Re:セカンド

肝臓終わってる人

エピソード2(脚本)

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〇渋谷駅前
優香「やぴやぴー!」
喜助「お、大和ぉぉ!」
優香「ね、やばくないやばくない! 新作の洋服〜」
大和「お前ら何も思わないのかよ。 人がいないんだぞ!!」
喜助「だから?」
優香「だから?」
大和「だから、って・・・ どう考えてもおかしいだろ」
優香「そーゆーガン萎えみたいなこと言わないでよぉ。 優香的には別にって感じだし この服も勝手に着たし」
  町田優香(まちだゆか)。
  同じ部活のお気楽成人。本人曰く何も考えてないで生きていけば
  大体死なずに済む、がモットー。
喜助「大和ぉ。俺は愛してるぞー!」
大和「意味わかんねぇし!」
  武田喜助(たけだきすけ)。
  中学時代からの悪友。なにかと一緒にいる。
  こいつといて飽きないほどに笑わせてくれる奴。
橘麻衣子「二人とも、まだ大和くん本調子じゃないから」
優香「えー、優香的には早く思い出してほしいけどなあ」
  だから思い出すってなんだよ
  人で賑わうこの街で、誰もいない。
  俺ら以外いない。
橘麻衣子「私もそう思う。 さ、部長のところに戻ろ?」

〇学校の屋上
かずさ「それでは我ら観測部の活動会議を始めます!」
優香「イェーイ!」
かずさ「我ら観測部はついに、この誰もいない世界線へと飛ぶことが叶いました。 みんな探索して理解できたと思うけど、人がいないわ!」
大和「俺たちで世界線を飛んだ・・・?」
喜助「そーだぜ! 俺も飛んだばっかりん時は戸惑ったもんさ」
かずさ「まだまだ謎はたくさん残っていますが、 私たちも人間で、生きていかなきゃいけません」
橘麻衣子「そうですね。食糧とかも必要ですし」
優香「いいじゃーん。誰もいないんだし、盗み食いし放題!」
かずさ「簡単に考えているけれど、電気とかそういった類のものは使えないわ。 人がいないんだもの」
橘麻衣子「簡単に食べ物も腐ってしまいますね」
優香「え、スイーツとかいっぱい食べよーって思ってたのに 腐るの!?」
かずさ「なので、食糧調達だったり 情報集めだったり、色々としなきゃいけないことがたくさんです」
  ということで、グループ分けが決まった。
  優香と喜助チーム
  俺と麻衣子チーム。
かずさ「各自、チーム毎に色々と動いてね。 私はここで情報を待つわ」
  思い返してみると、部長はいつも動かない。
  けどなんだかんだ、みんなをまとめてくれるので良しとしている。
  観測部の活動が幕を開けた。

〇スーパーの店内
  俺と麻衣子は食糧調達に。
橘麻衣子「缶詰とかだったら食べれそうよね。 火は起こせそうだし、お米とかは食べれそうかも」
大和「なあ麻衣子、俺らってどうやってこんなおかしい世界にきたんだよ?」
橘麻衣子「それ聞いてどうするの?」
大和「純粋に気になるだろ」
橘麻衣子「帰りたいの?」
大和「そういうわけじゃなくてさ、なんていうか モヤモヤするんだよ。俺だけ何も覚えてなくてさ」
橘麻衣子「疎外感?」
大和「そんな感じ」
橘麻衣子「大丈夫だよ。 私たちしかいないんだもん。疎外感も何もないよ」
  そうは言っても、誰もいないという違和感がまだ抜けない。
  本当に誰もいないという事実が、
  俺をまだ困惑させていた。

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