エピソード3(脚本)
〇アマゾンの森
〇密林の中
アトラス「痛たたたたっ。ここは・・・」
大天使ミカエル「ここは試練の森」
アトラス「試練の森?」
大天使ミカエル「そう。 完全な弱肉強食のサバイバルよ!」
大天使ミカエル「しかも現実世界より時間の流れが速いから 3年間は修行できるわ」
大天使ミカエル「ね? 修行にはうってつけの場所でしょ?」
アトラス「こんなところで3年も・・・」
大天使ミカエル「あら♪ さっそくお出ましよ!」
アトラス「クマ!? うそだろ!!」
大天使ミカエル「あ、こら! 逃げずに戦いなさい!!」
できるか!!
〇密林の中
アトラス「ぎゃああああ!!!!」
アトラス「クマが追いかけてくる!!!」
アトラス「死ぬ!! 喰われる!!」
アトラス「もう一匹増えた!?」
〇山中の川
アトラス「はぁ・・・はぁ・・・」
アトラス「どうにか逃げきれたか・・・?」
アトラス「と、とにかく水!」
アトラス「ん?」
アトラス「サ、サメ!?」
アトラス「何で川にサメがいるんだよ!!」
アトラス「ぎゃああああ!! サメが追いかけてくる!!」
「なんでサメが空を飛べるんだ!!」
大天使ミカエル「ありゃりゃ・・・」
大天使ミカエル「これは当分、走りっぱなしね・・・」
大天使ミカエル「そんなことをしている時間はないぞ~。 お姫様のほうは大丈夫かしら♪」
〇西洋の城
〇謁見の間
シノン城 王の間
家来「シャルル王太子! 娘が参りました!」
貴族「ほお、あの娘が・・・」
貴族「ただの村娘じゃないか・・・」
貴族「なんと、美しい」
〇謁見の間
シャルル王太子「娘よ。よくぞ参った」
シャルル王太子「長い旅、ご苦労であった」
家来「さあ、娘よ! 王の前へ進め!」
ジャンヌ・ダルク「・・・」
ジャンヌ・ダルク「・・・」
ジャンヌ・ダルク「お初にお目にかかります」
ジャンヌ・ダルク「王太子シャルル様」
家来「何を勘違いしている。 私はただの騎士にすぎない・・・」
ジャンヌ・ダルク「いいえ。 あなた様こそが王太子シャルル様です」
ジャンヌ・ダルク「お会いできて光栄です」
王太子シャルル「そなたは私の顔を 見たことがないのに・・・」
王太子シャルル「この群衆の中から私を言い当てた・・・」
王太子シャルル「そ、そなたは本当に神の声を聞いたのか?」
ジャンヌ・ダルク「はい。 敵軍に包囲されたオルレアンを開放し──」
ジャンヌ・ダルク「あなた様を聖都ランスまで お連れするのが私の役目でございます」
皆の者、ここで待て。
この娘と二人で話がしたい
ジャンヌのほうは着々と進んでいますね。彼も(たぶん)たくましくなって帰ってくるでしょうが、あとは間に合うか…ですね。