虹架かるセカイは愉快に歌う

宇野木真帆

17話:3人目覚醒!!(脚本)

虹架かるセカイは愉快に歌う

宇野木真帆

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〇魔法陣のある研究室
威流 楓「本当にいいんだね?」
威流 緋雨「こいつが助かるには!! これしかない!!」
威流 緋雨「俺はもう!!二度と!! 大切なものを失いたくない!!」
威流 楓「そこに、君がいなくても?」
威流 緋雨「いなくても」
威流 楓「わかった。 という事だから、お願い」
医師「かしこまりました。 秘跡の執り行いが終わりましたら連絡いたします」

〇黒
  ─12月24日─
  ─クリスマス・イブ─

〇魔法陣のある研究室
医師「あとはお目醒めをお待ちいただければと思います」
威流 楓「待っている間に夜が明けちゃったね~」
威流 楓「世間は大混乱のクリスマスイブだ」
威流 緋雨「そんな事より。 本当に目醒めるんだろうな?」
威流 楓「そ、その責任はおれにないでしょ!」
威流 緋雨「焦っても仕方ないか」
威流 楓「まぁ、でも・・・」
栗木田 真衣「時ハ満チタ。 明日ノ12月25日キリスト再臨」
「・・・」
威流 緋雨「こいつ、目開けないぞ・・・」
威流 楓「気失ってるだけじゃない~?」
威流 楓「お~い!栗木田さん!」
栗木田 真衣「・・・」
威流 緋雨「お、お前は栗木田か!?」
栗木田 真衣「なにそれ~?なぞなぞ~?」
栗木田 真衣「っていうか、ひっさのお兄さんに・・・」
栗木田 真衣「ここどこ?」
威流 楓「どこだと思う?」
栗木田 真衣「怪しい実験施設?」
威流 楓「うん!正解!」
威流 緋雨「おい!ふざけてる場合じゃないだろ!」
威流 楓「じゃぁ、緋雨が説明してよ」
威流 緋雨「栗木田、実は・・・」
栗木田 真衣「は、はい、なんでしょう・・・」
威流 緋雨「お前は、キリスト再臨の為の3人目になったんだ」
栗木田 真衣「え?」
栗木田 真衣「なんだって?」
威流 緋雨「だから、キリスト再臨の為の」
栗木田 真衣「さ、さいりんって何?」
威流 楓「栗木田さんは、キリストが復活する為の、生贄ってところかな」
威流 緋雨「おい!!言い方!!」
威流 楓「だって~ 緋雨あまいんだもん~」
栗木田 真衣「えっと、それはいつですか・・・?」
威流 楓「明日って、信じられる?」
栗木田 真衣「え、全然」
威流 楓「ま、それはおれたちも一緒だからね」
威流 楓「それに、」
威流 楓「来たね」
  威流様!!お逃げください!!
  奴らです!!!
威流 楓「もう止まっていられない」
威流 楓「こっちから逃げるよ!!」
栗木田 真衣「は、はいっ!!」

〇近未来の通路
栗木田 真衣「うわぁ~すご~い!」
威流 緋雨「いいから走るぞ!絶対に捕まるな!」
栗木田 真衣「う、うん!」
威流 楓「は~い♪ 遅れないで着いてきてね~」
栗木田 真衣「ね、ねぇ。 こんな時にあれなんだけど」
威流 緋雨「何だ?」
栗木田 真衣「私、行かないといけない所があるみたい」
栗木田 真衣「なんか、なんだろう。 すごく大事な感じがするの」
栗木田 真衣「私、爆弾が落ちてきたのは覚えてるの」
栗木田 真衣「今、世界がヤバいことになってるんだよね?」
威流 緋雨「そうだ。建物が崩れてきて、お前はその下敷きに」
威流 緋雨「3人目になったことで、瀕死のところを、生き返った感じだ」
栗木田 真衣「だから、きっと、」
栗木田 真衣「そこに家族が避難してるんだと思う。 そんな感じがすごくする」
威流 緋雨「駄目だ!!そこは!!」
栗木田 真衣「わたし!絶対にそこへ行かないと!!」
栗木田 真衣「ひっさのお兄さん! わたし!行かないといけない所が・・・」
栗木田 真衣「お兄さん! わたし!家族が避難している所へ行かないと!」
威流 楓「へ~。急にそう思ったの?」
栗木田 真衣「は、はい!急にそんな感じが!」
威流 楓「それが、神に導かれているとしても?」
栗木田 真衣「え?」
威流 楓「そこが、君の死に場所、でいいのかな?」
栗木田 真衣「そ、それは・・・」
威流 緋雨「栗木田!!そこへは絶対に行くな!!」
威流 緋雨「俺も、お前が、導かれているとしか、思えない」
威流 緋雨「こうして、俺達3人が揃ってしまった以上、」
威流 緋雨「散った方がいい」
威流 楓「それって、キリストを再臨させないってこと?」
威流 緋雨「そうだ!!お前を生贄になんて!! 絶対にさせない!!」
栗木田 真衣「ひっさ・・・」
威流 楓「いいよ。 面白そうだから君にのった」
栗木田 真衣「わ、私も。 死にたく、ないから・・・」
威流 緋雨「今日は12月24日。 俺達は、追ってから逃げ回り、」
威流 緋雨「明日を超えて、12月26日を迎えられたら、」
威流 楓「いいね!おれたちの勝ち~!」
栗木田 真衣「わかった!」
威流 楓「じゃぁ、準備はいい?」
威流 楓「そこのゲートが出口だよ」

〇荒れた倉庫
  ─12月24日─
  ─午後2時─
栗木田 真衣「へ~こんな所に出るんだ!」
威流 緋雨「よし!散るぞ!」
威流 楓「おれが先に行く」
威流 楓「たぶん、ここもマークされているから、気をつけて」
国の影「出てきたぞ!!追え!!」
国の影「倉庫内も突撃せよ!! 先に女の子を狙え!!」
威流 緋雨「させるかーーー!!! 栗木田!!下がれっ!!」
警察「くそっ!!」
栗木田 真衣「だめぇぇぇぇーーー!!!」
威流 緋雨「た、弾が、消えた?」
警察「くっそおおおーーーー!!!! このバケモノがーーー!!!」
威流 緋雨「逃げれば勝ちだ!!!」
警察「逃がすかーーーー!!!」

〇山道
威流 緋雨「ここで別れるぞ!?」
威流 緋雨「いいな!?」
栗木田 真衣「い、いっしょじゃ・・・」
威流 緋雨「駄目だ!! 俺とお前が一緒にいるから!!」
威流 緋雨「世界がこんなめちゃくちゃになった!!!」
威流 緋雨「もっと悪くなるかもしれない。 それに・・・」
威流 緋雨「あいつらの狙いは俺になったはずだ。 お前はこのまま逃げ切れる!」
栗木田 真衣「そしたら、ひっさが」
威流 緋雨「大丈夫だ。俺は死なない」
威流 緋雨「山なんて好都合だ!! 絶対逃げ切ってやる!!」
警察「女の子には銃が効かない!!!」
警察「男の子を狙え!!!捕らえろ!!!」
栗木田 真衣「わ、わかった」
威流 緋雨「必ず見つけるから!! 絶対に逃げ切れよ!!」
栗木田 真衣「う、うん!!」

次のエピソード:18話:襲来

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