ゾンビが恋しちゃダメですか?

ヤマダン

第三話 オシャレって?(脚本)

ゾンビが恋しちゃダメですか?

ヤマダン

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〇古いアパート
高橋美奈「はぁはぁ」
ゾンビ「まてまてー」
ゾンビ「久々の獲物だー!」
ゾンビ「逃げんじゃねぇー!」
高橋美奈「誰かー!誰かー!」

〇古いアパートの部屋
ゾン「は!あの子が危ない!」
高橋佳子「え?」
高橋佳子「・・・美奈」
高橋佳子「お願い、無事でいて」

〇古いアパート
高橋美奈「助けてー!」
ゾンビ「俺の獲物だー!」
ゾンビ「やったれ!やったれー!」
高橋美奈「誰かー!助けてー!」
ゾンビ「捕まえろー!」
ゾンビ「俺様に食わせろー!」
高橋美奈「はぁはぁ」
ゾン「ど、どうしよう・・・」
高橋美奈「はぁはぁ・・・」
高橋美奈「まだ追いかけてくる・・・」
ゾン「は!」
ゾン「やっぱりあの子だ!」
高橋美奈「助けてー!誰かー!」
ゾンビ「久々の獲物だー!」
ゾンビ「しかも若い女だぞー!」
ゾンビ「あれ?どこ行った?」
  ドン!
ゾンビ「痛!お前どこ見てんだよ!」
ゾン「あ、すいません」
ゾンビ「くそ!あいつどこ行った?」
ゾン「あいつ?」
ゾンビ「そうだ、なんか女が走ってただろうが」
ゾン「え?そうなんですか?」
ゾンビ「ったく!気をつけろ!」
ゾンビ「せっかく、久々の俺様の獲物だったのに」
ゾンビ「はぁ?俺様のだろ?」
ゾン「ふぅ〜」
ゾン「よかったぁ」

〇汚い一人部屋
  翌日
ゾン「やっぱり、あの子の」
ゾン「それにしても、無事でよかった」
ゾン「よし!じゃあ行くか!」
ゾン「オシャレを求めて!」

〇雑貨売り場
  小物ショップ
ゾン「うーん、ショップに来てみたはいいけど・・・」
ゾン「ぜんぜんわからないや」
ゾン「うーん、どれがいいのかなぁ」
ゾン「うむむ・・・」
ゾン「オシャレって難しいなぁ」

〇汚い一人部屋
ゾン「えっと・・・」
ゾン「違うなぁ〜」
ビー「おい!西地区への侵入に成功したってよ!」
ゾン「え!?」

〇港の倉庫
  西地区
戦闘員「うわーー!」
ゾンビ「うがががー」
ゾンビ「うががー」
戦闘員「助けてくれー」
「このやろー!」
警察「さっさとくだばれ!」
ゾンビ「うごごごー」
警察「くだばれ!」
ゾンビ「うがが」
警察「しまった!外した!」
ゾンビ「うがががー」
警察「うわー!」
戦闘員「くそー!」
戦闘員「ダメだ!逃げるぞー」

〇リサイクルショップの中
主人「なんだよ、西地区は安全じゃなかったのかよ」
  うぅぅぅぅ〜!
主人「きた!」
主人「あいつら、来てみろ!」
主人「この包丁でぶった切ってやる」
ゾンビ「うががががー!」
主人「来やがった!」
ゾンビ「うぅぅぅ」
主人「このバケモノめ!」
ゾンビ「うがが!」
ゾンビ「・・・・・・」
主人「やったか!?」
ゾンビ「うがが〜!」
  ぎゃーーーー!

〇古い倉庫
高橋美奈「はぁはぁ、ここにゾンビはいないかしら」
  ぎゃーーーー!
高橋美奈「え!?」
ゾン「あ!あの子!」
ゾン「あーかわいいなぁー」
ビー「おい!」
ゾン「え!?」
ビー「俺だよ」
ゾン「なんだよ、脅かすなよ」
ビー「何ビックリしてんだよ?ん?」
ビー「あ、あの子か。前に言ってた」
ゾン「う、うん」
高橋美奈(誰もいないわよね)
ビー「ん?」
ビー「あんなところに、ドアがあったんだ」
ゾン「・・・・・・」

〇大きいデパート
  西地区、年に一度のフェア開催中!
ゾン「きたきた」
  一階
ゾン「メンズファッション売り場は5階か」
ビー「え?マジか?」
ビー「5階・・・エスカレーターは」
ビー「動いてないよな・・・」
ゾン「よし!行くか!」
ビー「え!?マジで行くの!?」

〇大きいデパート
  3階
ゾン「なんかあったらいいなぁ〜」
ゾン「メンズファッション♪」
ゾン「アクセサリー♪」
ゾン「ここのデパートなら、何かオシャレアイテムあるだろう〜♪」
ゾン「ルンルン」
ビー「待てって・・・」
ビー「オシャレになるとか、あれはその・・・」
ビー「冗談っていうか〜・・・」
ゾン「やっぱ何か1つでいいから」
ゾン「アイテムがあれば違うと思うんだよ〜♪」
ビー「いやさ、俺らゾンビはさ」
ビー「体力ないんだけど〜・・・」
ゾン「何してんだよ〜♪」
ゾン「早く早く〜」
ゾン「オシャレが待ってるよ〜」
ビー「マジかよ・・・」

〇大きいデパート
  5階
ゾン「ついた!ついた!」
ゾン「おい、ビー!早く早く!」
ビー「はぁはぁ・・・」
ビー「やっとついたか・・・」
ゾン「にしても、このフロアは綺麗だなぁ〜」
ビー「たしかに!さすがにここまではゾンビも来なかったんだなぁ〜」
ゾン「じゃあ早速〜♪」
ビー「いやーそのー」
ゾン「お!」
ゾン「ねえ?これとかどうかな?」
ビー「いや、どうかな?って言われても・・・」
ゾン「こっちの方が似合うかな?」
ビー「いや、あのさ」
ゾン「あ!これは!」
ゾン「オシャレ雑誌に書いてあったやつ!」
ビー「そうなの?」
ゾン「どうかな!!」
ビー「いや、だからわからないよ」
ゾン「うん、でもこれは違和感ないかも」
ビー「なんでだよ」
ゾン「なんか、俺らってほら」
ゾン「薄汚れた感じじゃん」
ビー「ま、まぁな」
ビー「ゾンビだからな」
ゾン「だからこういう光るアイテムは」
ゾン「生きると思うんだよー」
ビー「生きるって」
ビー「俺らゾンビが言うのおかしくない?」
ゾン「へ?」
ビー「そんな音符マークで笑顔で言われても・・・」
ビー「まぁいいや」
ビー「とりあえず、いろいろ持って帰って決めてみたら?」
ゾン「そーだね!」
ゾン「よし!戻ろう!」
ビー「長かったなぁ〜」
ビー「は!また5階分降りないといけないんだ」

〇汚い一人部屋
ゾン「うーん、どれにしよう」
ビー「いやいやいや」
ゾン「どれも捨てがたいな」
ビー「いやさ、違和感持とうよ」
ゾン「うーん」
ビー「うーんじゃないよ」
ビー「どこに悩んでんだよ」
ゾン「やっぱこれかな?」
ゾン「雑誌もオススメしてたし」
ビー「は、はぁ」

次のエピソード:第四話 ライバル

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