エピソード3(脚本)
〇超高層ビル
ここは大阪。
そう、あたしたちは修学旅行で
大阪に来ている。
きーちゃん「ララがあまりにもうるさいから、大阪城行くことにしたけど・・・」
ララ「ありがとう! 絶対楽しめると思うよ」
きーちゃん「大阪城に近づくにつれ、ララの\(^o^)/が止まらないなー」
〇岩山
きーちゃん「ホントにお城の中に入らなくて良いの?ララがお城行きたいって行ったから来たのにー」
ララ「うん、お城の周りを散策したくて来たかったの。みんなはお城の中に入って楽しんできて〜」
もー!っ言いながらきーちゃん達は、お城の中に入っていった。
ララ「さてと・・・」
あたしは、豊臣時代の名残の石垣を眺めていた。現在あるのは、徳川時代の大阪城。豊臣時代の大阪城は、地下に潜っている。
ララ「最近は発掘調査で豊臣時代の大阪城が知られては来たけどね〜」
大阪城の裏手に行くと、とある石碑が目についた。
ララ「これだわ・・・」
石碑は、徳川軍との戦いに敗れ自害した豊臣秀頼と淀君の自刃の地と書かれた石碑だった。
あたしは、その石碑の前にしゃがみ込み、お参りをした。ここには以前から来たかった場所の1つだったから・・・
お参りを済ませ、その場を立ち去ろうとしたとき、一人の青年と腕がぶつかった。
ララ「あ、すみません・・・」
ぶつかった相手の顔を見て思わず固まってしまったの。
ララ「・・・」
しばらくビックリしてガン見してしまったわ。あまりにも、足軽男子に顔がそっくりだったから。
ララ(足軽くん?! いや、まさか・・・でも、そっくりだし・・・)
足軽「なにか・・・?」
ララ「あ、いや、ちょっと以前お会いしたことがあったような・・・あ、ナンパじゃないですからってそんなこと別に思わないか!」
ララ「すみません」
あぁ、初対面だろう相手になんてことを・・・
一人あたふたしていると、その青年が口を開き話し始めた。
〇電脳空間
足軽「実は・・・こんなことあなたに言うのは・・・変なんですけど・・・俺、真田って言います」
ララ「真田って、もしかして真田信繁公の子孫の方?」
足軽「確かに、真田信繁のゆかりの者だけど、真田信之の子孫なんです」
ララ「うそ〜!! マジ、ヤバい!」
足軽「あなた、歴女なんですね。女子に真田信之なんて言ったって誰も分かりませんよ。幸村の兄の子孫て言わないと・・・」
ララ「昔から歴女で、今は城ガールやってます(苦笑)」
ララ「それで、真田信之の子孫がなんで敵方の自刃の地に訪れたんですか?」
足軽「敵方かぁ。確かに東軍の徳川家についたからね」
足軽「でも、仕方がなかったんだと思うんだよね」
真田昌幸、信繁は豊臣軍。信之は、徳川軍につく。そうすれば、どちらが勝っても真田の血は廃れない・・・
足軽「世が世だったから・・・だけど、真田の血は今に繋がっている。祖先に感謝しなきゃね」
ララ「あの時代の人は、本当に強いわよね。あたしなら、到底無理無理!」
いくら世が世だからって・・・あたしなら、親兄弟と敵味方に別れて戦ってどちらかが生き延びるなんて悲しくて出来ない!
足軽「夢にご先祖様が現れて、『秀頼様と淀の方の最期の場所へ行って弔って欲しい』と。ご先祖様もずっと辛かったんだと思う」
ララ「そうだったんですか・・・ 邪魔してごめんなさい」
そう言って、あたしはその場を離れて、きーちゃん達がいる待ち合わせ場所へと向かった。
読んでいてすごく楽しいです🤗
最近はお城行けてないですが、京阪沿線で大阪城がひょっこり見えました🙌
ララのお城への愛が溢れる物語の中に、さらにはなんと恋愛要素も!? いろんなドキドキが詰まったストーリーが楽しすぎますね!
おお~、時代を超えた恋の予感~♪ わくわくしま~す♡