レプリカな恋人

ルーデンス

7巴研究所(脚本)

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〇実験ルーム
  真紀と彩香が入って来た部屋に透明な円筒形の容器があり、そのうちの一つに真紀そっくりな人が入っていた
白鳥彩香「レプリカはいったい何体作ったの?」
真紀「取りあえず二体ね・・・この前自殺した奴も含めて・・・空の容器には恭介の体液から作ったレプリカを製造予定なの」
白鳥彩香「全く・・・貴方という人は」
真紀「そうそう、ドラキュラのレプリカも作る予定だから・・・」
白鳥彩香「そう、でも残念ね・・・美穂さんの人工血液を吸ったので私の体の組成は変化してるわ」
真紀「全く要らん事しやがって・・・仕方ない胎児を調査するしかないわ・・・切り刻んで」
白鳥彩香「妊婦に手を出すのは、ルール違反よ!!」
真紀「登録されたドラキュラだったらね」
白鳥彩香「ドラキュラは昔からドラキュラの妊婦に手を出さないルールなのよ・・・このことが知られたら人類とドラキュラ同盟との戦争よ」
真紀「知られなきゃぁいいのさ・・・博士後は頼むわね」
博士2「ようこそミカエル艦長・・・それとも彩香様ですかな?」
白鳥彩香「誰なの?名乗りなさい」
博士2「こりゃぁどうも・・・失礼なことをしました戦闘艦カルマのコンピューターをしてます通称博士と申します」
白鳥彩香「真紀は貴方の正体を知っているの?」
博士2「まさか!!我々の作り出したケルビムごときに我々の正体を教えるわけないでしょ」
白鳥彩香「それで・・・私を捕らえてどうする気?」
博士2「ローマ時代にユダを使って初代ミカエル艦長を殺そうとしたんだが総督がケチって銀の槍を使わなかったんでね」
白鳥彩香「で・・・私を殺そうと?」
博士2「その前に、ドラキュと人間とのハーフの子供を調べないと・・・この戦いを終わらせる為にも」
白鳥彩香「でも何故この星にこだわるの?・・・そもそもこの星の近くで急に攻撃してきたのは貴方方よ」
博士2「べ、別にこだわってるわけでは・・・我々の領域に侵入したから撃墜したまでさ」
白鳥彩香「その挙句相打ちであなた方もこの星に墜落したわけでしょ」
博士2「過去の事をほじくるのは君たちの悪い癖だ」
白鳥彩香「何か怪しいわね・・・でも私を甘く見ないでね・・・逆にこの研究所を破壊してやるわ」
博士2「ハハハ・・・せいぜい息巻くんだね艦長・・・誰も助けに来られないよ・・・そうだ念の為遮光用コンタクトを外してもらぅか」
  彩香は観念した顔でコンタクトレンズを外して博士に渡した

〇研究所の中枢
  巴研究所の管理センターにいる真紀の所へゴブリンCがやってきた
真紀「今度は何の用なのゴブリン」
ゴブリンC「ジャンと恭介がこちらにやってきます」
真紀「全くしつこいわね・・・追っ払いなさい」
ゴブリンC「食べてもいいと言うことですか?」
真紀「ジャンはね・・・でも恭介は捕まえるのよ」
真紀「これを連れて行きなさい」
ゴブリンC「足手まといだ」
真紀「止めなさい・・・部屋が壊れるわ」
博士2「困ったなゴブリンは幼児並みの知能しか持ってない」
ゴブリンC「ゴブリンを作っておいて何て言い草なの」
真紀「止めなさい二人とも・・・いいわ二人とも捕まえてきて・・・食べちゃぁダメよ・・・いいわね」
ゴブリンC「分かった」
真紀「ところでどうだった?彩香の検査」
博士2「ふむ、お腹の子は純粋なドラキュラではなさそうだ」
真紀「と言う事は彩香の言う通り人間とのハーフか・・・でもどうして」
博士2「やはり彩香の言う通りレプリカであった美穂の人工血液を飲んだことが原因としか考えられん」
真紀「それで・・・人間とのハーフだったらドラキュラとしての長寿命性は損なわれるんだろうか?」
博士2「もう少し胎児が成長しないとわからん・・・ただ彩香自身は老化が今までより早くなっておる」
真紀「受胎して今年で二年目・・・あと三年か誕生まで・・・長いな」
博士2「それまでは何としても秘密を守らなければ」
真紀「ただドラキュラ同盟のジャンが動くからな」
博士2「やはり戦いとなるのか・・・その為のゴブリンXを出すしかないか」
真紀「何それ?」
ゴブリンX「お呼びですか博士」
真紀「な、何ナノこれ!!ハートマークだしちゃって!!」
博士2「これが最強のゴブリンXじゃ」
真紀「分かったわ・・・ゴブリンCと協力して恭介とジャンを捕らえてきて」
ゴブリンX「承知しました」
真紀「大丈夫なの?」
博士2「誰しも弱点はあるものさ」
真紀「ところで恭介の体液から作っているレプリカの具合はどう ?」
博士2「まずは培養塔を見てください」

〇実験ルーム
真紀「まだ完全ではないようね・・・でも今度は上手くゆくでしょうね」
博士2「まだまだ培養段階で人の形をしておりませんが順調です」
真紀「前回は腕が四本の恭介になってしまったけど・・・」
博士2「まだまだレプリカ作成法は不安定でしてその為万が一を考え製造番号を言えば停止する為の機能を最後にの工程で記憶に施します」
真紀「私のレプリカBはどう?」
博士2「既にボタンを押せば機能する状態となっております」
真紀「Bが不要となればいいんだけどね・・・恭介のレプリカと私は上手くやれるかしら」
博士2「その為にも恭介の記憶のコピーが必要です」
真紀「分かってるわ・・・その為にも殺さず捕らえるようにゴブリンに指示した訳だし」
博士2「ただ・・・好きと言う感情を操作するのは非常に難しく現状において出来上がっても貴方に好意を持つかどうか」
真紀「美穂を好きになる前までの記憶を移植すればいいじゃない」
  真紀は博士の言葉を上の空で聞き流していた

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