《エデン》

草加奈呼

エピソード2.5 番外編ヴァルとセザック(脚本)

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〇兵舎
  クイクの港町
  
  海賊のアジト内
  番外編 ヴァルとセザック
  これは、紅蓮が旅立ちの宣言をする、
  少し前のお話──
ヴァル「はあ・・・」
ヴァル(魔術を封印する旅に出るなんて・・・ いつ帰ってこれるかわかんないじゃん)
ヴァル(紅蓮の緊張グセ、久しぶりに見た・・・)
ヴァル(どうせ、あたいなんて・・・)
セザック「どうしたの、ため息なんかついて?」
ヴァル「うわっ、セザック! 急に現れないでよ!」
セザック「坊ちゃんとケンカでもしたの?」
ヴァル「してないよ。 てか、なんで紅蓮が出てくるの?」
セザック「ヴァルはわかりやすいからねぇ」
ヴァル「後で紅蓮から話すと思うけど、助けた 王女様と、旅に出るって言い出してさ」
セザック「ああー・・・もしかして、 アイ=リーン様の子孫としての使命かな?」
ヴァル「セザック、知ってたの!?」
セザック「先代から聞かされていたからね」
セザック「もしもの事があったら、坊ちゃんの事と このアジトを任せるって」
ヴァル「あたい、全然知らなかった・・・」
セザック「そりゃあそうだよ。俺が 聞かされたのは10年くらい前だよ?」
セザック「その頃、ヴァルはまだ子供だったし」
ヴァル「そっか・・・」
ヴァル「あーあ。 あたいも、紅蓮についていこうかな」
セザック「それは困るよ。 ヴァルまでいなくなったら稼業が回らない」
セザック「それに、ヴァルは商売の駆け引きが うまいから、俺の代わりもしてほしいし」
ヴァル「あー。セザック、いつも商売敵に ナメられるもんね・・・童顔なせいで」
セザック「童顔言うな」
  ・・・・・・・・・・こう見えて28歳↑
セザック「それにしても、坊ちゃんは鈍感すぎるよね。ヴァルはこんなにわかりやすいのに」
ヴァル「だから、 なんで紅蓮が出てくるのってば!」
セザック(あー。ヴァルをからかうの、 楽しいなぁ♪)
セザック(坊ちゃんが旅に出たら、二人の夫婦漫才風なやりとりも、見れなくなっちゃうんだよな)
セザック(ま、それならそれで、寂しがるヴァルを からかうだけだけどね♪)
ヴァル「セザック、今、 ものすごーく悪い事考えてただろ?」
セザック「えっ? そんな事ないヨ?」
ヴァル「あんたも、たいがいわかりやすいよ・・・」
  番外編 おわり

次のエピソード:エピソード3 対立

コメント

  • ヴァル~、報われて~!

  • セザック、幼いのに要職に就いてるのね~と思った前話。しっかりと大人だったんですねw
    わかりやすいヴァルさんも可愛いです。

  • 28歳ー!!
    そういう種族なのかと思ってたら、普通に童顔でしたねw

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