JKだけど、Hな漫画描いてもいいですか?

穂橋吾郎

第十話 JKだけど、打ち明けてもいいですか?(脚本)

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〇公園の入り口
たれ「こ、こいつはすげぇおっぱいだ・・・」
鷲「ええ。こういうときのために、たわわという言葉はあるのでしょうね」
シュガー「目が離せない・・・」
花木真奈央「はぁ、はぁ・・・!」
たれ「ん、いまのは?」
花木真奈央「はぁはぁ。家にもいなかったし、ここにもいない。もう、どこにいるのよ、綾」
たれ「おおい、先生。どうしたんですか」
花木真奈央「あんたら、何してんの」
鷲「エロ本ハントですよ。先生もご一緒に成果物を確認しませんか?」
花木真奈央「そんなのどうでもいい!」
「えええ!」
たれ「あの、ぴんきぃ大先生が」
鷲「エロ本のことをどうでもいいなんて」
シュガー「事件・・・」
花木真奈央「あんたら、ちょっと手伝いなさい」
たれ「へい、なんでしょうか?」
花木真奈央「ふにふにボディの泣いてる女子高生を探して」
鷲「な、なんですかそれは。まるでエロ漫画のタイトルではないですか!」
花木真奈央「名前は綾。写真がないから、これしか情報がないの。お願い、大事なことなの」
たれ「なんだかわからねぇが、先生の頼みとあれば」
鷲「ええ。これはエロ本ハントより重要なミッションですね」
シュガー「必ず、見つける・・・」
花木真奈央「あんたたち・・・」
花木真奈央「お願い!」
たれ、鷲、シュガー「はい!」
  三人は一斉に公園を出て行った。
花木真奈央「綾・・・」

〇おしゃれなリビングダイニング
花木知佳「真奈央、どこに行ったの・・・。やっぱり警察に連絡した方がいいかしら」
花木幸男「放っておきなさい。衝動的に出ていっただけだ。じきに戻る」
花木知佳「あの子、やっぱりおかしくなっちゃったんだわ・・・」
花木幸男「なあ、真奈央が賞を獲ったのは何という雑誌だ?」
花木知佳「さあ、そんなもの知りたくもないわ」
花木幸男「そうか」
花木知佳「でも以前、知らないところから電話があって、それが何かの雑誌だったような」
花木幸男「その雑誌の名前は?」
花木知佳「たしか、月刊青年天国、だったかしら」
花木幸男「月刊青年天国・・・」

〇開けた交差点
花木真奈央「ここにもいない・・・」
たれ「おーい、先生見つかったぜ!」
花木真奈央「たれ! 見つかったってホント!?」
たれ「へい。おいらのエロ友達の高橋くんは、高校の前をうろついて女子高生を観察するのが趣味なんですが」
花木真奈央「最低ね」
たれ「さっき、泣きながらラフェスル高校に入っていくふにふにボディを見たって!」

〇教室
一ノ瀬綾「・・・・・・」
花木真奈央「綾」
一ノ瀬綾「真奈央! どうしてここに?」
花木真奈央「綾に会いにきたの。当たり前でしょ」
一ノ瀬綾「足、ケガしてるよ! なんで裸足なの」
  戸惑う綾を、真奈央が抱きしめた。
花木真奈央「よかった。すごく探したんだから」
一ノ瀬綾「真奈央・・・」
一ノ瀬綾「やめて!」
  綾は真奈央を突き放す。
花木真奈央「綾・・・」
一ノ瀬綾「どうして来たの。さっきお別れしたのに」
花木真奈央「お別れしてない。私は納得してない」
一ノ瀬綾「納得とかそういう問題じゃないよ。あたしがいると、真奈央に迷惑がかかるの」
花木真奈央「そんなことない!」
一ノ瀬綾「そんなことある。真奈央は時々あほで、抜けてて、残念なとこもあるけど」
一ノ瀬綾「でもやっぱり素敵だもん! あたしは、ただバカなだけだもん! 真奈央となんか、釣り合わないんだよ・・・」
花木真奈央「・・・・・・」
一ノ瀬綾「うっ、うっ・・・」
花木真奈央「ぽ、ぽ・・・」
一ノ瀬綾「ぽ?」
花木真奈央「ぽっぽーーーー!!」
一ノ瀬綾「な、なに!?」
  真奈央はチョークを取って、黒板にエロ漫画を描き始めた。
花木真奈央「ふにふにボディ、やわらかくて、丸くて、触りたくなる、誰よりもキュートで、エロエロで・・・」
一ノ瀬綾「真奈央、何してるの・・・?」
花木真奈央「ふにふにふにふにふに、うおおお!」
  勢いよく最後の一筆を加え、真奈央が絵を描き終える。
  それは、恥ずかしそうに自身の体を抱きしめる綾の絵だった。
一ノ瀬綾「こ、これって・・・」
花木真奈央「はぁはぁ。綾、私ね、エロ漫画家になりたいの」
一ノ瀬綾「エ、エロ漫画家!?」
花木真奈央「ええ。読んだ誰もが興奮するような、そんなエロ漫画を描きたくて、ずっとエロいモノを探してた」
一ノ瀬綾「そんなの、初めて聞いた」
花木真奈央「うん。それに、それにね・・・」
花木真奈央「綾の初体験の話をエロ漫画にしたこともあるの!」
一ノ瀬綾「え!」
花木真奈央「綾が必死の思いで私に打ち明けてくれた話、私は人生で一番興奮しながら聞いてた」
花木真奈央「泣いてる綾を見て、早く漫画にしたくてうずうずしてた」

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