永久ニ共ニ

裕香

永久ニ共ニ(脚本)

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〇幻想
  最近夢を見るんだ
  
  海の中にいる夢を…
  キラキラ輝く
  星空みたいな海の中で
  私は静かに沈んでく
  そっと目を閉じると
  感じるんだ
  
  そばに居る何かのコト
  いつもはそのまま
  キラキラの海に沈むのに
  
  今日は違った。
  
  あなたがいた
??「やぁ! やっと会えたね?」
??「僕は、ゆずる もしよかった君の名前教えて?」
サキ「えっ!? 私は サキだけど…」
サキ「やっと会えたって どういうこと??」
ゆずる「え?だって ずっと夢の中で誰かいた気がして。」
ゆずる「それが君なんだろ?」
  ゆずるは屈託のない笑顔で
  サキに向かって声をかける。
  サキは困惑しているが
  ゆずるはまったく気にしていない様子で話を続ける
ゆずる「こんな不思議な場所で 出会ったのが サキちゃんでよかった!」
ゆずる「もっと怖い人とかだったら どーしよって思ってたんだよね。 サキちゃんもそー思わない?」
サキ「確かにそうかもしれないけれど。 ゆずる君はここがどこかわかるの?」
ゆずる「えっ? あーそうだね、僕もよくわかんないかも。 でも夢の中なんじゃない?」
ゆずる「まぁ、夢でもなんでも なんかあえてよかったって思うんだ! サキちゃんは?」
サキ「(…そういわれてみれば、なんでかわからないけれど、嫌な気持ちが全然しないな。)」
  サキはゆずるに言われ、
  自分が全く不快ではないコト
  むしろ、心地よさを感じていることに
  驚きを隠せないでいた。
  そして、数秒の後
  ふわっと微笑み言葉を続ける。
サキ「そう、ですね。 私もゆずる君に会って、なんかうれしい気持ちがしたかも。」
ゆずる「えへへっ そう言ってもらえるなら、僕もうれしいな」
  真っ赤になっているゆずるにつられるようにサキの頬も染まっていく
  しばらくの間
  二人は静かに見つめあう。
  そしてお互いに気づく。
  二人の腕には
  有名なクジラ印のブレスレットがあるということに。

〇幻想
  クジラ印のブレスレット
  
  それは最近人気の「魔法屋」で売っているアイテム。
  持っていると、運命の人にめぐり合わせてくれるという不思議なアイテムとして売られているものだ。
  お互いにブレスレットに気づき
  顔を見合う二人。
  
  どちらもブレスレットとお互いの顔を交互に見ている。
ゆずる「…ねぇ。 サキちゃんはそのブレスレット、どうしたの?」
ゆずる「僕はさ、姉が「あんたもこれ付けてみたら?んでいい人出来たら私も買うわ」って押し付けてきてさ。」
サキ「わ、私は、友達と…」
サキ「彼氏できたらいいねって…」
  無言になり見つめあう二人。
  無言に耐え切れなくなったのか
  サキが話し出す。
サキ「た、確かこのブレスレットを持っている同志で出会った時は」
サキ「ブレスレットについているクジラのチャームを合わせるんでしたっけ?」
  お互いにブレスレットのチャームを見詰める二人。
ゆずる「そう、だったはず。」
ゆずる「合わせてみる??」
  そう言うとそっとゆずるはサキに向けてそっとブレスレットを付けた腕を差し出す。

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コメント

  • ひえ〜まさかのラストでした!星空のような海のような夢の世界もクジラのアクセサリーもかわいくて、こんな風に魔法みたいに誰かと出会えたらいいのにな〜と思っていたら…。相思相愛の記憶があったらそれまでどんな関係でも仲良くなれてしまいますね。これまでの二人も気になります…。

  • めっちゃロマンチックな商品!ほしいなぁ!と思ってたら思ってたのと違いました汗
    書き換えてしまうのはダメです…。
    でも長く一緒にいると、出会いの頃って忘れがちですよね…。

  • 不思議なほわほわとした感覚になれるロマンチックなストーリーでとても好きです。こういう出逢い、恋愛ってソウルメイトっていうのかな。憧れます。

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