花の山

烏塵(からすちり)

エピソードタイトルってなんだ(脚本)

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〇学校の屋上
学生1「付き合ってください!」
倉宮 香「えーっと・・・・・・ごめんね?」
倉宮 香「私は男の子が好きなんだ。 だからその気持ちには答えられない」
学生1「そ、そうなんですね・・・・・・ ごめんなさい」
倉宮 香「・・・・・・」
倉宮 香「はぁ~~~~~! あっぶない、あの子可愛すぎて落ちるところだった! あんなこと付き合ってみたいなぁ!」
倉宮 香「なんで僕、女子高に来ちゃったんだろうなぁ・・・・・・」
倉宮 香「っていうか暑いな・・・・・・ 一旦かつら取ろうかな?」
  かつらを外そうとずらしたその時、急に屋上のドアが開く。
市原 与一「ふぁーあ・・・・・・ 昼寝はやっぱり屋上だよn、え?」
倉宮 香「よ、与一ちゃん!?」
倉宮 香(ドアが開いた瞬間にかつらは直したつもりだけど、ばれてないかな・・・・・・?)
市原 与一「かおちゃんじゃん! どうしたの屋上で?」
倉宮 香「いや、ちょっと色々、ね? うん、色々なの!」
倉宮 香(バレて、ない?)
市原 与一「そうなんだぁ。 で、何でかつらなんてしてるの? 男の子なのになんで女子高に居るの?」
倉宮 香(バレてた! 何なら何一つとしてバレてないことがない!)
倉宮 香「いや、あの、事情があって。ね?」
市原 与一「え、どんな事情? っていうか本当に男の子だったんだね」
倉宮 香「そう、事情が・・・・・・え? 本当に男の子ってどういうこと?」
市原 与一「男の子かどうかなんてかつら一つじゃわからないよ。 なんとなく鎌をかけてみただけだよ?」
倉宮 香「・・・・・・あぁぁ。 僕は本当に馬鹿なんだなぁ」
市原 与一「いや、でも本当に驚きだよ。 この学校で一番の人気者、かおちゃんが男の子だったなんて。 きっと大スクープになるね!」
倉宮 香「うぇ!? あの、この事は誰にも言わないでください!バレるとこの学校に居場所が!」
市原 与一「え、もうtwitterで呟いちゃった。 んで、217いいねついてるしみんな知ってると思うよ?」
倉宮 香「・・・・・・もう駄目だぁ。 高校中退一生フリーターなんだぁ・・・・・・」
市原 与一「え、何で?」
倉宮 香「だって女子高に男が混じってたんだよ!? 絶対袋叩きにされて素寒貧にさせられて校門から捨てられるよ!」
市原 与一「そんなことないと思うよ。 ほら何か聞こえない?」
倉宮 香「え、音?」
  ダッダッダッダッダッダッ!
倉宮 香「え、なになにこの音!」
市原 与一「時にかおちゃん。 今までに何人くらい振ってきた?」
倉宮 香「え、えっと・・・・・・クラスのみんなと、下級生のみんなと、あと先生と・・・・・・ってなんでそんなこと聞くの!?」
市原 与一「きっとその人たちの足音だよ? ほら、もうそこまで」
倉宮 香「ふぇ!? やっぱり袋叩きなんだ!! そうなんだ!」
  ガチャ
「香 ちゃん/先輩/さん !」
倉宮 香「ひぇっ!?」
「改めて付き合ってください!」
倉宮 香「ごめんなさ・・・・・・え? どういう事?」
市原 与一「先輩って今まで女の子って扱いだったじゃん。 だから身を引いてた子も居たんだよ?」
市原 与一「でも男ってわかった今、改めてチャンスがあると思ってきた子たちなんじゃないかな?」
倉宮 香「え、で、でも!」
  はぁ~~~~~!
  あっぶない、あの子可愛すぎて落ちるところだった!
  あんなこと付き合ってみたいなぁ!
倉宮 香「・・・・・・え?」
市原 与一「ドアの前から聞こえちゃった! ごめんね?」

コメント

  • なんと先生まで!「ちゃん/先輩/さん」という表記に笑ってしまいました。なんか人智を超えたモテオーラかフェロモンが出てるんでしょうね。男子校でもモテすぎて逃げ出して、女子になったら大丈夫だろうと思って変装して女子高生になったのかもですね。

  • さらっと読めて面白かったです。女装して女子校で1番モテるなんて、かなりの美形男子なんでしょうね!
    なぜ女子校にはいったのか、理由も気になるところです。

  • 彼はどうして女の子の姿で学校に潜入したのか?とても気になります!彼の秘密が明らかになった時、ファンたちはどういう反応をするのかも気になります。

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