〇池のほとり
ししさん「人間の味方をするなんて」
ししさん「許せませんねぇ」
おとめちゃん（ししさんと戦いたくないですし）
おとめちゃん（すみれさんを守りたいの）
おとめちゃん（わたくしは、どうすればいいんですの・・・・・・）
おとめちゃん（とりあえず）
おとめちゃん「すみれさん、逃げますわよ！こちらにいらして」
すみれさん「承知致しましたわ」
おとめちゃん「宇宙の乙女たちよ、力を貸して！」
おとめちゃん「乙女の祈りその２」
おとめちゃん「ワープっ❤」
ししさん（逃げましたか・・・）
ししさん「チッ」

〇カラフルな宇宙空間
　　21××年
　　12星座の怪人が地球に集結しようとしていた。
　　──12星座の怪人とおじょうさまぶ──
　　ししさんとおとめちゃん編

〇花模様3
　　✩*ﾟ登場人物のご紹介コーナー✩*ﾟ
　　12星座の怪人の皆様
　　おじょうさまぶに入りたてのご姉妹
　　すみれさんとさくらさん
　　おじょうさま言葉はまだ勉強したてですので
　　ゆるやかなお気持ちで読んでくだされば
　　ありがたいですわ✨
　　物語が開演致します

〇華やかな裏庭
すみれさん「お紅茶いかがかしら？」
おとめちゃん「いただきますわ」
おとめちゃん「う〜ん、良い香りですわ」
　　優雅なひととき
　　地球に来てから１年が経ちましたの
おとめちゃん（とても快適に過ごしていたのですけれども）
おとめちゃん（あのかたの気配が地球で・・・・・・）
おとめちゃん「はぁ・・・・・・」
すみれさん「ため息なんて、どういたしましたの？」
おとめちゃん「わたくし、すみれさんに迷惑かけられないわ」
すみれさん「迷惑って、何かしら」
おとめちゃん「わたくしの仲間のおひとり、12星座のししさんが地球にいらしているの」
すみれさん「も、もしかして、遂にお迎えにこられましたの？」
おとめちゃん「えぇ・・・」
おとめちゃん「こちらの世界に馴染んでいる事を知られましたら」
おとめちゃん「攻撃をしかけてきそうなのですわ」
おとめちゃん「すみれさんと離れないと・・・・・・」
すみれさん「そ、そんな！おとめちゃんと離れるなんて、寂しいですわ」
おとめちゃん「すみれさん、涙が」
すみれさん「お帰りになられるのね、しかたのないことですわね」
おとめちゃん「えぇ・・・」
おとめちゃん「来てしまったわ！」
ししさん「お久しぶりです」
ししさん「任務はまだ、果たされていないようですね」
おとめちゃん「えぇ、まだですの・・・・・・」
ししさん「その話し方はどうしたのですか？」
おとめちゃん「こ、これは」
おとめちゃん（説明しないと、でもするの怖い）

〇宇宙空間
　　回想

〇地球

〇宇宙空間
うお「地球が・・・泣いて、おる」
おうしくん「あの、地球の周りに浮かんでいるゴミのせいかい？」
ミズガメー「あれは・・・ニンゲンが・・・・・・がめ」
やぎ「ニンゲンのせいで泣いてるのか？倒してくるか？」
おひつじさん「まてーい！暴力は良くない！」
サソリン「誰か偵察へ」
フタゴン「ニンゲンが出すゴミのせいで泣いてるのなら、ニンゲンこうげきを・・・」
おうしくん「落ち着け、とりあえずみんな、１票ずつ投票して、行く人決めよう」

〇宇宙空間
　　おとめちゃん、12票
おとめちゃん（俺も自分で入れた。自分が１番適任だ）
おとめちゃん「では、いってくる！」

〇センター街
　　そうして地球にやってきた
　　地球に着くと
　　ふたりの女の子がゴミ拾いをしていた
おとめちゃん（ニンゲンはゴミを散らかしているイメージだったのだが・・・・・・）
おとめちゃん「・・・・・・」
おとめちゃん「おい！何をしているんだ！」
すみれさん「わたくしたちは、街を綺麗にしているのですわ！」
さくらさん「ですわ！」
　　その後、俺も手伝った

〇センター街
おとめちゃん（綺麗になったな）
すみれさん「お兄さん、どちらにお住いなのかしら」
おとめちゃん「宇宙から来たばっかりだから何も決まってないんだ」
さくらさん「まぁ、お家がないってことかしら？」
おとめちゃん「あぁ」
すみれさん「じゃあ、お家に来たら良いわ！ひとつお部屋空いていますし」
さくらさん「そうですわね！」

〇華やかな裏庭
おとめちゃん「そのような感じで、一緒に暮らすことになりまして、色々教えていただきましたの」
おとめちゃん「そうして、ニンゲンの暮らしに染まっていったのですわ」
ししさん「染まった、ですと？」
おとめちゃん（わっ！やっぱり、言わなければ良かった）
おとめちゃん「ししさん！」
おとめちゃん（ここでファイアーだされてしまったら、家が燃えてしまう！）
おとめちゃん（念の為、お水のある場所へ移動したいわ）
おとめちゃん「話し合いましょ！こちらへいらして！」

〇池のほとり
　　移動した

〇池のほとり
ししさん「まずはそのニンゲンから」
おとめちゃん「やめて！」
ししさん「人間の味方をするなんて」
ししさん「許せませんねぇ」
おとめちゃん（ししさんと戦いたくないですし）
おとめちゃん（すみれさんを守りたいの）
おとめちゃん（わたくしは、どうすればいいんですの・・・・・・）
おとめちゃん（とりあえず）
おとめちゃん「すみれさん、逃げますわよ！こちらにいらして」
すみれさん「承知致しましたわ」
おとめちゃん「宇宙の乙女たちよ、力を貸して！」
おとめちゃん「乙女の祈りその２」
おとめちゃん「ワープっ❤」
ししさん（逃げましたか・・・）
ししさん「チッ」
ししさん（おとめちゃん・・・・・・）

〇宇宙空間
　　おとめちゃんは、心の支えだった
ししさん「シクシク」
おとめちゃん「ししさん、どうしたの？」
ししさん「後輩注意しても話聞いてくれないし、そしたら先輩に怒られるし、てんてこまいですよ」
おとめちゃん「挟まれて何だか大変💦」
ししさん「いつも愚痴を聞いてくれて、ありがとう」

〇池のほとり
ししさん（僕は、強気で勝気に見られるけれども）
ししさん（実は繊細な心で傷つきやすい）
ししさん（おとめちゃんがいつも心を癒してくれていた）
ししさん（どうして逃げるんですか？）
ししさん（あと、攻撃しようとしてごめんなさいね）

〇駅前広場
おとめちゃん「ここまでこれば、ひとまず大丈夫そうですわ」
おとめちゃん「はぁ・・・・・・」
すみれさん「いかがなさいました？」
おとめちゃん「わたくしが逃げた事によって、ししさんのお心が傷ついたのではないかと思いまして」
すみれさん「・・・・・・あの状況でしたら、逃げるしか考えられませんわ」
おとめちゃん「・・・・・・」
すみれさん「おとめちゃんはししさんが心配で、好きなのですね」
おとめちゃん「えぇ、ししさん、普段は周りを引っ張るタイプなのですけれども」
おとめちゃん「本当はガラスのハートなの」
おとめちゃん「・・・・・・好きですし、心配」
すみれさん「・・・・・・」
すみれさん「ししさんのところへ戻りましょう！」
おとめちゃん「で、でも、そしたらすみれさんが危ないですわ！」
すみれさん「大丈夫ですわ、ししさんはきっと人間の事を知らないから人間を嫌っている」
すみれさん「そんな人間とおとめちゃんが、今一緒にいる。ししさんはきっと、おとめちゃんの事を心配していらっしゃるんですわ！」
すみれさん「知ってもらいましょう！人間を」
すみれさん「ねっ？」
おとめちゃん「すみれさん・・・・・・シクシク」
すみれさん「それにね、ししさんのあの言葉の使い方、何だか気が合いそうな気がしますの」
すみれさん「うふふっ」
おとめちゃん「うふふっ」

〇池のほとり
　　戻ってきた
すみれさん「泣いていらっしゃいますわ」
すみれさん「行ってさしあげて」
おとめちゃん「しし、さん」
おとめちゃん「逃げて、ごめんね」
ししさん「おとめちゃん・・・・・・」
ししさん「シクシク」
おとめちゃん「ししさん、まだあんまり俺は地球を知らないけれど」
おとめちゃん「すみれさんみたいな素敵なニンゲンもいるんだ」
ししさん「ニンゲンなんて、地球を泣かすヤツらばかりじゃないですか！」
おとめちゃん「違うんだ！」
おとめちゃん「一緒に過ごしてみれば分かる！」
ししさん（言葉も宇宙にいた時の話し方で）
ししさん（おとめちゃんの本気の言葉・・・・・・）
ししさん「分かりました。過ごしてみましょう」
すみれさん「ししさん、おとめちゃんのお部屋で一緒にお眠りになるでよろしいかしらね」

〇綺麗な部屋
ししさん「お元気でしたか？」
おとめちゃん「うん！」

〇華やかな裏庭
　　朝
すみれさん「優しい気持ちでお水をさしあげて」
ししさん「こ、こうか？」
さくらさん「お話かけながらお水をさしあげますとよろしいのかと」
ししさん「元気に育ってくださいね」
ししさん「良い香りです。美味ですし」
ししさん「美味です!!」

〇センター街
ししさん「綺麗になりましたね」
すみれさん「ししさんのお言葉の使い方、所作、そしてお心、」
すみれさん「おじょうさまの素質ありますわね！」
すみれさん「ご一緒に磨き上げていきたいですわ！」

〇水玉2
「（ *´꒳`* ）」
ししさん「（ *´꒳`* ）」
　　こうして
　　ししさんも一緒に暮らすことになりましたの

〇宇宙空間
　　宇宙
うお「見える、ふたり、楽しんでおる・・・・・・」
やぎ「なんだって？ふたりとも、倒しにいくか？」
おひつじさん「まてーい！とりあえずみんなで行ってみよう！」

〇宇宙空間
　　いざ、地球へ!!!!!
　　近い未来
　　宇宙初の『怪人おじょうさまぶ』が！
　　そんな予感がいたしますの