俺の推し

九重杏也

俺の推し(脚本)

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〇講義室
Aくん「ロリコンて、どこからロリコンなんだろうな」
Bちゃん「突然だね」
Bちゃん「きっとキミがロリコンだなって思ったらそうなんだよ」
Aくん「そうかもしれない」
Aくん「いいか、俺はロリ巨乳ちゃんが好きだ」
Bちゃん「赤裸々だね」
Bちゃん「欲望を正直に吐露するのは気持ちいいかい?」
Aくん「非常に恥ずいが、俺とお前の仲だ、許せ」
Bちゃん「ひとまず話を聞いてあげよう。それで?」
Aくん「ロリ巨乳はちっちゃい身体に大きいおっぱいと全体の均衡がとれていない」
Aくん「だから、一部の常識人はロリ巨乳好きを性癖が歪んだ人物と捉えている」
Bちゃん「アンバランスで美とかけ離れている、と」
Aくん「ああそうだ」
Aくん「で、今回はロリという点に着目したい」
Bちゃん「え、まだ続くの? 早く落とし所見つけてよ」
Aくん「俺は身長は165センチと高い方じゃない」
Aくん「ちなみに、男女間の身長差の理想は15センチらしい」
Aくん「150センチちゃんと付き合えれば完璧だ」
Bちゃん「流石だねロリコンくん」
Aくん「そんな叶わない夢を嘆いてもしょうがない」
Aくん「非モテには非モテの矜持がある」
Aくん「それについては別の機会に話そう。それでだな」
Bちゃん「終わらないんだ。150センチ彼女が欲しいで終わらないんだ・・・・・・」
Aくん「ここからが本題なんだが、身長165センチ以下の女性の方がこの世界には多いんだ」
Bちゃん「そうなんだね」
Aくん「少なくとも、中央値、平均値共に160センチを下回っている」
Aくん「つまりほとんどの女性は俺より身長が低い!」
Aくん「そして、自分より小さい女性が好きならば、そいつはロリコンなのではないか!」
Bちゃん「だいぶ暴論を言い出したね」
Aくん「俺の推しについて話そう」
Aくん「俺は推しを生配信で初めて知った」
Aくん「非常にしっかりしていて、熱意があって、懸命で、」
Aくん「かと思ったら意外にもドジでかわいいのだ」
Aくん「そして巨乳!」
Aくん「ちなみにバーチャルの肉体ではなくてリアルな」
Aくん「惚れないはずはない」
Bちゃん「更にキミの性癖が明かされていくんだね」
Aくん「そして俺は実際のイベントで本人に会ったんだ」
Aくん「そして戦慄した」
Aくん「ちっちゃかったんだよ」
Aくん「あまりに身長が小さく、小顔で腕とか細くて、」
Aくん「えっ、これがいつもあの力強い歌を披露する俺の推しだったのか!?」
Aくん「と、動揺した」
Aくん「でもやはり胸は服の上からもわかる主張をしていたよ」
Bちゃん「アーティストさんだったんだね」
Aくん「俺の尊敬した何事にも挑戦するクリエイターである推しは、」
Aくん「詰まるところロリだと思ったんだ」
Bちゃん「・・・・・・で、その人が好きと」
Aくん「ふっ、きっとそうなんだろうな」
Aくん「だから俺は声を大にして言う」
Aくん「俺はロリ巨乳が好きだ!」
Bちゃん「そうなんだ」
Bちゃん「・・・・・・それを胸が貧しいボクに吹き込むって、当てつけだよね」
Aくん「いや、ただ俺の趣向を主張しただけのつもりだ」
Bちゃん「ボクとキミの仲だからってね、許せないコトはあるんだ」
Bちゃん「どうしてくれようかふふふ・・・・・・」
Aくん「笑顔が怖いっ!?」
Bちゃん「そこになおっててね」
Bちゃん「いまバットで顔面をフルスイングしてあげるよ!」
Aくん「ひいぃ」
Bちゃん「顔面は潰れるけど当然の報いだよね」
Aくん「お、お許しをっ!」
  fin

コメント

  • ロリ巨乳人気ですよね!
    私はロリはひんぬーが好きなのですが!笑
    ひそひそと自分の性癖を語るのではなく、堂々と語ってるあたり男らしいなぁと思いました。

  • 私は女ですが、小さくて可愛らしい女の子を見るのは大好きなので、私もロリコンなのかもしれません。巨乳好きと思ったことはないですが、大きな胸にはやはり目がいってしまいますね。彼の性癖に共感もありますが、私の場合はないものねだりでしょうかね、、涙 

  • 好みと恋愛とではまた違う話にはなりそうです。
    それにこれだけ自分の性癖を赤裸々に語れるメンタルにも憧れます…。大きいのも小さいのも、胸は胸です。

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