愛天使世紀 ウェディングアップル

ウェディングアップル・シナリオ制作チーム

第13話 強敵! 悪神ダーブラック!①(脚本)

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〇美しい草原
少年「結婚指輪だよ」
  思い出の少年が、林檎にクローバーの指輪を差し出す。
  その姿は徐々に大きくなり、タキシードの青年に変わっていく。
青年「・・・僕と、結婚してください」
朝陽林檎「・・・え? えええ~~!」

〇可愛らしい部屋
朝陽林檎「・・・って。あれ? 夢、かぁ・・・ちょっと残念」
  ピピピ、ピピピ・・・
朝陽林檎「もうこんな時間! 遅刻しちゃう!!」

〇宇宙要塞

〇謎の施設の中枢
ホーディ「ベーザイさま!」
ホーディ「前回の作戦で、愛天使どもを討ちもらしたこと、改めてお詫びいたします!」
ホーディ「次こそはこのホーディ、あんな女子供に遅れはとりません!」
ホーディ「なにとぞ、次の作戦もこの俺にお任せを」
ジュロー「女子供の1人や2人始末するのに2度目が必要とか。ご立派な。ククッ」
ホーディ「ジュロー、てめぇ! ならお前がやってみろ、口だけの皮肉野郎が!」
ジュロー「おっと。八つ当たりとは。 落ちぶれたものだな。クククッ」
ホーディ「この・・・っ! お前から先に殺してやろうかッ!!」
ビーモン「静まれ、愚か者。 ベーザイ様の御前であるぞ」
ホーディ「くっ・・・」
ビーモン「愛天使を倒す。それだけではない。 我らの第一の目的は、人類の心を悪に染めること」
ビーモン「そのための、FRENZYの活動である。 そして、それこそが本筋」
ビーモン「愛天使の小娘どもなど、うるさいだけの羽虫」
エビーダ「その羽虫にブクロクは倒された。 美しくないね」
ベーザイ「ビーモン。 すべてはリーダーのお前の責任。心せよ」
ビーモン「・・・はッ」
???「ビーモン兄さん。次はボクにやらせてよ」
ビーモン「ダーブラック」
ダーブラック「兄さんを困らせるヤツはみんなこのボク。ダーブラックがやっつけてやる」
ジュロー「いつも兄にすがるしかないお前が?」
ダーブラック「うっ・・・」
ビーモン「いいだろう。ダーブラック、やってみろ」
ダーブラック「任せてよ、兄さん!」
ダーブラック「だいたいみんな、羽虫2匹を潰すのに小細工しすぎ」
ダーブラック「虫なんて、力づくで叩き潰せばおしまいさ」
ダーブラック「来い! 魔霊ヤンス!」
ヤンス「悪神ダーブラック様第一の使い魔、魔霊ヤンス!」
ヤンス「ただいま参上でヤンス!」

〇教室
朝陽林檎(いやぁ、なんだかんだあったけど私・・・ううん私たち、絶好調じゃないかなぁ)
朝陽林檎(桜ちゃんがウェディングチェリーになって、2人で力を合わせれば、愛を蝕む悪い霊を全部やっつけられるかも)
朝陽林檎「そうなったら最高・・・!」
武笠蘭「なにが最高だって?」
朝陽林檎「あっ。えっ。蘭、いつの間に!」
朝陽林檎(まずい! 愛天使の秘密がバレちゃう)
武笠蘭「何かいいことでもあった? 最高って言うからには相当なこと?」
朝陽林檎「あーっ。えーっと、今日もこれからバイトでね・・・」
朝陽林檎「バイトにさぁ行こう! さぁいこぅー! ・・・なんて。じゃね!」
武笠蘭(林檎のヤツ、最近何か隠してるな)
武笠蘭(親友の、あたしに隠し事とは。・・・はぁ)
武笠蘭(まさか彼氏? いやいや、林檎に限ってそんな・・・第一相手がいない、よね?)

〇教会の控室
  結婚式場内の控え室では、スタッフたちが忙しそうに動き回っていた。
霧乃あやめ「みんな、今年度のカタログ写真撮影、本番まで時間ないわよ! 準備は?」
雪代椿「万全ですわ。着慣れていますから」
霧乃あやめ「着慣れてるって・・・自分で言う?」
朝陽林檎「椿さん、綺麗! いいな~~!」
雪代椿「わくわく致しますわ。新郎役のモデルの方、わたくしの好みですの!」
朝陽林檎「本当? どんな人なんですか?」
霧乃あやめ「そういえば彼、遅いわね・・・」
  ブー・・・ブー・・・
霧乃あやめ「噂をすれば。もしもし」
霧乃あやめ「え、急病? 来れないって? いまごろ!? ちょっと! あ~~もう!」
雪代椿「あぁ、お会いできるのを一日千秋の思いで待ち焦がれていましたのに・・・」
朝陽林檎「・・・まぁまぁ椿さん。次があるよ」
霧乃あやめ「ないわよ! カタログ撮影は今日やらないとスケジュールが、予算が、段取りが・・・」
霧乃あやめ「・・・仕方ない。 私は代役探すから、準備進めてて」
霧乃あやめ「林檎、あなたはお花を!」
朝陽林檎「はーい!」
黒岩優斗「・・・っと!」
朝陽林檎「あ。わわわっ!」
  部屋に入ってきた優斗と、思わずぶつかりかける林檎。
  バランスを崩して転びそうになったところを優斗が支えた。
黒岩優斗「こんなところで走るな、馬鹿」
朝陽林檎「ば、バカってなに・・・!?」

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