レプリカな恋人

ルーデンス

8救出(脚本)

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〇花火
  隅田川の上空に数多くの花火が打ちあがっている・・・その中を俺とジャンはムササビ服で飛んでいた
???「児島「な、何で花火大会に紛れ込まなきゃいけないんだ」」
???「ジャン「だって飛行禁止区域だからね敵が襲ってこないだろう・・・それよりムササビ服をちゃんと制御しろよ」
  二人の周囲で花火が爆発する
???「児島「あ、あっちち」」

〇市街地の交差点
  その頃、ゴブリンたちは地上を歩きながら俺達を探していた
ゴブリンC「ところでお前は私の部下だよな」
ゴブリンX「そうかしら?」
ゴブリンX(私が部下ですって!!冗談でしょ私の方が美貌も能力も上じゃない)
ゴブリンX(何・・・チャラいわねこの男)
ゴブリンC(美味しそうな奴)
ドラキュラ「そこの美人のお二人さん・・・夜道は危ないですよ・・・良かったら僕とお茶でもどう?」
ゴブリンC(私・・・美人だなんて嬉しい)
ドラキュラ「ねぇ・・・どうよ、しゃれた店を知ってるから行こうよ・・・なっ!!」
  そう言ってドラキュラはゴブリンXの肩に手をかけた
ゴブリンX「汚らわしい・・・こうしてくれる」
ドラキュラ「ひぇー・・・な、何するんだ助けて」
ゴブリンC「せっかくのご馳走が逃げちまったじゃないか」
ゴブリンX「あんな奴食ったら腹を壊すわよ」
ゴブリンC「あっ、上空に不審者発見!!」
ゴブリンX「任せなさい」
ゴブリンC「私は逃げたもう一人を追うわ」
ジャン(イテテ・・・あれ?美人じゃん)
ジャン「ボンソワール マドモワゼル 素敵な夜ですね」
ゴブリンX(あっ、フランス人のイケメン・・・私弱いのよね)
ゴブリンX「貴方を捕らえるように真紀様から指示されてますので大人しくついてきなさい」
ジャン「ああ分かった・・・でもお腹空かないか?良かったら洒落たレストランで食事してから行っても遅くないだろ」
ゴブリンX(まぁ逃げないのなら少しくらいお茶しても・・・)
ゴブリンX「そうね、お腹空いたし時間については何も指示されてないから・・・いいわよ・・・花火が見えるの?そのレストラン」
ジャン「よし決まった・・・俺はジャン君は何て呼べばいいの?・・・大丈夫逃げるもんか、こんな美人から逃げるなんてあり得ないぜ」
児島恭介「スゲー!!女の扱いが慣れてやがるぜ・・・こちとらゴブリンに喰われるところ逃げてきたのによし付いてってやれ」

〇山奥の研究所
  ゴブリンXとジャンが腕を組んで楽しそうに巴研究所の前にを歩いてる
ジャン「へぇ君ってその美貌に似合わずすごい能力を持ってるんだね」
ゴブリンX「美貌だなんて・・・嬉しいわ・・・ねぇ真紀様に頼み込んであげるから真紀様の部下として一緒に働かない?・・・パートナーとして」
ジャン「ウン、そうだな・・・君とパートナーとして働けたら僕も嬉しいよ・・・真紀様によしなに頼む僕のハニーちゃん」
ゴブリンX(ハニーですって!!しびれるわね・・・もっとそう呼んで頂戴お願いだから)
ゴブリンX「任してダーリン」
  そして二人仲良く研究所の中に入って行った
児島恭介「オイオイ奥様の救出はどうなるんだよ?」
ゴブリンC「待て・・・お前を捕らえて真紀様に引き渡す」
児島恭介「マズイ」
ゴブリンC「待て、逃がさないぞ」

〇研究所の中枢
ゴブリンX「ジャンを連れてまいりました」
真紀「連れて?・・・私は捕らえろと指示したはず」
ジャン「イヤイヤ、実は彼女に惚れちゃいましてね・・・お恥ずかしい。だから交渉に来たと言うわけ」
ゴブリンX(まぁ本当?・・・嬉しい・・・一緒に働けるように真紀様を何としても説得しなきゃ)
真紀「何の交渉だ」
ジャン「検査が終わったら彩香奥様を返してくれ」
真紀「無理ね・・・児島を亡き者にしてくれたら彩香のレプリカをあげるわ」
ジャン「だめだ、ドラキュラ同盟にばれてしまう・・・それに真紀は児島を亡き者にしてもかまわないのか?」
真紀「レプリカが完成するわ・・・児島のね・・・分かったわ・・・ジャンが児島を仕留めたら彩香は返すわ」
ジャン「分かった交渉妥結だな・・・じゃぁこの研究所の図面をくれ」
  図面をジャンに投げてよこす真紀
真紀「これよ」
ジャン「有難う・・・じゃぁ行こうかハニー」
ゴブリンX「了解ダーリン」
真紀「なんだお前か」
ゴブリンC「お父様から、やはりジャンと恭介は始末しろとの指示です」
真紀「分かったわ」

〇暗いトンネル
  その頃俺は研究所の作業用通路を歩いていた
児島恭介「クソ!!どこに行ったら奥さんに会えるんだ」
ゴブリンC「待てというのが分からないのか」
児島恭介「し、しまった追いつかれたか・・・しょうがないどこでもいいから部屋の中に入ってしまおう」
  俺は手前の扉を開け中に入り鍵を閉めた

〇実験ルーム
  その部屋の透明な円筒形の容器に液体が満たされその中に美穂が浮かんでいた
児島恭介(み、美穂、)
  俺が手当たり次第にボタンを押すと透明な円筒形の筒から透明な液体とともに美穂が出てきた
B「何すんのよ・・・せっかくの洋服が台無しじゃない」
児島恭介「美穂・・・どうしてこんなところに」
B「私は真紀、間違えないで恭介・・・それより今夜は大学のパーティーでしょ?急ぎましょう」
  俺は真紀と聞いて後ずさりした・・・すると足元に俺の頭を踏みつけてしまった
児島恭介「わっ、何で俺の頭があるんだ」
B「知らないわ・・・それより早くパーティー」
  俺はその時真紀と称する女性が入っていた筒にBと表示してあるのが見えた
児島恭介「そうか君は真紀のレプリカなんだな」
B「そうよ私はレプリカBなの」
児島恭介「この研究所に白鳥教授の奥様が拉致されて監禁されているはずだけど場所知ってるかい?」
B「知らないわ・・・知っているのは真紀の頭の中は恭介の事でいっぱいだと言うことね」
児島恭介「手伝ってくれないか・・・奥様を救出したいんだ」
B「あのさ・・・レプリカの美穂ではなく私と付き合ってくれる?そうすれば協力してもいいわ」
児島恭介(そうかBは美穂が死んだことをまだ知らないんだな)
児島恭介「分かった交際すると約束するよ」
B「ほ、本当・・・騙したら恨んでやるから」
児島恭介「本当さ信じてくれ」
B「分かったわ・・・手伝ってあげる」
ゴブリンC「見つけたぞ恭介・・・連行する」
児島恭介「逃げようB」
  俺はBにそう声をかけると手をつないで扉に向かったが扉は閉まったままだった
児島恭介「B、この扉どうやって開けるんだ?」
B「知るわけないでしょ」
児島恭介「でもさ君は真紀だろ」
B「そうよ、でも真紀が扉よ開け!!と言えば開くと思うの?」
  その時扉が開き俺達は隣の部屋に飛び込んだ
B「真紀よゴブリンCを入れないで頂戴」
  そう言うと扉が閉まり、魔法陣が現れた

〇化学研究室
???「待て恭介!!」
  ゴブリンCが執拗に追いかけてくる
児島恭介「くそ魔法陣を突破しやがった」
B「この扉開かないわ」
児島恭介「暗証番号なんじゃないか?真紀なら知ってるだろ」
B「そんなの知るわけないでしょ」
  その時、脇の扉からジャンが顔を出した
ジャン「こっちだ、早く!!」
  俺達は急いで脇の扉に飛び込んだ

〇暗いトンネル
  俺とBはジャンに導かれて作業通路に入って行った
児島恭介「ところで、彼女とはどうなったんだよ!!」
ジャン「えっ、・・・ああゴブリンXね・・・この研究所の地図をくれたよ」
児島恭介「なんか怪しくねぇ・・・?」
ジャン「そ、そんな事より奥様の救出が先だぜ」
  しばらく進んで俺達は通路の行き止まりにある扉から出て外の小屋の前に来た

〇森の中の小屋
ジャン「彼女から貰った地図だとあの小屋に奥様が監禁されているらしい」
児島恭介「ヤッター・・・よしジャン早速助け出そうぜ奥様を」
B「変ねぇ・・・確かあの小屋は・・・」
ジャン「警備の状況を確認してくるから隠れてろよな」
児島恭介「分かった」
ゴブリンX「フフフ、バカめ、罠にかかったわね・・・大人しく降参しなさい・・・さもないとお仕置きをするわよ」
児島恭介「マズイ見つかった・・・逃げようB」
  俺はBの手を握りしめ走った

〇山中の滝
  俺達はとうとう滝まで追い詰められてしまった
B「もう私耐えられないわ・・・降伏しましょう・・・奥様なんてどうでもいいじゃん」
児島恭介「ま、待ってくれ・・・そのうちジャンが助けに戻ってくる・・・それまで我慢しよう」
B「フン、そのジャンが寝返ったんじゃないのかしら?」
児島恭介「そ、そんな事は・・・」
B「もういい・・・降伏してここを出たら別れましょ私達・・・また美穂のもとへ行けばいいじゃん」
児島恭介「そんな事言うなよ・・・美穂の事は忘れるから・・・頼むよ」
  Bは突然草むらから立ち上がり両手をあげた
B「攻撃しないで・・・降参するわ私」
  Bは滝壺に落ちていった
児島恭介「降伏する者になんて事を・・・B今行くから」
  俺はBを助けようと水に飛び込んだ
ジャン「よし上手くいった・・・滝に落ちた映像は撮れたよなハニー」
ゴブリンX「勿論ですわダーリン」
ジャン「よし真紀の所へ戻り奥様を取り返すぞ」

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