第3話 ルート(脚本)
〇霧の立ち込める森
赤崎レン「・・・・・・」
赤崎レン「また同じ場所・・・・・・」
赤崎レン「やっぱり、死んだらここに戻されるって認識で間違いなさそうだな」
赤崎レン「そして、あいつは最初の敵・・・・・・で合ってるのか?」
赤崎レン「何か引っかかるんだよな・・・・・・」
赤崎レン「最初の敵にしては強すぎるってのもあるだろうけど、おそらくそこじゃない」
赤崎レン「最初の敵が強すぎる、だなんてクソゲーでは珍しくもないことだ」
赤崎レン「だとすると、なんだろう・・・・・・?」
赤崎レン「何がこんなに引っかかる?」
「ガサガサ・・・・・・」
赤崎レン「ヤバい、隠れなきゃ!!」
レン、茂みに隠れる。
エアル「なんだ?でけえ魔力反応があったから来てみたけど、何にもねえじゃねえか」
赤崎レン「(また同じ台詞・・・・・・ループしているという仮説は間違っていなさそうだ)」
赤崎レン「(今回は隠れて様子を窺ってみよう)」
エアル「チッ、久しぶりの大物だと思ったのによ・・・・・・」
男は何やら電話のようなものを取り出し、誰かと話し始めた。
エアル「ああ、そう。つーわけで、外れだ。異常は特になし。うるせえなあ、そんなにわめくなよ。わかったわかった、じゃ、切るぜ」
赤崎レン「(前回はここで音を立てたせいで見つかったんだ)」
赤崎レン「(何もしないと、どうなる?)」
レン、木の陰で息を潜める。
男、電話の電源を切る。
赤崎レン「(よし、このまま隠れていれば、イベントが・・・・・・)」
エアル「・・・・・・?」
男は不自然に立ち止まると踵を返し、レンが隠れている木の元に歩いていく。
赤崎レン「(こ、こっちに来る!?)」
男、茂みに近付く。
エアル「なんだ・・・・・・ガキか」
エアル「おい、貴様。ここで何してる?」
赤崎レン「(また、このパターンだ・・・・・・)」
赤崎レン「(見つかるのは確定事項なのか?)」
赤崎レン「(行動は変えない方がいい)」
赤崎レン「(同じルートなら一撃目は確実に躱せるはずだ)」
赤崎レン「ちょっと、道に迷っちゃって」
エアル「ふうん・・・・・・まあ、なんでもいいか」
男がじりじりと近づいてくる。
エアル「死ね」
レン、男が剣を振るタイミングで身を躱す。
エアル「ほう・・・・・・ただのガキじゃないみたいだな」
赤崎レン「(ここまでは順調)」
赤崎レン「(この後の2撃目を躱して、次は・・・・・・)」
赤崎レン「(攻撃を当てる!!)」
エアル「よっと」
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