ウワサの幽霊と取り憑かれた私のJKライフ

夢見夜

お願い、瑠菜ちゃん(脚本)

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〇ディベート会場(モニター無し)
  憑依されていて意識を無くしていた私は少し前に意識を取り戻し、「私」と実音が話しているのを傍観していた。
  そして今、実音に全力のツッコミを入れようとしたことによる影響か、私の体に入っている日向さんには声が届いたようだ。
瑠菜「勝手に話進めないでよ、そもそもその身体は私のなんだから!」
実音「あ、あのー、何が起こったんです?」
瑠菜(日向)「実音ちゃんには見えてないの? いまそこにめちゃくちゃ起こってる瑠菜ちゃんがいるんだけど」
実音「もう、なんでわたしこんなに幽霊見えないのよぉ」
瑠菜「落ち込んでる場合じゃないでしょ! こんなやつに体乗っ取らせておいて・・・」
瑠菜(日向)「お、落ち着いてよ瑠菜ちゃん」
瑠菜「あなたもあなたですよ! 人の体触ったりキモい顔したり! 早く体返してくれません!?」
瑠菜(日向)「ご、ごめん! でも、体の返し方もよくわからないし・・・」
実音「あ、あのー いまどういう会話になってるんです?」
瑠菜(日向)「瑠菜ちゃんが体を返してほしいって言うんだけど、どうしたらいいかわからなくて・・・」
実音「なるほどぉ それならきっと、日向さんが憑依した時みたいに体の中にすぅーでいいんじゃない?」
瑠菜「なるほど、今度は私のほうが入ればいいってわけね というわけで日向さん覚悟!」
瑠菜(日向)「う、うん」
  私は彼に先ほど憑依された時のように、体の入り口たる口の中へ飛び込んだ。
瑠菜(日向)「うっ・・・」

〇ディベート会場(モニター無し)
瑠菜「はっ」
  気がつくと、私は元の体に。日向さんは幽霊に戻っていた。
実音「見た感じちゃんと戻れたみたいだね! よかったぁ」
瑠菜「良かったぁ・・・じゃないよ! 誰のせいでこんな目にあったと・・・」
実音「ごめんね瑠菜ちゃん!! わたしの知的好奇心を抑えられなくて・・・」
実音「今度何か奢るから!この通り!」
  そういうと実音は深々と頭を下げた。
日向「実音ちゃんも反省してるみたいだし、許してあげたら?」
瑠菜「いや、この子何かやらかすといつもこの調子で・・・」
日向「そうなんだ・・・苦労してるんだね」
瑠菜「はぁ、もういいよいつものことだし そのかわり本当に奢ってよ?」
実音「はい!喜んで奢らせていただきます!」
瑠菜「はいはい じゃあ、幽霊の正体もわかったことだしもう帰ろうよ 外もかなり暗くなってきてるし」
日向「よかった、仲直りできたみたいだね」
  次はパンケーキでも奢ってもらおうかと思う私なのであった。
  
  めでたしめでたし。
  ・・・とは、いくはずもなく。
実音「ま、まって瑠菜ちゃん! まだ未練の話が・・・」
瑠菜「あー、やっぱりするんだ、その話」
実音「ご、ごめん でも半端に話聞いちゃったから放っておかないじゃない?」
実音「やっぱり、幽霊がいつまでも現世に留まるべきじゃないと思うし、未練解消のお手伝い、してあげられないかなぁ?」
瑠菜「未練解消お手伝いって、何するつもりなわけ?」
実音「瑠菜ちゃんの体を借りて、日向さんとわたしがデートするの!」
「デート?」
実音「そう! 2人でカラオケとか、ショッピングとかするの、なんか青春って感じじゃない?」
瑠菜「それ、私たちが普通に休日にやってる感じのこと?」

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