マジキャット

三玉亞実

第5話 雨の日は気分が落ち込むよね。わかる。(脚本)

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〇白い校舎
ペロー博士「ふにゃっ!」
ペロー博士「イタタ・・・」
ペロー博士「ここは・・・どこだ?」
ペロー博士「・・・探索してみるか」

〇教室の教壇
猫陽ひまり「ああああぁぁぁぁ・・・・・・」
猫海あおい「ど、どどどどどうしたの?!」
猫陽ひまり「あめぇぇぇ・・・あめぇぇぇ・・・」
猫海あおい「・・・は?なに言ってんの?」
猫森めぐみ「あぁ、たぶん”晴れ欠乏症”だと思いますよ!」
猫海あおい「”晴れ欠乏症”?」
猫森めぐみ「はい!晴れが大好きな人にしか罹らないもので、雨天が続くとあんな風に、太陽の光が欲しくて欲しくてたまらなくなるんです!」
猫陽ひまり「ああぁぁぁ・・・アメキラァァァイ・・・」
猫海あおい「な、なるほど・・・確かにここ一週間雨が続いてたからね」
猫海あおい「で、どうやって治したらいいの?」
猫森めぐみ「これです」
猫海あおい「・・・え?」
猫陽ひまり「パイナポぉおおおおおおおおおお!!!!」
猫森めぐみ「イェイ!イェイ! 常夏砂浜エンジョイビーチ♪」
猫陽ひまり「バクバクモシャモシャ、おいしいパイナポー♪」
猫森めぐみ「バシャバシャバシャバシャ、バッシャバシャ!」
猫陽ひまり「カップルプルプル♪塩分ブンブン♪ ルンルンルンルン、パイナポー!」
猫陽ひまり「イェーーーイ!」
猫森めぐみ「ふぅ〜〜〜〜!!!!」
猫海あおい「・・・こころなしか、雨が強くなってきたような気がする」
猫森めぐみ「よかったね、ひまちゃん!」
猫陽ひまり「うん!パイナポーのおかげで元気になったよ!」
猫森めぐみ「お助けできてなりよりです!」
猫海あおい「そういえば、ひかりは?」
猫森めぐみ「ひかりさんでしたら、屋上で特訓してますよ」
猫海あおい「あっ、そっか。大会近いもんね」
猫陽ひまり「ひかりちゃんって、凄いよね! こんな雨の中でも練習するなんて!」
猫森めぐみ「勉強もそこそこできて羨ましいです〜!」
猫海あおい「うーん、でも、風邪ひかないか心配だな・・・私、ちょっと見てくる!」
猫森めぐみ「あっ!あおいさん!ちょっと・・・」
猫森めぐみ「・・・行ってしまいました」
猫陽ひまり「どうして、止めようとしたの?」
猫森めぐみ「実は・・・」

〇高い屋上
猫月ひかり「・・・」
猫月ひかり「・・・スゥ」
  バンっ!
猫海あおい「ひかり!風邪ひく・・・」
猫月ひかり「剣技”雷雷(らいらい)”」
猫海あおい「ぎゃああああああああ!!!!」
猫月ひかり「・・・あ」

〇保健室
猫森めぐみ「はいっ!治療完了です!」
猫海あおい「あ、アリガトゴザイマス・・・」
猫陽ひまり「大事に至らなくてよかったよ!」
猫森めぐみ「『ひかりさんは屋上で必殺技の研究をしているから近づかない方がいいよ』って言おうと思ったら先に行ってしまいましたから・・・」
猫海あおい「うぅ・・・まさかあんな凄い技を出すとは思わなかった・・・」
猫月ひかり「すまない。私の不注意だ」
猫海あおい「いや、はやとちりした私も悪いわ」
猫海あおい「ところで、あんな雨に濡れて風邪ひかないの?」
猫月ひかり「あぁ、だからお前の隣のベッドで寝ているんじゃないか」
猫森めぐみ「59.6度。重症ですね!」
猫海あおい「じゃあ、やるなよ!」
猫月ひかり「そんなに心配する事はない。 今、私の目の前に鎌を持った骸骨が手招きしている」
猫海あおい「あの世の一歩手前じゃない」
猫森めぐみ「そういう時はこれを飲むのが一番です!」
猫海あおい「お、おしるこ?そんなんで効果・・・」
猫月ひかり「あ、ヤヴァイ。コレ、メチャクチャ元気出てきた」
猫海あおい「あるのかよ」
猫月ひかり「ありがとう。屋上に戻る」
猫森めぐみ「今度はレインコート着てくださいね!」
ネコマタ「たいへぇええええええええん!!!!」
猫海あおい「うわああああ!!! また来た!!!」
猫陽ひまり「またネコちゃんに宝を盗まれたの?」
ネコマタ「違うわ!えっとね・・・」
猫陽ひまり「ええ?!この学校に来ているの?!」
ネコマタ「そうにゃの!学校でブラブラ散歩をしていたらアイツを見つけて・・・で、何か良からぬ事をするといけないから捕まえておいたわ!」
猫海あおい「なぜあなたがここで散歩しているんですか」
ネコマタ「・・・」
ネコマタ「とにかく!体育館裏の倉庫に閉じ込めておいたから行きましょ!」
猫海あおい「無視かよ」
猫陽ひまり「わかった!行こう、みんな!」
猫森めぐみ「えぇ」
猫月ひかり「了解」
猫海あおい「もう、なんなのよ」
猫海あおい(でも、なんで私達の学校に? 何か目的があるのかな?)

〇西洋の円卓会議
  会長A「・・・さて、この中であの魔法猫と戦いたい者はいるか?」
  ???I「私にやらせてください」
  会長「お前か。いいだろう」
  会長「失敗は許されないぞ」
シュニャイザー「もちろん。あの博士とは違いますから」
  会長「期待しているぞ」
シュニャイザー「ハッ!」
  つづく

次のエピソード:第6話 先手必勝は大事だよね

コメント

  • 急展開にドキドキです・・・!シュニャイダー君、どんな能力の持ち主なのか、続きが楽しみです!

  • 愉快な日常回(一般人からしたら非日常の極みですが…)と思いきや、次の戦いの気配がですね。ひかりさん、、、59.6度とは、衝撃ですが何故か納得もできてしまう不思議感。

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