怪人ローズスタイル〜現代をみろ〜(脚本)
〇黒
令和4年4月4日午後16時
飛行機突撃事件
怪人ローズスタイル「飛行機の中は熱かった」
また現れたぞ。
怪人ローズスタイルだ。
追い詰めろ
怪人ローズスタイル「にゅははははは。こんばんにゃ〜。 元気、コマネチ、あっちち 僕を忘れないでね〜 皆、だいすきでちゅう」
怪人ローズスタイル「それじゃチュパチャプス」
〇桜並木
怪人ローズスタイル「あはは」
斎藤 もなか「この様にローズスタイル政治で使う場所までも燃やしてます。 一体、何が目的で・・・」
怪人ローズスタイル「タマタマここにいたらテレビ?これは大変だねぇ。挨拶しなきゃ。 おはようごじゃいます」
斎藤 もなか「以上、現場からでした」
〇おしゃれなリビングダイニング
昭和58年1月俺はここに誕生した
金川 なな「誠、物騒な世の中だね。 お前はああなっちゃだめだぞ 地獄へ落ちなって言ってやんな。 あーむ。 チュッパチャップス美味しい」
誠「だあ」
誠(俺はこう見えて超能力がある)
金川 なな「みるくかな」
誠(何も喋ってないのに何をして欲しいか伝わったり)
誠(1日で1センチ身長が伸びる事もある)
謎の人「しかして、その実態は・・・」
〇炎
怪人ローズスタイルだったりする
怪人ローズスタイル(ミルクばぶばぶ。ねんね。まんまぱくぱく)
〇おしゃれなリビングダイニング
そして6年後。
俺は小学1年になった
誠「俺はスゲー奴。 誰もできないことやってのけてやるぜ‥ 見とけ。トゥ」
〇農村
怪人ローズスタイル「怪人ローズスタイル見参だよ〜ん ついたてに・・・」
怪人ローズスタイル「ここは出目帯か。沢山の米美味しそうだにゃ〜。ここは・・・」
田中 靖「うわあ、怪人ローズスタイル」
怪人ローズスタイル「ごめんなさい。死んでくらさい・・・」
怪人ローズスタイル「バンバンしたあとは・・・ オチツキタイム。今日のテレビは何あるかな?あ、仮面ライダーがある〜。またね」
怪人ローズスタイル「いい事思いついた。お餅もついた」
〇開けた交差点
怪人ローズスタイル「あははははは。 山田くんか。あははははははは」
客Â「大丈夫か?これは牛乳」
怪人ローズスタイル「どうぞ持って帰って下さい。 のも〜ひでおタイム」
客Â「お前は・・・」
怪人ローズスタイル「1.ストライク2.ストラクはい・・・」
客「3ストライクアウト・・・?」
怪人ローズスタイル「あははははははははははははははははははは。 俺の世界が来た────── 獲ったど──」
〇病院の待合室
斎藤 もなか「この様に病院に運ばれる方が多数。 怪人ローズスタイルのせいかと思われます」
〇おしゃれなリビングダイニング
金川 なな「物騒な世の中だね。何したいのかね。怪人ローズスタイル」
誠「大変だね・・・」
金川 なな「誠?」
それから8年。
俺は14歳になった。
〇文化祭をしている学校
女子「一緒にまわろう。金川君」
女子「私も」
金川 誠「いいよ。 あ、そうだ俺のクラスのワタアメも食べて」
女子「いいね」
〇文化祭をしている学校
金川 誠「疲れたな」
怪人ローズスタイル「変身がとけちゃった。 何年ぶりかな?ちょっと悪さしようかな。 そうしよう、どうしよう、ザコシショウ」
女子「きゃ──。何だれ」
女子「何この教室」
怪人ローズスタイル「ではまたぬーん」
〇荒廃した教室
女子「最悪・・・」
女子「さっきの人いない・・・」
斎藤 もなか「以上。現場でした」
〇空
そして高校3年の卒業式の夜、事件は起きた
〇渋谷のスクランブル交差点
怪人ローズスタイル「さあ、まずは誰を殺しましょうか。 手始めにここ池袋を・・・」
「きゃ──」
怪人ローズスタイル「いい声だ。 まずは秋葉原まで1000人」
〇コンサート会場
斎藤 もなか「やってきました。 今宵も断末魔に悲鳴が聞こえる世にも珍しい歌手。 怪人ローズスタイル聞いてください」
怪人ローズスタイル「君の声が聞こえない♪血色に染まった此の世にもう今はない♫また会ったねと君は微笑む♫」
怪人ローズスタイル「どーも怪人ローズスタイル歌手です。 明日からコロナ振りまきます。 明日の天気予報はコロナ、コロナ」
怪人ローズスタイル「コロッといかないようご注意下さい」
うわぁああああ。
かっこいい
皆、死んでるように笑ってる。この世界、楽しいですか?
怪人ローズスタイル「俺のしたこと皆忘れてるね~。ここらでいっちょ暴れて殺りますか。手始めに・・・ 飛行機突撃事件にしましようか?」
怪人ローズスタイル「東京タワーとスカイツリーどちらにしようかな。もう、その頃オレはいませんけどね。 タッタタラリア」
中岡 隆平「くすくす」
中岡 隆平「いい加減気付きなよ。僕が世界を操ってる事に・・・」
〇黒
令和4年4月4日午後16時
飛行機突撃事件
怪人ローズスタイル「飛行機の中は熱かった」
また現れたぞ。
怪人ローズスタイルだ。
追い詰めろ
怪人ローズスタイル「にゅははははは。こんばんにゃ〜。 元気、コマネチ、あっちち 僕を忘れないでね〜 皆、だいすきでちゅう」
怪人ローズスタイル「それじゃチュパチャプス」
〇渋谷の雑踏
怪人ローズスタイル「さあ。 アニメの世界の始まりだ」
怪人ローズスタイル「君にあげる」
殺人犯「誰を殺そうか・・・」
子供「ママあの人、ナイフ持ってる」
母さん「きゃああああ」
〇駅のホーム
客「うわああああ。 漆が。気持ち悪い〜」
〇空
怪人ローズスタイル「あはっ。いいですねえ。飛行機事件の後は、決まりでしょう」
怪人ローズスタイル「・・・」
〇空
客「ぎゃあああ」
客「戦争の始まりだ〜」
〇空
怪人ローズスタイル「夕陽がキレイだ。アメリカに高跳びでもしますかね。オペラ座の怪人いやJOKERでもいいですね」
〇ニューヨーク・タイムズスクエア
怪人ローズスタイル「着きました。ゎ、ん?可笑しいですね。誰もいない・・・」
怪人ローズスタイル「眠気が・・・」
〇秘密基地のモニタールーム
客「ははははっ。 まさかこんな日が来ると思ってなかった。 どうする?」
客「皮を1枚1枚剥ごう? 痛くないよ!」
怪人ローズスタイル「お!!これはしっぺ返しがきましたね。 痛いですね・・・気持ち悪いです」
怪人ローズスタイル「あああああああああ。あああああああああ。あああああああああ。あああああああああ。あああああああああ。あああああああああ」
怪人ローズスタイル「ここまでですか・・・」
〇空
怪人ローズスタイル「怪人ローズスタイル一万人登場。今から、韓国や中国に向かって発信しましょうか。 せんそう、せんそう、かく、みさいる ・・・」
〇ヨーロッパの街並み
怪人ローズスタイル「ローズスタイル一万人登場。 韓国と中国を手に入れるのは容易かった事です。そう容易かった・・・ 次は世界ですね・・・」
怪人ローズスタイル「一億人で攻撃しましょう」
〇地球
怪人ローズスタイル「世界とは儚いものだ。儚い儚い儚い。 母なる大地。母なるもの。私にも親がいた。優しかったなあ〜。あの頃が懐かしい」
怪人ローズスタイル「どうしたものか。死ぬときは謝ってたな。ゆるしてください。ゆるしてください。若くしてうんだことゆるしてくださいゆるしてくだ」
怪人ローズスタイル「あ〜。うるさい。うるさくて。全部一つ一つ色々してから殺したかったのに残念で仕方なかった。ねえ、母さん・・・」
怪人ローズスタイル「そこから見える景色はどう?」
〇地球
金川 なな「とてもきれいよ。桜が咲いてる・・・」
怪人ローズスタイル「桜?ああ、そうだった。 サクラを作ったんだった。 行くか。さくらに・・・」
〇睡蓮の花園
怪人ローズスタイル「すてきだすてきだすてきだ。好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ好きだ・・・」
怪人ローズスタイル「可憐でえっちなもの。あ〜セックスしたいな。花相手ならできるのにな〜。 睡蓮の花言葉「信仰」・・・ さあ次はどうしようかな」
怪人ローズスタイル「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・──────────────・・・・・・」
怪人ローズスタイル「じゃあ、チュッパチャップス──」
誠が超能力者として生まれたところから怪人の存在が生まれたのでしょうか。過去の殺人事件や大量殺戮などが思い出されるストーリーでした。
センセーショナルな内容もあり、率直にコメントが難しい作品ですが「怖い怪人」という意味では、この「ローズスタイル」がトップでしょう。ラストは少しだけ悲哀を感じさせます。
なんだか狂気の中にもの悲しさを感じる作品でした。
大量殺戮に理由なんていらない、というところが、そういう考えの人もいるなぁと思いました。