エピソード4(脚本)
〇店の入口
にゃにゃん「ワンワン 玖盗聴器も隠しカメラも動き出したよ! 気をつけなきゃ! で、神吉若様がお見え!」
神吉(カンキ)若様「お嬢様お久しぶりです お元気でしたか? 俺の姿は、 カムフラージュして透明化しているから 安心して!」
玖にゃにゃん(あら珍しいわね! 修行はどうしたの、卒業できた?)
神吉(カンキ)若様「いやいや苦行で後何千年かかることやら! で、ニャニャンから受けた件、妙雲空漠国(みょううんくうばくこく)からの密偵が!」
玖にゃにゃん「そう、わかったわ!鳳凰羅儀国(ほうおうらぎこく)も秘法があると大変ね!」
神吉(カンキ)若様「大丈夫ですよ!姫君がいるじゃありませんか? もう一つ、 お店にいるおばさん妙雲空漠国の魔境に住む魔王の手下ですから!」
にゃにゃん「ワンワン やはり、玖気をつけよう!」
玖にゃにゃん(わかったわ! 普段通りに演じればいいわね)
にゃにゃん「ワンワン 消えた!」
玖にゃにゃん「本当に気まぐれなやつ!」
衣理那「何独り言なの! 早く座ろう! ニャニャンも、 お水頼んであるからね」
にゃにゃん「ワンワン 玖も座ろう!」
衣理那「ところで、私の話聞いて! 2、3日学校帰りに、変な若造がウロチョロしているの、電柱の陰から覗いて後を付け回しているの!」
玖にゃにゃん「顔見ているの!」
衣理那「怖くて見てないわ! 深く帽子をかぶって、だてメガネだとお思うが掛けてて!」
にゃにゃん「ワンワン 警察に相談した方がいいよ!」
玖にゃにゃん「警察に相談した方がいいよ! それと 写真が撮れたらいいのにね!」
衣理那「でも、証拠写真がないから! 私が撮るわけにもいかないから! 玖撮って!」
玖にゃにゃん「私が? 探偵ごっこみたい! 玖なら度胸もあるし! おまけに、ニャニャンもいるし!」
にゃにゃん「ワンワン そうだよ俺がついているって!」
玖にゃにゃん「エリナの頼みじゃ仕方ないわね 一度だけだよ!」
衣理那(よかった! これで安心したわ!)
玖にゃにゃん「ニャニャン お願い! もう一度店内を探ってみて! 特にキャンドルがあるかないか?」
お店のママ(お待ちどう様でした ごゆっくりと召し上がってください 天気が不安定 にわか雨が降りそうね 降り出す前に店内にどうぞ)
衣理那「まだ、大丈夫みたいですから ありがとうございます」
お店のママ「遠慮なさらずに では失礼いたします」
衣理那「おしとやかなママさんだこと! そうだった! 電車の中に置き忘れた傘! どうしたかな? 高かったのに!」
玖にゃにゃん(そうね 勝手に傘が歩いてこないね?)
衣理那(こうゆう時、魔法が使えたらいいよね チチンプイプイとかで手元に! あぁ魔法使いになりたい!)
〇荒廃したホテル
蛇漉(ジャコ)(何でこんなことに! 命を捨てるなら、闘牛士として 立派に果たして欲しかった! 涙に暮れていた矢先に! 声が!)
ホテルの支配人「ほら! 声が聞こえるでしょう 練習をしているのですよ! この下に闘牛の練習場があるのですよ! 下に降りてみましょう!」
〇養護施設の庭
蛇漉(ジャコ)「これは! 子ブタが!」
ホテルの支配人「いつもあることですよ 豚が餌を求めて ガラスを割り侵入するのです それを追って取り抑えようと! それが練習と御承知下さい」
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