶が出揃ったところで」
ニコタイン「判定を頼むでござるよ、苺果先生」
苺果「誰が先生だ!?」
苺果「何してんの!?早く戦えよ!!」
苺果(多分読んでる人、前回の内容忘れてマジで戸惑ってるから・・・)
ニコタイン「何を言うでござる。茶の湯は即ち戦い」
ニコタイン「つまり某たちは今まさに、真剣勝負の真っ只中にあるのでござる」
マスター・コールタール「うんうん」
苺果「画的に盛り上がらねえんだよその勝負・・・」
苺果(っていうか茶の湯って絶対そう言うのじゃないだろ!千利休に謝れ!)
ニコタイン「さて、冗談はさておき、そろそろ決めるでござるか」
苺果「えっ?」

〇カラフルな宇宙空間
ニコタイン「ウィンストンキャビン・1000(ワンサウザンド)!!」
マスター・コールタール「グラララアアアーー!!」

〇川沿いの公園
ニコタイン「・・・口ほどにもない」
苺果(きったねえこいつ・・・)
ニコタイン「さあ、戦いは終わった」
ニコタイン「早くアクロレーンとやらを追わねば・・・!」
マスター・コールタール「グオアアアアア!!」
苺果「な、なんで!?倒したのに・・・!!」
ニコタイン「・・・どうやらただパワーアップしただけではないようでござるな」
ニコタイン「しかし構わんでござる!何度でも倒してやるのみ!」
ニコタイン「オラァ!!」
マスター・コールタール「グララァ!!」
ニコタイン「なんの!!」
マスター・コールタール「グオーラァッ!!」
ニコタイン「はどした!!」
マスター・コールタール「グリュリュラァ!!」
ニコタイン「もういっちょ!!」
苺果「いやもういいだろ!?」
苺果「何回やんだよこのくだり!?」
ニコタイン「いやしかし、何度もやってればそのうち・・・」
マスター・コールタール「グラララー!!」
苺果「普通の攻撃じゃ何度やっても復活するタイプの敵だろ!わかれよ!」
ニコタイン「でもちょうどノッてきたところで・・・」
マスター・コールタール「ガルルルルァッ!!」
苺果「あーもう・・・」
苺果「うるさーい!!」
苺果「今大事な話してるから!ちょっとあっち行ってて!!」
マスター・コールタール「グゥーン・・・」
ニコタイン「苺果どの。ここは某に任せて欲しいと・・・」
苺果「何度やってもダメだから言ってるんでしょ!」
ニコタイン「ならどうしたらよいでござるか!?」
ニコタイン「某にはこれしか思い浮かばないでござる!!」
苺果「なわけねーだろ!!」
ニコタイン「ぐうっ!?」
苺果「一つ前の話で何してたか、もう忘れたの!?」
ニコタイン「苺果どの・・・みぞおちはマジで・・・ダメ・・・」
苺果「あの丁寧な前振りはなんだったんだよ!?」
ニコタイン「一つ前の話・・・はっ!?」

〇魔法陣のある研究室
ニコタイン「『ケツの穴ホジホジして、うんと呼吸するでござる!!うんだけに!!』」
ブループリン「あなたに・・・教えることは・・・何もない・・・」

〇川沿いの公園
ニコタイン「お嬢様言葉の練習・・・でござるか?」
苺果「いや番外編はノーカンで!!」
苺果(だいたいお前はその話は出てないだろ!)
苺果「連携だよ連携!」
苺果「連携必殺技の練習してたでしょうが、第五話で!」
ニコタイン「連携・・・そうか!」
ニコタイン「苺果どの、某にアイデアがあるでござる」
苺果「それ私が目立てるやつ?」
ニコタイン「そりゃもう、とびっきりでござる!」
苺果「ならよし!」

〇水玉2
苺果「らぶりーはーと❤️ちぇーんじっ!」
ピュアストロベリー「紅色ほっぺは甘〜いしるし!ピュアストロベリー!」
ピュアストロベリー「今日もストロベリベリ❤️ハッピー☆」

〇川沿いの公園
ピュアストロベリー「それでニコタイン!試してみたいことって!?」
ニコタイン「うむ。某、これはまだ禁煙する前の話でござるが・・・」

〇テーブル席
ニコタイン「まず、極上スイーツを一口・・・」
ニコタイン「そして、一服・・・!」
ニコタイン「っふぅ〜・・・」
ニコタイン「コイツぁ、やべえクスリにも匹敵する、最強の組み合わせでござる〜!」

〇川沿いの公園
ニコタイン「・・・ということがあったでござる」
ニコタイン「つまり、某の技とストロベリーどのの技を合わせれば──」
ニコタイン「どんな呪いも吹き飛ばす浄化の技になるはずでござるよ!」
ピュアストロベリー「もうちょいマシな理論なかったのかよ・・・」
ニコタイン「さあ、行くでござる!!」
ピュアストロベリー「ちょ、ぶっつけ本番ー!?」

〇星
ニコタイン「ウインストンキャビン・10000(テンサウザンド)!!」
ニコタイン「そして・・・!」
ピュアストロベリー「ぴゅあ☆ぴゅあ!!」
ピュアストロベリー「ストロベリー・フィールズ・4・エバー!!」
「二つ合わせて・・・!!」
「Sweet🍓Smoke🚬ストライク!!」

〇惑星
マスター・コールタール「し、渋いけど・・・!!」
マスター・コールタール「あ、甘い・・・この感覚は・・・!?」
マスター・コールタール「グオアアアアアア!!」

〇川沿いの公園
ピュアストロベリー「こ、今度こそ、やったかな・・・?」
ニコタイン「うむ・・・」
ニコタイン「マスター・コールタール、強敵でござった」
ザ・コールタール「う、うう・・・」
ニコタイン「ザコ!」
ピュアストロベリー「元の姿に戻ってる・・・!」
ピュアストロベリー(ザ・コールタールのこと、ザコって呼ぶんだ・・・)
ザ・コールタール「あれ、ここは・・・俺、一体・・・?」
ニコタイン「もう心配はいらんでござるよ」
ニコタイン「お主は正気を失っておったのだ」
ザ・コールタール「そうか・・・俺、アクロレーンの奴に怪しい実験にかけられて・・・」
ニコタイン「やはりそうか・・・では奴が、ハッツガーン様を・・・!!」
ピュアストロベリー「ね、ねえちょっと!」
ピュアストロベリー「さっきから話が見えないんだけど・・・」
ピュアストロベリー「ニコタインが怒ってたの、ザコさんがアクロレーンに利用されてたからじゃ・・・ないの?」
ニコタイン「・・・第五話で、副流會の首魁、ハッツガーン様が病に倒れられたと話したでござるが」
ピュアストロベリー「ああ、その影響でスモーキーたちも変になっちゃったって」
ニコタイン「某は、病に倒れたのでは無いと睨んでいるでござる」
ピュアストロベリー「ど、どう言うこと!?」
ニコタイン「病ではなく、人為的な何かであった・・・と言うことでござる」
ピュアストロベリー「!!」
ニコタイン「これまではその犯人がわからず、推測に過ぎなかったでござるが──」
ザ・コールタール「いや、間違いないッス」
ザ・コールタール「ハッツガーン様を陥れたのは、奴──アクロレーンに間違いないッス!」
ニコタイン「やはりか・・・!」
ザ・コールタール「でもそれだけじゃないんスよ!!」
ザ・コールタール「あのアクロレーンのやつは──」

〇黒

〇川沿いの公園
ザ・コールタール「・・・はっ?」
ザ・コールタール「な、なんじゃ・・・こ、りゃ・・・」
ニコタイン「ざ、ザコー!!」
ピュアストロベリー「誰!?」
???「あらあら。いけませんこと、ストロベリーさん?」
レッドプリン「倒すべき怪人と仲良しなさるなんて・・・魔法少女の風上にも置けませんわ」
ピュアストロベリー「バケプリ・・・!!」
ピュアストロベリー「ざ、ザコさんはただ操られてただけだよ!?それなのに・・・!」
レッドプリン「それがなにか?」
レッドプリン「これまで人間に敵対していた罪は消えないのではなくって?」
ピュアストロベリー「それは・・・!」
ブループリン「もう、いい・・・だろう。ザコを倒した以上、用は・・・ない・・・」
レッドプリン「それもそうですわね」
レッドプリン「それではご機嫌よう」
レッドプリン「今度はそちらのヤニ臭ーい怪人さんが、同じ目に遭わないといいですわね〜」
ピュアストロベリー「待って!!」
ピュアストロベリー(なんなのあいつら・・・あまりにもタイミングが良すぎない!?)
ピュアストロベリー(まるで見てたみたいに・・・)
ニコタイン「ザコ!しっかりするでござる、ザコ!」
ニコタイン「ザコオオオオオオオオーーーー!!!!」
  河川敷に、ニコタインの似合わない慟哭が、いつまでもひびき続けていた──
  ──続く

〇華やかな広場
ピュアストロベリー「はあー、あれからなんかニコタインに話しかけづらいんだよなぁ」
ピュアストロベリー「なーんかピヨりんとコソコソしてるし・・・」
ピュアストロベリー「まあいいや、とにかく死んじゃったザコさんのためにも頑張らなくちゃ!」
ザ・コールタール「さーて今日も元気に、公園で紙芝居屋さんやるぞー!」
ピュアストロベリー「って生きてるんかーい!」
ピュアストロベリー「次回、「揺れ動く正義と悪!ザ・コールタールを守れ!?」」
ザ・コールタール「いつも思うんスけど・・・コールタールってタバコ関係なくないスか?」
ピュアストロベリー「しーっ!!」

次のエピソード:第七話 揺れ動く正義と悪!ザ・コールタールを守れ!?

コメント

  • 分かる…タバコと甘味の往復…分かるわぁ……

    パ○コとブラックメンソール片手の昼休みって爽やかですよね。ザコさんの紙芝居も見てみたいです。

  • ざ、ザコォォォォーーー!!と叫びつつ、きっと生きてるよ!とお星様に願っていたら予告に出てきてくれて安心しました。
    ニコタイン様、意外に情深いタイプ?

  • バケツペアがきな臭く…
    ヤニ臭いと言ってましたが、君達の疑惑も匂い相当だね⭐︎

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