第二話(脚本)
〇墓石
昨晩
アゲハ「いや、さすがに怖い・・・」
アゲハ(泊まらせてもらっておいてなんだけど 地図にない集落にキャンプ場って 誰が来る想定なの・・・?)
アゲハ(・・・明日どうなるかわかんないし、 セイくんの言ってた通りに 今日のうちにここを確認しなきゃ)
アゲハ(あ! あの先、道がある)
〇美しい草原
アゲハ(ひらけたところに出てきたな・・・ あれ? この花、あの写真の・・・)
アゲハ「誰かいる!? 隠れなきゃ!!」
?「・・・・・・」
アゲハ(セイくんのお兄ちゃんじゃ なさそうだな・・・)
アゲハ(手を合わせてる・・・? 墓参り? こっちにもお墓があるの?)
?「俺ばかりすまんな・・・」
アゲハ(あ、帰ってった ・・・ちょっと見てみるか)
アゲハ(! これ、なにか彫ってある!)
アゲハ(マーク? 文字? ・・・念のために撮っておこう)
アゲハ(待って ここ───似たのがいっぱいある)
〇実家の居間
去年
おじいちゃんの遺品整理を
しているときに見つけた封筒
差出人は亡きひいおばあちゃん
中には写真が1枚だけ入っていた
裏には、
私はふるさとに帰りました
探してはいけません
と書いてあった
〇睡蓮の花園
写真には池が写っていて、
奥には道があるようだった
〇睡蓮の花園
画像検索をしたら
よく似た写真を
アップしているサイトがひとつあった
アゲハ「✕✕県の◎◎集落・・・ 検索してもこのサイトしか出てこないな」
図書館で地図を見たけれど
やっぱりそんな集落は載っていなくて、
サイトにあった
手書きの地図とアクセス方法を参考に
行ってみることにした
アゲハ「10年以上前で更新止まってるけど、 こういうところに自分で行ってこそ 良きライターだよね」
〇田舎のバス停
翌朝
アゲハ(昨晩なにかが起きた)
アゲハ(夜中、セイくんのお兄ちゃんは 見つけられなかった でも、さっきの男の子ではなさそう セイくんに聞いた特徴と違う・・・)
アゲハ(どちらかが残るんじゃなかったの・・・? さっきの子は、 セイくんでもなさそうだった)
アゲハ(それに、 あのサイトによると、 ここは全部圏外で、)
アゲハ(もうバスも廃止されているはず────)
アゲハ(なんで、あの先生は、 バスがあるかのように話したんだろう)
???「オゥオ゛オォォォ!!!!」
アゲハ「ハァッ!? エッ!! うわァぁぁぁあ!!」