HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード9(脚本)

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〇噴水広場
「あ! あいつ(あのこ)は!」
チャック「ん? あいつ?」
ケイト「う、うん。ちょっとね」
ケイト「あのこはさっきの?」
チャック「うん。たぶん」

〇噴水広場
ハンス「ごきげんよう諸君」
ハンス「只今より、ポルティアは、我らGHこと、ガーディアン・ヒマハンズの支配下となった」
  ふざけんなー!
  民衆のヤジが飛ぶ。
GH兵「黙れ!」
  GH兵が銃を宙に向けて撃つ。
  すると、広場は静まり返る。
ハンス「静粛に」
ハンス「我らは、決して諸君らに危害を加えるつもりはない」
ハンス「お前たち、囚人を降ろせ」
ハンス「この者は、新規ユーザーをターゲットにする盗賊集団のリーダーである」
ジャン「クッ・・・ソ! 離せ!」
ハンス「諸君らの中にも、被害にあった者は多いのではないか?」

〇噴水広場
ケイト「・・・・・・」
チャック「もしかして、ケイトも?」
ケイト「・・・うん」

〇噴水広場
ハンス「そしてこの者は、今朝、貴金属を盗んでいたところを私の部下が捕らえた」
ニーナ「・・・・・・」
  アクセサリーを民衆に向けて見せるハンス。
ハンス「店主はいるか?」
「は、はい」
貴金属店店主「そ、それ、当店の商品です」
ハンス「セキュリティレベルをもう一段階上げることをすすめる」
  アクセサリーを差し出すハンス。
貴金属店店主「ありがとうございます。 これで、何とか店を続けられます」
ハンス「これでまた一つ、街に平和が訪れた」
ニーナ「ペッ」
  ニーナがハンスに唾を吐きつける。
ハンス「・・・・・・」
ニーナ「・・・お前」
ハンス「この無法地帯。諸君らはどう考える?」
ハンス「こいつも、こいつも、こいつもだ!」
ハンス「この悪党どもを野放しにしておいていいものか?」
ハンス「この世界には法律もなければ秩序もない」
ハンス「では、誰が治安を維持する?」
ハンス「我らが買って出ようではないか」
ハンス「貴様のようなクズは、このHIMAHAN-Zに相応しくない」
ジャン「うるせぇ」
  ジャン、ハンスに頭突きをくらわす。
GH兵「貴様!」
  兵士たちに囲まれ、銃を突きつけられるジャン。
クリス「・・・・・・」
ハンス「図に乗るな下民めが!」
  銃の柄でジャンの顔を殴りつけるハンス。
ジャン「っつ」
  地面に倒れるジャン。
ジャン「て、てめえ。何しやが・・・」
ジャン「お、おい。冗談だろ?」
ハンス「死刑に処する」
ジャン「や、やめ・・・」
  パンッ!
ジャン「うっ」
  胸を撃たれ、その場でもだえ苦しむジャン。
クリス「・・・・・・」

〇噴水広場
ケイト「なんてことを・・・」

〇噴水広場
ジャン「う・・・あ・・・あ」
ハンス「さて、今の悪党はどうなった?」
ハンス「ご存知の通り、リセットされ、前回のセーブポイントまで記憶がバックデートされるだけのことだ」
ハンス「おい、お前たち。連れてこい」
盗賊A「な、なあ。冗談だよな?」
  ハンスが銃を向ける。
盗賊A「やめてくれ。もう騒ぎは起こさねーよ。頼む」
  パンッ!
  ハンスが盗賊の頭を撃ち抜く。
盗賊A「うあああぁぁぁ」
ハンス「この痛みや苦しみは現実そのものだ」
  ハンスが銃を向ける。
盗賊B「俺は命令されてやっただけなんだよお」
  パンッ!
  ハンスが盗賊の頭を撃ち抜く。
盗賊B「ぐあぁ」

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