幽霊とデート開始!(脚本)
〇モヤイ像
デート当日、私たちは待ち合わせ時間よりだいぶ早く到着していた。
瑠菜(日向)「『改めてありがとう、瑠菜ちゃん』」
彼はすぐに私のスマホを取り出し、文字を打った。
瑠菜「いいですよ、別に せっかく私の体を1日貸してあげるんですから、ちゃんと成仏してくださいね?」
瑠菜(日向)「『うん、いっぱい楽しんでくるよ』」
「あ!瑠菜ちゃんだ!」
瑠菜「実音来ましたね じゃあ私はしばらく消えてます なんかあったらまたメモで話しかけてくださいね」
実音「おはよ瑠菜ちゃん!」
瑠菜(日向)「お、おはよう」
実音「あれ?この感じは日向さんの方でしたか」
瑠菜(日向)「うん、そうだよ そうだ。実音ちゃん、今日はその敬語、やめてくれないかな?」
実音「別にいいですけど、どうしてですか?」
瑠菜(日向)「せっかく今は同い年の女の子同士な訳だし、いつも瑠菜ちゃんにしてるみたいに喋ってよ」
実音「わかりました!・・・じゃなくて、わかった!」
瑠菜(日向)「あと、私のことは『ひな』って呼んでくれないかな? 瑠菜って呼ばれるのも悪いし、日向っていうのも男っぽいからね」
実音「確かに! じゃあ今日はよろしくね、ひなちゃん!」
瑠菜(日向)「うん!実音ちゃん!」
瑠菜(日向)「ところで実音ちゃん、学校で見た時と印象が違うと思ったら、今日は眼鏡じゃないんだね」
実音「そうそう!せっかくのデートだしコンタクトにしてみたよ!」
瑠菜(日向)「とっても似合ってる かわいいよ」
実音「あ、ありがと! なんか、瑠菜の顔でそういうの言われると、照れるね」
瑠菜(日向)「あ、ごめん」
実音「いいのいいの! それよりほら、時間無くなっちゃうから行くよ!ついてきて!」
瑠菜(日向)「うん!」
こうして、日向さんと実音のデートが始まった。
〇アパレルショップ
2人が最初にやってきたのはアパレルショップだった。
実音「ひなちゃん、せっかくだから瑠菜ちゃんの服じゃなくて、自分だけのコーデで楽しんでほしいなって思って!」
瑠菜(日向)「ありがとう いっぱいあって迷っちゃうね」
実音「うーん、どういうのがいいかなぁ 普段の瑠菜ちゃんはクール系だったりパンキッシュなのがいいんだけど・・・」
実音「でも、ひなちゃんにはガーリーなやつの方が似合うかも!ちょっと何着か持ってくるから待ってて!」
瑠菜(日向)「行っちゃった・・・ あ、これかわいいな、着てみたいかも」
〇水玉2
自分で選んだものと、実音ちゃんが選んだものを合わせて大量の服を持った僕は、フィッティングルームに来ていた。
(背景はイメージです)
瑠菜(日向)「ど、どうしよう ここまで来たはいいものの・・・」
瑠菜「呼ばれた気がしました」
僕の心中を察した瑠菜ちゃんが現れた。
瑠菜(日向)「こ、これ、着替えたいんだけど・・・」
瑠菜「はぁ、やっぱりそういうことですか」
瑠菜(日向)「うん」
瑠菜「でもまあ、着替えるのは必要な範囲内ってことにしてあげますよ いちいち交代するのも疲れるので」
瑠菜(日向)「あ、ありがとう でも、この服の脱ぎ方がまずわかんなくて・・・」
瑠菜「あー、面倒くさいですね いっそ昨日のうちにそれも教えておけばよかった! とりあえず変わってください!」
瑠菜(日向)「うっ・・・」
瑠菜「ふぅ、これもだいぶ慣れてきましたね とりあえず今着替えるのでよくみててください」
日向「えっ、必要以上に見ないでって」
瑠菜「必要なのでいいんです 一回しかやらないのでさっさと覚えてください」
瑠菜「チョーカーを外して、ベルトはこんな感じで・・・」
瑠菜「はい、これで終わりです で、着る方ですね」
思いっきり下着姿を見てしまったけど、何かを言うと怒られそうなので黙っていることにした。
瑠菜「例えばワンピは被る感じでいけばなんとかなります あとスカートのホック止めたりできれば大丈夫ですから」
瑠菜「あとは自力で頑張ってください、実音ちゃんが待ってますよ」
日向「わ、わかったよ」
〇アパレルショップ
更衣室から出ると、実音が今か今かと待ち構えていた。
瑠菜(日向)「ど、どうかな?」
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着せ替えとしてTapNovelの衣装を使うのは斬新ですね!かわいい!