この恋、やめられますか?

雨くらげ

第ニ話:義理の弟(脚本)

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〇テーブル席
芽伊「んっ?」
明里(や、やば!!)
  私は咄嗟に顔を隠した。
  コツコツ・・・
明里(ちょっと待って・・・こっちに近づいてきてる!?)
芽伊「あの・・・」
ミリア「メイリン様ぁ!写真一緒に撮りましょぉ♡」
芽伊「え・・・」
芽伊「すみません、嫌です」
ミリア「そんなこと言わずに♪」
ミリア「ほらほら、そこらへんの女子たちも集まって!」
明里(ナイス、ミリアちゃん!)
明里(今のうちに帰ろう)
芽伊「ちょっと・・・腕掴むのやめて」
ミリア「はい、チーズ☆」
  カシャッ
ミリア「ミリア、メイリン様と写真撮れてうれしい〜♡」
ミリア「あっ!連絡先も交換しましょ♪」
芽伊「・・・・・・」
芽伊(さっき・・・)
芽伊(聞き覚えのある声がしたんだけど・・・)
芽伊(気のせいか)

〇店の入口
明里(ふぅ、なんとかバレずに店から出ることができた・・・)
明里(このまま家に帰っちゃおう)
  シンシアちゃ〜ん!!
  ギクッ!!
明里「み、ミリアちゃんか・・・びっくりした」
ミリア「もう、なんで帰っちゃうのぉ!?」
明里「み、ミリアちゃん、もう少し音量下げて」
ミリア「せっかくメイリン様と仲良くなれたのに!シンシアちゃんも会いたかったでしょ!?」
ミリア「ほら、戻ってメイリン様とおしゃべりしにいこ?」
明里「あ、あのそのことなんだけど・・・」
明里「私、メイリンには興味ないんだよね」
ミリア「えぇ、そうなの!? あんなにイケメンなのにぃ」
明里(アイツは顔が良くても中身は悪魔なのよ!)
明里「ごめん、ミリアちゃん」
明里「実は具合悪くて・・・もう帰ってもいいかな?」
ミリア「え!?大丈夫?」
ミリア「たしかに、ちょっとやつれてる?」
明里「で、でしょ?」
ミリア「もう、具合悪いならもっと早く言ってよぉ!」
ミリア「早く帰ってお薬飲みなね?」
明里「うん、ありがとう」
ミリア「そうだ!これ私の連絡先!」
ミリア「元気になったら、今度ギルドメンバーで遊びに行こうね!」
明里「そうだね」
明里「ありがと、ミリアちゃん。 またね」
ミリア「お大事に〜!」

〇シックな玄関
明里「ただいま〜」
お母さん「あら、明里おかえりなさい」
お母さん「友達とご飯じゃなかったの? ずいぶん早いじゃない」
明里「ちょっと色々あってね・・・」
お母さん「芽伊くんはまだ帰ってきてないわよ」
明里(知ってるよ、さっきオフ会で会ったから)
明里「ねぇ、芽伊ってゲーム好きだったっけ?」
お母さん「さぁ・・・どうかしら」
お母さん「してるところは見たことないけど」
明里「だよねぇ」
明里(いつも家で本読んでるイメージだったから、オンラインゲームなんてするとは思わなかった)
お母さん「珍しいわね。 明里が芽伊くんのこと気にかけてくれるなんて」
明里「べ、別に気にかけてないよ!」
お母さん「・・・もう、あんたはいつまでも・・・」
お母さん「昔は仲良かったのに」
明里「「昔」はね」
お母さん「いい加減に仲直りしなさいよ〜」
明里「はいはい〜・・・」

〇白いバスルーム
明里「はぁ、疲れた」
明里「まさか、芽伊がオフ会にいるなんて思いもしなかったなぁ」
明里「しかも、よりによってあの”メイリン”だったなんて・・・」
明里「うゔ・・・・・・」
明里「私のトキメキかえせぇえッ!!」
芽伊「あっ・・・」
明里「きっ・・・」
明里「きゃああああっ!!?」
明里「な、なんで入ってくんのよッ!?」
芽伊「鍵かかってなかったから・・・」
明里「鍵かかってなくても、ノックくらいしてよ!!」
芽伊「お前・・・」
芽伊「太った?」
明里「なっ・・・・・・!」
明里「早く出てってよ!」

〇部屋の前
芽伊「・・・・・・」
芽伊「あのさ・・・今日お前どこに行ってた?」
明里「えっ・・・?」
明里「・・・・・・・・・・・・」
明里「な、なんであんたにそんなこと言わなきゃいけないのよ!」
芽伊「・・・・・・」
芽伊「じゃあいいや」

〇白いバスルーム
明里「な、なに今の・・・」

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コメント

  • 明里ちゃんの穏やかならぬ心境が伝わってきますね。オフ会の時も、回想シーンでも。で、回想シーンを見ると芽伊くんの気持ちって、もしかして……

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