BURN AND GO!!

にゃぴょう

体験入部やります!(脚本)

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〇一軒家

〇学生の一人部屋
ゴウ「入部希望者は、16時に グラウンド集合・・・・・・っと」
ゴウ「よし、完成!」
ゴウ「ふぅ、やっと17枚目・・・・・・ まだまだ足りねぇ・・・・・・」
ゴウ「くそー、こんなもんでへこたれんな俺!」
ゴウ「あいつには絶対負けらんねぇからな!」

〇教室
タク「オレだったら、部員9人・・・・・・ いや、100人でもすぐ集めてやるぜ」
ゴウ「・・・・・・!!」
ゴウ「あ、思い出した」
ゴウ「お前、1年のとき学校半分の女子から告白されて」
ゴウ「全部断らなかったっていう伝説の・・・・・・!」
ゴウ「チャラ男だろ」
タク「そう、オレが伝説のチャラ男・・・・・・」
タク「って失礼だな!」
タク「俺はみんなに優しくしたいだけなの」
ゴウ「どうせ部員100人集めるっつっても、 自分のファンを集めるだけだろ」
タク「ぐぬっ」
ゴウ「俺は、一緒に野球する奴を集めたいの!」
タク「・・・・・・」
タク「今年のバレンタイン、チョコ何個もらった?」
ゴウ「え、71個」
タク「オレ、75個」
タク「勝ったな」
ゴウ「ま、負けた・・・・・・!」
タク「そうだな、部員集めなんてしたら、 オレの方が大勢集めてしまうだろうな」
タク「俺に負けるのが、怖いんだろ?」
ゴウ「ハァ!?怖いわけねーだろーが! 俺の方が集められるね!」
タク「おー、じゃあ勝負するか?」
タク「明日の放課後、グラウンドを押さえてある」
ゴウ「明日!?よく取れたな」
タク「そこでより多く入部希望者を集めた方が 勝ち!」
タク「どう?」
ゴウ「いいぜ、臨むところだ!!」

〇学生の一人部屋
ゴウ「チャラ男には負けられねぇ!」
ゴウ「100本ノックに比べたら、 チラシ100枚くらい余裕だぜ!!」
ゴウ「よし、次・・・・・・」
???「ゴウー、入っていいかい?」
ゴウ「おー」
パパ「いつも早く寝る健康優良児が 夜ふかしして何してるのか」
パパ「気になっちゃってね!」
パパ「なんだかたくさん紙が散らばってるけど・・・・・・」
ゴウ「入部募集のチラシだよ!」
ゴウ「ほら、女子野球部を作ることにしたから」
パパ「そうだったね」
ゴウ「おぅ!あと84枚、頑張って書くぜ!」
パパ「え、84枚!? 全部手書きで!?」
ゴウ「え、ほかに方法ある?」
パパ「・・・・・・ゴウのやり方に あまり口を出したくはないんだけどね」
パパ「コピー機を使ってみたら、どうだ?」
ゴウ「・・・・・・」
パパ「いや、一枚一枚心を込めて書きたいというのならそれもいいと思うんだけども」
ゴウ「その手があったか!」
ゴウ「ありがとう、父さん天才じゃん!」
「早速行ってくるー!」
「あいかわらず元気だなー」
パパ「ゴウ、応援してるぞ・・・・・・」

〇野球のグラウンド
  第2話
  体験入部、やります!

〇大きな木のある校舎

〇グラウンドの水飲み場
???「ユウー、はやくー!」
ユウ「ま、まって・・・・・・」
ユウの友達「グラウンドってこっちであってるよねー」
ユウ「やっぱりやめる・・・・・・」
ユウの友達「なんでー!?」
ユウの友達「ゴウ先輩に近づけるチャンスだ!って、 さっきまでやる気だったじゃん!」
ユウ「だって、野球やったことないし・・・・・・」
ユウ「ゼッタイ無理だよぉ・・・・・・」
ユウの友達「そんなのやってみなきゃわかんないじゃん!」
ユウの友達「16時グラウンド集合、でしょ! はやくしないと!」
ユウ「うう・・・・・・」
ユウの友達「それにしても、このミミズの這ったような字・・・・・・」
ユウの友達「ゴウ先輩って、字汚いんだね」
ユウ「ちょっと、ゴウ先輩の悪口言わないで ・・・・・・!」
ユウの友達「はいはい」
ユウの友達「ほら、愛しのゴウ先輩が待ってるよー!」
ユウ「もー!待ってー!」

〇田舎の学校
ゴウ「にー、しー、ろー・・・・・・」
ゴウ「すげー! マジで100人来てるんじゃね!?」
タク「みんなー!来てくれてありがとー!」
「きゃー!タクー!!」
ゴウ「ファンサービスがすごいな・・・・・・」
ゴウ「お前も、チラシいっぱい書いたのか?」
タク「チラシー?ああ!」
タク「オレはSNSで告知しただけ。ほら」
ゴウ「フォロワー1万人・・・・・・!」
ゴウ「って、多いのか?」
タク「オレもまだまだだな・・・・・・」
ユウ「はぁ、はぁ・・・・・・」
ユウ「ま、間に合った・・・・・・」
タク「お、そろそろ時間だ」
ゴウ「そうだな、始めるか!」
ゴウ「おーい、集合ー!」
「キャー!ゴウくーん!!」
ゴウ「みんな元気あっていいな! 準備体操はしたか?」
「はーい!」
ゴウ「これから、女子野球部体験入部を開始する!」
ゴウ「そんじゃまずは・・・・・・」
ゴウ「グラウンド10周!」
タク「グラウンド10周・・・・・・!」
タク「って、多いのか?」
ゴウ「みんな、俺についてこーい!」

〇野球のグラウンド
カントク「よし、全体練習終了!集合じゃ!」
野球部員「ハイッ!!」
野球部員「おい!向こうのグラウンドで走ってるの、 あれ行田じゃね?」
野球部員「ホントだ!女子いっぱい引き連れて 何やってんだ?」
野球部員「女子野球部作るって、マジだったのか」
カントク「コラ、くっちゃべってる場合か! 練習じゃ練習!!」
「ハイッ!!」
カントク「行田め、何を遊んどるんじゃ・・・・・・!」

〇田舎の学校
「ハァ、ハァ・・・・・・」
「キ、キツすぎる・・・・・・!!」
ゴウ「みんなウォーミングアップできたかー?」
ゴウ「そんじゃ、次は100mダッシュ10本!」
「まだ走るのー!?」
ゴウ「そのあとはー キャッチボールに 素振りに、バッティング練習に ・・・・・・」
「も、もう無理〜!!」
ユウ「もうダメ・・・・・・」
ユウの友達「ユウー!」
ゴウ「おい、誰もいなくなったぞ」
タク「そうだな」
ゴウ「なんで?」
タク「・・・・・・」
タク「いや、スパルタすぎたからだろ」
ゴウ「え?いつもより軽めにしたんだけど」
タク「へぇー・・・・・・」
ゴウ「はぁ、みんな根性ねーなー」
タク「まあまあ、今日は帰って、仕切り直し・・・・・・」
ゴウ「ボール、投げたい」
タク「え?」
ゴウ「そうだよ、せっかくだからさ」
ゴウ「キャッチボールしようぜ! ほい、ボールと」
ゴウ「グローブ!」
タク「これ、どうやってはめるんだっけ」
ゴウ「使ったことない? ガキの頃キャッチボールしなかったの?」
タク「したことないな・・・・・・」
ゴウ「そ、そうか。すまん」
ゴウ「じゃあ、ボールも軟らかい方にしよ! 突き指したら困るからな」
ゴウ「どれどれ・・・・・・ まずグローブはこうやってはめてー」
ゴウ「ボールは、親指と人差し指と中指で握る!」
タク「こ、こう?」
ゴウ「もうちょい指の間隔開けて・・・・・・ よし、オッケー!」
タク「・・・・・・」
ゴウ「よし、そのまま俺の方に投げてみてー!」
タク「よし・・・・・・それっ!」
ゴウ「おー、ナイスピッチ! 初めてにしてはいいじゃーん!」
タク「あ、ありがとう」
タク「ボール投げるのって、気持ちいいもんだな」
ゴウ「だろー!?」
タク「今みたいにひとりひとり丁寧に見ていけば」
タク「いい奴が見つかるかもな」
ゴウ「そうだな・・・・・・ さっきはちょっとやりすぎた」
ゴウ「よし、日を改めてまた部員集めだ!!」
タク「切り替えが早いな」
???「う、うーん・・・・・・」
「ん?」
ユウ「はぁ、はぁ・・・・・・」
ユウ「あれ?ここはどこ・・・・・・」
ユウの友達「ユウ!」
ユウ「きゃあああ!! ゴウ先輩がこんな近くに・・・・・・」
ユウの友達「気がついて早々それかい!」
ゴウ「もしかして、入部希望者か!?」
ユウ「は、はいい!!」
ユウ「あの、野球経験はないんですけど、 わたし・・・・・・」
ゴウ「ダイジョブダイジョブ! 俺が手取り足取り教えてあげるから!」
ユウ「ほ、ほんとですか!?」
ゴウ「俺に二言はねぇよ!」
タク「隣のあなたは?入部しないの?」
ユウの友達「あ、私はただの付き添いなんで結構です」
タク「えー、せっかくだから入りなよ! オレたちが手取り足取り・・・・・・」
ユウの友達「結構です」
タク「そう・・・・・・」
ゴウ「名前はなんていうんだ?」
ユウ「ほ、星 悠宇(ホシ ユウ)ですっ!」
ゴウ「ホッシーね、 野球漫画の主人公みたいでいいじゃんか!」
ゴウ「これからよろしくな、ホッシー!」
ユウ「は、はいっ!!よろしくお願いします!」

コメント

  • 最新話まで一気に読ませて頂きました!
    猪突猛進過ぎるところがあるものの、まっすぐ好きなことに打ち込むゴウがとても魅力的でした^^
    タクも単なるチャラ男と思いきや、結構いい人。二人がいいコンビになる予感がします。
    まだまだ1話目の冒頭どうつながるのか予想がつきませんが、続きも楽しみです!

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