グレイファードクリミナルズ

九龍

戦鬼の娘(脚本)

グレイファードクリミナルズ

九龍

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〇温泉の湧いた渋谷
「パパァ!!」
「会わせて!お願い!! パパに会わせてぇ!!!」
「早く搬送準備!」
阿武隈 春奈「どうして!! どうして会わせてくれないの!?」
「ダメよ春奈! 行っちゃダメ!!」
阿武隈 春奈「いやっ!!パパ!パパァー!!」
「ダメ!パパを見ちゃダメぇーー!!」
阿武隈 春奈「!・・・」
阿武隈 正仁「・・・・・・」
阿武隈 春奈「何?これ・・・」
「何やってる!?家族は下がらせろ!」
阿武隈 春奈「違う・・・これはパパじゃない」
阿武隈 春奈「どうして!?これはパパじゃない!!」
「早く搬送急げ!!」
阿武隈 春奈「どうして?パパ!どうして!?」
阿武隈 春奈「パ・・・」
グレイファード「・・・・・・」

〇病院の待合室
  只今ニュース速報が入りました
  都内にて発生しましたジステス怪人による襲撃はグレイファードによって鎮圧された模様です
  襲撃の首謀者である怪人の身元は警察庁技術開発室の阿武隈正仁室長である事が判明
  阿武隈容疑者は緊急搬送されましたが間もなく死亡が確認されました
  阿武隈容疑者は対怪人用強化装備"グレイファード"の開発責任者でありましたが
  先月初旬に突如として行方不明となっており
  今回の襲撃にて指揮を執っていた事が発覚し拉致洗脳によるものなのか本人の意思であるのか捜査が進められ・・・

〇温泉の湧いた渋谷
グレイファード「・・・・・・」
阿武隈 春奈「グレイファードが・・・パパを?」
阿武隈 春奈「どうして・・・?」
阿武隈 春奈「どうして!?こんな事を!!」

〇街の全景
  8年後

〇廃墟の倉庫
グレイファード(一般隊員)「・・・目標制圧完了した!」
グレイファード(一般隊員)「手を付いたまま動くな!確保する!!」
焔怪人ガジン「グ・・・フゥ!」
グレイファード(一般隊員)「チ!まだ動こうってか!?」
  GF001からGF003へ!
  もう十分だ!
  それ以上手を出すな!
グレイファード(一般隊員)「隊長!しかし奴はまだ反撃の余力を・・・」
  待て!!
  私もそちらへ向かう
  それまで・・・
焔怪人ガジン「ゴアァッ!!」
グレイファード(一般隊員)「動くなと言っている!!」
グレイファード(一般隊員)「おい!待っ・・・!!」
焔怪人ガジン「ガッ!!アァ・・・」
グレイファード(一般隊員)「・・・」
グレイファード(一般隊員)「隊長・・・目標が抵抗した為止む無く撃破」
グレイファード(一般隊員)「消滅を確認しました」
  ・・・・・・
  了解した・・・そのまま警戒を続けろ!
  どういう意味か分かるな!?
グレイファード(一般隊員)「はっ!!」
グレイファード(一般隊員)「全くヘマをしてくれたな!」
グレイファード(一般隊員)「仕様がないだろう?あの状況では」
グレイファード(一般隊員)「奴は単に逃げようとしただけだ! また無駄な殺生を・・・」
グレイファード(一般隊員)「ジステスの怪人は油断できん」
グレイファード(一般隊員)「バカを言え!奴は下っ端だ」
グレイファード(一般隊員)「一番恐るべきは・・・」
グレイファード(一般隊員)「!!?」
グレイファード(一般隊員)「施設南東の方だ!!」
グレイファード(一般隊員)「GF002からGF004へ!」
グレイファード(一般隊員)「今の爆発音は何だ!?」
グレイファード(一般隊員)「004!どうした!? 応答しろ!」
グレイファード(一般隊員)「・・・出たか」

〇街外れの荒地
グレイファード(一般隊員)「こちら005!004がやられた!!」
グレイファード(一般隊員)「クソォッ!奴は速すぎる!!」
グレイファード(一般隊員)「グァアーッ!!」

〇廃墟の倉庫
グレイファード(一般隊員)「GF005もダメか!」
グレイファード(一般隊員)「隊長!やはり現れました!! 004と005が討たれた模様です!」
  そこを動くな!直ぐに合流する!!
グレイファード(一般隊員)「我々で押さえて見せます!」
グレイファード(一般隊員)「チ! 何処にいる?何処から来る?」
グレイファード(一般隊員)「おい!何か聞こえるか?」
グレイファード(一般隊員)「・・・」
グレイファード(一般隊員)「なぁおい!どうした?」
グレイファード(一般隊員)「・・・」
グレイファード(一般隊員)「グゥ・・・アぁ〜・・・」
グレイファード(一般隊員)「な・・・GF002!?」
グレイファード(一般隊員)「ム!!?」
ディメルグ「・・・・・・」
グレイファード(一般隊員)「出やがったな・・・ グレイファード狩りの鬼が!!」
ディメルグ「・・・」
グレイファード(一般隊員)「面白い! この身一つで貴様を鎮圧して・・・」

〇舞台下の奈落
グレイファード(隊長)「002!003!! どうした!?」
グレイファード(隊長)「やられたか!」
グレイファード(隊長)「!!」
ディメルグ「・・・」
グレイファード(隊長)「ディメルグ!・・・貴様は」
ディメルグ「!!」

〇宇宙船の部屋
  警察庁特殊テロ対策室 戦闘隊員用医療施設
新川 哲士「・・・」
滝下 彩愛「心拍、血圧、脳機能に異常なし!」
滝下 彩愛「問題ありません新川隊長」
新川 哲士「また俺を含め我が部隊は1人の怪人により全滅か・・・」
滝下 彩愛「負傷者5名全員・・・死者は・・・0名」
新川 哲士「いつもながら舐めたマネをしてくれる」
新川 哲士「我々が怪人を手に掛けた時に必ず現れ、叩きのめすが情けは掛けると!」
新川 哲士「命を取らねば怪人を鎮圧出来ないこちらへの当て付けか・・・」
石津 技師「しかし今回もその怪人の戦闘データがかなり集まりました」
石津 技師「グレイファードの改良点も目処が着きましたので、そろそろ目に物を見せてやりますよ!」
新川 哲士(皮肉な物だ)
新川 哲士(あの怪人・・・ディメルグのおかげで我々の装備も強化発展に繋がっている)
新川 哲士(・・・奴は一体何者なんだ?)

〇秘密基地のモニタールーム
  怪人テロ組織 ジステス 地下2千m本拠地
Dr,ルム「毎度お見事だディメルグ」
Dr,ルム「わざわざ命を奪わないのはどうかと思うが任務は問題なく遂行出来ているしな」
ディメルグ「・・・」
Dr,ルム「まあ今日は休むとよろしい・・・」
Dr,ルム「グレイファードの部隊を1人で相手にしたのだから」
ディメルグ「は・・・」
湊 春奈「・・・」
湊 春奈「失礼します」

〇秘密基地の中枢
湊 春奈「・・・」
ゾンギオ「いよ〜う!どうだ最強怪人の実験体に選ばれた気分は?」
湊 春奈「!」
ゾンギオ「でもその割には大した戦果じゃねえ様だがどういう事だ?あん?」
湊 春奈「何が?」
ゾンギオ「その力があればグレイファード共の息の根を止める位は造作も無かろうが」
ゾンギオ「何なら奴らの本部へ殴り込んで壊滅させたらどうだ?」
湊 春奈「生憎そこまでしろとは命じられてない」
ゾンギオ「フン!そう言いながら実際はどうだか」
ゾンギオ「お前は敵の首を取る度胸すらない半端者か?」
ゾンギオ「または力を出し切る事も出来ない様な見掛け倒しか?」
湊 春奈「・・・」
ゾンギオ「何にしてもそんな か弱いなりでジステスの怪人を名乗るとは片腹痛いわ!」
ゾンギオ「グォ!?」
ディメルグ「・・・」
ディメルグ「か弱いだ?」
ディメルグ「これが半端者だと思うか?どうだ・・・?」
ゾンギオ「グゥ・・・!」
ゾンギオ「ま、待て!」
ディメルグ「フン!」
ゾンギオ「グホッ・・・」
ゾンギオ(くそぉ!あの小娘・・・)
ゾンギオ(今に見ていろ!)

〇道場
湊 春奈「フゥ・・・」
紀実加「お疲〜れ!春奈!」
咲「すげ〜な! 団体戦全試合ずっと次鋒で全員抜きじゃんか」
紀実加「ウチらの学年他は誰も選ばれなかったのに」
咲「パイセンも面目丸潰れだな!」
紀実加「シィッ!」
湊 春奈「ん・・・ありがと」
新川 哲士「あの、阿武隈さん?」
新川 哲士「阿武隈春奈さんだよね?」
湊 春奈「!」
紀実加「?・・・」
咲「この人審判で来てた・・・警察庁の人」
紀実加「春奈、知り合い?」
湊 春奈「・・・」
新川 哲士「やっぱりそうだよね!? 阿武隈先生の娘さんの!」
新川 哲士「よかった! ずっと話できたらって思ってたんだ」
湊 春奈「人を間違えていませんか?」
湊 春奈「あたし湊です 確かに春奈って名ですが」
新川 哲士「えっ?でも・・・」
湊 春奈「失礼します!」
咲「あれ・・・」
紀実加「春奈?」
新川 哲士「・・・」

〇広い更衣室
湊 春奈「くっ!!」
湊 春奈「あの野郎!どのツラ下げて・・・」
湊 春奈「話したいだ?お前がパパを・・・!!」
湊 春奈「そのせいで・・・あたしは」

〇教室
「春奈のお父さんって去年都内で起きた事件で首謀者の怪人だったってマジ!?」
阿武隈 春奈「・・・」
「ヒーローにぶっ倒されてる動画上がってるじゃん」
阿武隈 春奈「違うもんパパは・・・悪い人じゃない!」
阿武隈 春奈「皆を助けるために・・・あのヒーローを作って・・・」
「ねえ~春奈もあんな怪人なの? 怪人の子供でしょ?」
阿武隈 春奈「私は・・・パパは・・・」

〇黒背景
  いつもどこにいてもその過去の事実がついて回る
  名前が母の旧姓に変わってもいつまた言われるか
  遂には母も心を壊してある日いなくなった・・・
  もういい・・・それなら

〇荒廃したショッピングモール
グレイファード(隊長)「クッ!!隊列を立て直せ!」
ディメルグ「フン!また怪人の命を・・・」
グレイファード(一般隊員)「仕方なかろう!! お前達が暴挙に出る以上は」
ディメルグ「力の差があってもわざわざ命まで奪うか!」
ディメルグ「それなら最早そんな必要が無くなる位まで強くなったらどうだ!?」
グレイファード(隊長)「!!」
グレイファード(一般隊員)「があっ!」
グレイファード(一般隊員)「グウァ!!」
グレイファード(隊長)「!」
ディメルグ「まあ未だ私を止められないのなら無理な話だな」

〇黒背景
  なってやる・・・最強の怪人にでも
  大切なものを奪った奴ら"全て"に思い知らせてやる

〇宇宙船の部屋
新川 哲士「!」
新川 哲士「・・・」
滝下 彩愛「ん・・・ぅ」
新川 哲士「寝ずの看病をさせてしまったな・・・」
滝下 彩愛「あっ!・・・失礼致しました」
新川 哲士「全くアイツは痛いトコを突いてくるよ」
滝下 彩愛「え?」
新川 哲士(阿武隈先生・・・貴方に力を与えられておきながら俺達はまだ・・・)
新川 哲士(8年前から未だに代わり映えしない)

〇秘密基地のモニタールーム
Dr,ルム「何か用かね?ゾンギオ・・・」
ゾンギオ「・・・Dr,ルム!」
ゾンギオ「あ奴にはこのまま何も言わないおつもりか?」
Dr,ルム「何の事かね?」
ゾンギオ「お分かりであろう!? あのディメルグめの好きにさせて!!」
Dr,ルム「彼女の思いはよく伺っている」
Dr,ルム「如何なる怪人にも成り切ってみせると」
Dr,ルム「父親を奪った上に自身を追い込んだ全てにケリをつける為ならばな」
ゾンギオ「我々もその対象に入っている!」
ゾンギオ「阿武隈めを怪人に仕立て上げたのは我々だ」
ゾンギオ「現に奴がグレイファードを生かし続けるせいで連中はかなりの力をつけつつある!」
ゾンギオ「いずれ我々は・・・」
Dr,ルム「バカ者!」
ゾンギオ「!?」
Dr,ルム「その見え透いた手が分からないと思うか?」
ゾンギオ「!」
Dr,ルム「大いに利用させてもらうまでだ そんな幼稚な復讐など・・・」

〇渋谷駅前
湊 春奈「・・・」
湊 春奈(もう頃合いだなジステス共・・・)
蒼太「お母さ~ん!早くう~!」
蒼太「映画始まっちゃうよ~!!」
蒼太の母「ちょっと!そんなに駆けたら・・・」
「!」
蒼太「あっ!!」
蒼太の母「見なさい!他の人にぶつかっちゃうでしょ!」
蒼太の母「申し訳ありません・・・」
蒼太の母「ほらちゃんと謝って!」
蒼太「ごめんなさい お姉さん・・・」
湊 春奈「いや、別に・・・」
蒼太の母「ほら行くよ もう走らないで!」
蒼太「早くう~」
蒼太の母「だから慌てないの!」
湊 春奈(・・・全く)
湊 春奈(羨ましいなあ)
湊 春奈(パパ・・・どうして)
  ディメルグよ!
湊 春奈「!? ルムか?」
  警察庁の連中に接触し我らの本拠地を教えるつもりだろうな
湊 春奈「!」
  父親の生きた証を完全な物にする為色々とご苦労だったな
湊 春奈「フン!何の事だか」
  まあ何にしても良くやってくれた
  そこで一つ教えてやろう
湊 春奈「え?」
  これからグレイファードの管理システムをハックする
  管理システムを掌握すれば奴らはもう我々の手駒だろうな
湊 春奈「!?」
  お前さんが奴らを強化したおかげで最強の戦力が手に入るという訳だ
  本当にご苦労であった
湊 春奈「そん・・・な!」

〇秘密基地の中枢
ゾンギオ「クク!」
ゾンギオ「さあどうする小娘!?」

〇諜報機関
石津 技師「奴が出た!?」
新川 哲士「被害は出していない! 飽くまで俺らが目的か」
新川 哲士「グレイファード部隊!現場へ急行する!!」
石津 技師「自ら現れるとはどういう事だ?」

〇渋谷のスクランブル交差点
ディメルグ「・・・!」
グレイファード(隊長)「隊形は崩すな!! 奴を抑え込む!」
グレイファード(一般隊員)「こちらも負けない位の強化は遂げている!」
グレイファード(一般隊員)「仕留めます!」
グレイファード(隊長)「待て迂闊に・・・」
ディメルグ「ムゥ!!」
グレイファード(一般隊員)「グオ!?」
グレイファード(一般隊員)「ア・・・ガ!!?」
グレイファード(一般隊員)「あ、足が!!」
グレイファード(隊長)「な!? GF003!!」
グレイファード(隊長)「皆警戒しろ! 奴は本気で来ている!!」

〇開けた景色の屋上
ゾンギオ「フン!強硬手段か?」
ゾンギオ「どうなるか見ものだな」

〇荒廃したセンター街
グレイファード(一般隊員)「ウワー!」
グレイファード(一般隊員)「グフ!」
ディメルグ「後は・・・」
グレイファード(隊長)「ディメルグどうした!?」
ディメルグ「何?」
グレイファード(隊長)「いつものお前じゃない!」
ディメルグ「私の何を知っている!?」
グレイファード(隊長)「お前はジステスの怪人だが・・・」
グレイファード(隊長)「殺人鬼ではない筈だ!!」
ディメルグ「!!」
ディメルグ「うおお!!」
グレイファード(隊長)「クッ!」
グレイファード(隊長)「ぬうんっ!!」
ディメルグ「ウッ!!」
ディメルグ(強く・・・なったな全く)
グレイファード(隊長)「訳を話せ!」
ディメルグ(ダメだもう時間が!)
ディメルグ「もういいからスーツを解けえ!!」
グレイファード(隊長)「何!?」
グレイファード(隊長)「・・・!!」
グレイファード(隊長)「まだだ!!」
ディメルグ「してたまるか」
ディメルグ「パパが作った物をジステスなんかに!」
グレイファード(隊長)「え!?」
ディメルグ「お前がパパを討たなきゃこんな事には!」
グレイファード(隊長)「!!」
「助けてぇ!」
グレイファード(隊長)「!?」
ディメルグ「!」

〇荒廃したショッピングモールの中
蒼太の母「離して!」
蒼太の母「いやあ!息子が!!」
男性「行ってはだめだ!」
女性「もう崩れちゃうわ!!」
蒼太「助けて!足が抜けない!」
蒼太「動けないよ~!!」

〇荒廃したセンター街
ディメルグ「ア・・・」
グレイファード(隊長)「いかん!」

〇荒廃したショッピングモールの中
男性「崩れる!!」
蒼太の母「きゃああー!!」
蒼太「お母さん!!」

〇荒廃したセンター街
グレイファード(隊長)「グ!!」
グレイファード(隊長)(ダメだ立てな・・・)
ディメルグ「・・・」

〇近未来の開発室
阿武隈 春奈「凄い!これみんなそう?」
阿武隈 正仁「そうだよ これを使えば皆が守れる」
阿武隈 春奈「私大きくなったらグレイファードになる!」
阿武隈 春奈「皆を守るんだから!」
阿武隈 正仁「そうかい?」

〇黒背景
  私・・・
  あぁ・・・パパ
「うおおぉーーー!!!」

〇荒廃したショッピングモールの中
蒼太「・・・!」
蒼太「え!?」
ディメルグ「・・・」
蒼太の母「はっ!」
男性「な!あの怪人・・・」
女性「瓦礫からあの子を守って・・・」
ディメルグ「ケガはないか?」
蒼太「うん・・・」
ディメルグ「この瓦礫のせいか ンン!」
蒼太「あ!」
ディメルグ「動ける?」
蒼太「うん」
ディメルグ「行きな!」
蒼太「!」
蒼太の母「蒼太!」
蒼太「お母さん!」
ディメルグ「・・・」
ゾンギオ「やはり半端物だな!」
ディメルグ「!?」
ディメルグ「あ・・・」

〇荒廃したセンター街
グレイファード(隊長)「春・・・奈」
グレイファード(隊長)「う!」

〇荒廃したショッピングモールの中
ゾンギオ「ハック完了と」
ディメルグ「く!」
湊 春奈「・・・」
蒼太「!」
蒼太の母「あの娘!」
ゾンギオ「全く単純な奴らめ」
ゾンギオ「お前の親父も娘の命を奪うと脅したらあっさりこちらに付いたんだ」
ゾンギオ「まあ後は任せて逝きな」
湊 春奈「・・・」
湊 春奈「パ・・・パ」

〇黒背景
  ー Fin ー

コメント

  • 作者さんの後書きにある通りまさに「人を呪わば穴二つ」。理由や事情はどうであれ、無関係な他者を巻き込む復讐は虚しい行為。そして、完全なる正義に基づいて復讐を成し遂げること自体、矛盾をはらんだ不可能な試みなのかもしれません。

  • 人それぞれ様々な過去があり、後悔や恨みもありますよね。
    過去のしがらみは中々払拭できるものではありませんが、それでも行動できない人がほとんどではないでしょうか。

  • てっきり春奈の父親は何か逃れられない事情で怪人を演じているのかと思っていたら、心もあちら側に奪われてしまっていたんですね。あと引くフィナーレでしたが、逆に現実的な気もします。

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