私もラブストーリーガールズサイド!攻略対象は、同じ名前で三人で!

ブルークレヨン

二度目の救出(脚本)

私もラブストーリーガールズサイド!攻略対象は、同じ名前で三人で!

ブルークレヨン

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〇養護施設の庭
私「も〜信じるわけないでしょ!」
私「こう両手を繋いで、ナムナム〜とか唱えると長さんが過去に行けるとか⋯そんな訳ないじゃん!」
私「ナムナム〜〜だなんて⋯」
ながさん「えっ!?よ、葉子!?」
私「えっ?この光は何!?」
ながさん「よ、葉子!止められないんだな?そうなんだな?」
私「長さん!」
ながさん「葉子!四年前の! 君が捕まって椅子に縛られていた部屋に⋯」
私「長さん!!」
ながさん「もう一度、君を助けに行ってくる!!」
ながさん「⋯」
私「な、何これ!? 私が魔法を?しかも長さんを過去に飛ばしちゃったの!?」
私「あはは⋯」
私「ごめん⋯長さん。 心配だけど、一日で戻って来れるのよね?」
私(とりあえず、お母さんに相談して、長さんが戻って来るのを待とう〜うん!)
私「はぁ〜なんかやっちゃった感パない」
私「・・・」
私「ううん!大丈夫。たぶん。うん!」

〇兵舎
  一方過去の葉子は、誘拐され暗い部屋に入れられた後、人に見つかったからと城の様な所に移された。
私「うっ、ここって⋯お城? 私、別の所に連れて来られたんだ。 腕痛い⋯」
私(包帯が巻かれてる⋯はやとさん⋯じゃなかった犯人は本当に用意周到なんだ)
私「あの人はいないわね。 痛くても、辛くても逃げ出さないと! あの木のドアは体当たりすれば開くかな?」
私「よーしっ!!」
  私は左腕をかばいながら右肩からドアに突撃する
私「えいや〜〜〜!」
  と、ドアにぶつかる直前で何かマットの様な物に当たり、そのままそれに沈み込む
私「えっ!?」
ながさん「痛たたた⋯」
私「長さん!どうして?どうなってるの!?」
ながさん「葉子、ごめん突然消えて⋯ああ、 血が滲んでるじゃないか。早く病院へ行かないと!」
私「長さん⋯また助けに来てくれたの?」
ながさん「そのつもりなんだけど、ここは地下室じゃないな。時間が経っているって事か」
ながさん「そっか⋯うまく戻れなかったんだな。 腕もやっぱり怪我させてしまった・・・」
ながさん「くそっ・・・」
私「そんな!怪我は長さんが悪いんじゃないわっ。 殺人犯が悪いのよ!」
ながさん「⋯」
  長さんは、私をそっと抱きしめた
私「えっ!? ちょっと!ちょっと、ちょっと!」
ながさん「ご、ごめん!つい⋯」
私「長さん、今ここに来てくれた方法で外に出れないの?」
ながさん「ごめん、それは出来ないんだ」
私「不便なんだね」
ながさん「はい」
私「まぁ、うん!大丈夫! 殺人犯が来る前に何とかしてここから逃げよう!」
ながさん「そうだな」
ながさん(葉子は昔から前向きだな)

〇広い更衣室
あきさん「谷原さんがいない、どこへ行ったんだ? 長もいないぞ!」
刑事「防犯カメラをチェックしました。長はトイレに行って、事務所に戻り園内をうろつき、その後姿が見えません」
刑事「谷原さんは、トイレに行ったきり戻って来ていないそうだ」
あきさん(くそっ!長い時間彼女から離れ過ぎていた!他の人に任せずに、僕が葉子ちゃんの側にいればよかった!)
あきさん「私にも防犯カメラを見せて下さい。 ん?谷原さんがトイレに入った後⋯トイレに入るこの車椅子の女性、変じゃないですか?」
あきさん「今日は暑いのにニット帽を被って膝掛けをして。 顔は見えないな。このまま早送りして。出てきた!車椅子の女性とそれを押す女性」
あきさん「入る時はひとりで入ったのに、出てきた時は誰かに車椅子を押してもらっている」
刑事「トイレで会った誰かが手伝ってあげただけじゃないか? ⋯ん?この車椅子を押す女性の髪、違和感がある」
刑事「カツラだ!」
あきさん「こいつは犯人か?! そして、トイレから出てくる時に車椅子に乗っている顔が見えない人、これが谷原さん?」
あきさん「カツラの女のその後はどうなりましたか?」
刑事「確認できました! この後すぐに、車椅子の女性と一緒に、出口から出ていってます!」
あきさん「わかりました。すぐに遊園地の出入口附近で怪しい人物を見なかったか聞き込みしてください。 駐車場や駅のカメラも確認を」
刑事「了解」
あきさん「ロッカールームに行くと言っていた自称はやとさんは、もう戻って来たか?」
刑事「いや、まだだ・・・。 携帯に電話したが、出ないな」
あきさん(葉子ちゃん⋯怖いだろうな⋯ 早く助けてあげたい)
  はやとがいなくなってから数十分後
あきさん「はやとさん、戻って来るのが遅いな。 そろそろ僕も他の班と一緒に谷原さんを探したいが」
あきさん「待てよ。「はやとさん」の正体はまだわかってないよな。殺人犯の情報電話をくれた事も怪しい。僕は大きなミスを犯してないか?」

〇兵舎
私「どうやって出よう?ドアを壊すしかないかな?」
ながさん「あっ!ちょっと待って。さっきは慌ててたけど⋯リュックの中に携帯が⋯」
ながさん「もしもし!遊園地事務所ですか!?こちら遊園地内の使用禁止エリアのお城です。監禁されています。警察に来てもらって下さい」
私「来てくれるって?良かった⋯。ここって使用禁止エリアなの?」
ながさん「恐らく。 君が消えてから、警察に相談すれば良かったのに、焦ってひとりで園内を探したんだ」
ながさん「どこに行ったかとあちこち探していたら、使用禁止エリアに小さな古城とトリックハウスを見つけた」
ながさん「ここは、恐らくその古城。 そして、さっきいた場所はトリックハウス」
ながさん「トリックハウスは、ちょっと見ではわからないが、裏手の柵が壊されていて、園外からも園内からも入れるようになっていた」
ながさん「トリックハウスを探索していると、地を這うような助けを呼ぶ声が⋯」
私「地を這うような⋯」
ながさん「いや、まぁ、とにかく只事ではない声がしたから落ちていた石でドアを壊した。古かったからすぐ壊れたよ。 そして君を見つけた」
私「そうなのね。 でも、せっかく来てくれたのにどうして消えたの?ううん、責めてるわけじゃないの。だってまた来てくれたんだから」
ながさん「実は俺、四年後の未来から、魔法でタイムスリップしてきたんだ」
私「タイムスリップ・・・私の事からかってます?」
ながさん「いや、本当だよ。 俺が消えたり出たりも魔法だ。でも、人にかけられた受動的な魔法」
私「受動的・・・そりゃ、あの光とか消え方は魔法っぽかったけど、未来から来たって証明できます?」
ながさん「未来、ここから三年後俺と葉子···さんは出会う」
ながさん「えっと、葉子さんの趣味は乙女ゲーム。好きな食べ物はカニ。嫌いな物は静電気。冬は、人より放電しやすいって言ってた」
私(よく知ってるなぁ。ちょっと怖いかも)
私「やっぱり長さんって、ストーカーですか?」
ながさん「いや、違うんだ!俺達は付き合って一年経ってる。だから君の事は大体知ってる」
私「うーん・・・信じるしかないのかな」
ながさん「「過去の娘が怖い目にあった、その時の娘を助けてください」って、君のお母さんが俺に魔法をかけたんだ」
ながさん「ところが、お義母さんの調子が悪くて変な時に未来に戻った。それがさっき消えた原因。そして二回目来れたのは・・・」
  その時、ドアの外で微かな音がした
ながさん「何か音がした。警察が来てくれたのかな?」
  ドアノブを回すと、すんなりと開く。
ながさん「あれ?さっきは閉まってたよな?」
  そっと、ゆっくりドアを開けたが誰もいない
  そして、ドアの外には血の付いた包丁が落ちていた

次のエピソード:助けてあげたい

コメント

  • 長さん大活躍で他の登場人物を
    忘れそうです(笑)
    今後の展開が楽しみです。

  • おお~葉子ちゃん、「えいや~」って♪ きっと合気道をやっていたにちがいないっ。でもって黒帯なんだろうな~♡ 可愛くて、強くて、魔法まで使えちゃう葉子ちゃんの今後の活躍に期待大(長さんもがんばれ~♪)

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