幻想冒険譚 Advent(アドベント)

いりゅーなぎさ

第6話 グリズリー(脚本)

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〇洞窟の入口(看板無し)
  以龍とイリアが、巨大な灰色熊と対峙する。
  灰色熊──グリズリーの大きさは、予想していた大きさより、少々大きい。
  体長は2.5メートル~3メートルくらいだろうか。
  巣に帰ろうとしたところを邪魔されてか、かなり気が立っている様子だ。
  グリズリーが雄たけびを上げる。
  ──だが以龍はすでに剣をに抜いてグリズリーに斬りかかっていた。
  雄たけびの際にグリズリーは威嚇行動で自身を大きく見せるため、二足で立ち、両前足を広げていたため腹部が無防備となっていた。
  そこに以龍のバスタードソードによる斬撃が入る。
  グリズリーの腹部に斜めに傷が描かれ、血しぶきを上げる。
  だがそれは致命傷になるどころか、グリズリーの体勢を崩すことすら出来なかった。
  腹部から血を噴き上げながら、グリズリーはその鋭い爪を以龍に向かって振り下ろした。
  雷の矢が振り下ろすグリズリーの爪を弾いた。
  ──雷の矢を放ったのはイリアだ。
  その隙に以龍はグリズリーとの距離を取る。
以龍 渚「──悪い」
イリア「いえ。 ──でも、私の魔法じゃあまりダメージにはならないみたい」
以龍 渚「山で会った雑魚とは強さが違うってことか」
イリア「でも、渚さんの攻撃は効いているみたいですよ」
以龍 渚「そうか。 ──悪いがちょっと無茶をする。 イリア、援護を頼む」
イリア「無茶、ですか?」
イリア「・・・」
イリア「──わかりました」

〇山道
  グリズリーは腕のしびれが取れたようで、再び雄たけびを上げ、以龍を睨みつける。
  以龍がバスタードソードの剣の刃の先端を土に付ける。
  剣先を地面にこすりつけながら、低い体勢でグリズリーに向かっていく。
  振り下ろされるグリズリーの爪と、振り上げられる以龍の剣。
  グリズリーの腹部にバッテン傷が刻まれるのと同時に、グリズリーの爪が以龍の胸元を裂く。
以龍 渚「──っ、まだだぁっ!」
  以龍の気迫の斬撃が、グリズリーを後方へとのけぞらせる。
イリア「渚さん、離れてっ」
  イリアが杖を振り下ろし、グリズリーに雷を落とした。
  グリズリーの身体を雷が巡り、グリズリーはたまらずのたうち回る。
以龍 渚「うぉぉぉぉぉぉ──」
  以龍がのたうち回るグリズリーに向かって、剣を突きおろしに行く。
イリア「ちょ、渚さん。 いまはまだ──」
  グリズリーに剣を突きたてるのと同時に、グリズリーの体内を巡っていた雷撃が以龍の剣にも伝わって、以龍の身体に流れ込んでくる
  その状態のまましばらくすると、グリズリーはピクリとも動かなくなった。
以龍 渚「・・・終わったか」
  まだ痺れが残る身体で、以龍はグリズリーから剣を抜き、剣を振って剣についた血を飛ばした。

次のエピソード:第7話 完了報告

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