ここが俺(私)の蔵杏大学

萩野 須郷

エピソード1(脚本)

ここが俺(私)の蔵杏大学

萩野 須郷

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〇華やかな寮
「・・・こ・・・ここが蔵杏大学。今日から俺が通う大学・・・」
上田「念願の第一志望に受かって、俺は今ここに立っているんだっ・・・!」
上田「大学デビューってことで、髪も染めちゃったし、あとは・・・」
上田「かわいい彼女ができたら万々歳だな!あーっ楽しみ!!大学生活楽しみすぎる!!」
上田「しかし上田よ気を抜くな、彼女を作るためにはそれ相応の準備が必要なのだ!」
上田「外見、中身を磨くことはもちろんのこと、友達を作るのも重要!」
上田「そして、何より大切なのは・・・」
上田「サークルに加入してとにかく女の子との出会いを増やすことであーーーーーーるっ!!」
上田「あー、何のサークルに入ろうかなあ。やっぱり運動する男子はかっこよく見えるってことでスポーツ系?」
上田「・・・まあ、俺、体育の成績ずっと2で運動音痴だけど・・・」
上田「吹奏楽とか軽音楽部はどうかな?楽器を鳴らす男子、いつにも増してかっこよく見えるだろ!」
上田「・・・まあ、俺小学生の頃、リコーダー吹けなくて先生に呆れられた過去があるけど・・・」
上田「小学5年生は全員参加のはずな鼓笛隊も、俺は「特別に免除♡」されてたし・・・」
上田「・・・い、一体なんのサークルに入ればいいんだろう・・・」
上田「このままじゃあサークルでただ恥を晒して周りから避けられて終わりだ・・・」
上田「俺にもなにか、得意分野があるといいんだけど・・・」
「・・・得意分野・・・ですか」
「ありますよ、貴方にも。私たちの目に狂いはありませんからね」
上田「・・・えっ。い、一体誰だ・・・?」
上田「ま、まさか・・・新手の逆ナンってやつ!?」
???「逆ナンではありません、勧誘です」
上田「勧誘?怪しいバイトの勧誘とか?大学って、そういうのがよくあるって聞くぞ」
???「バイトでもない、お前ちょっと黙れ」
上田「ス、スミマセン・・・」
???「・・・こほん。では、本題に戻ります。私が貴方に話しかけたのは、」
???「サークルの勧誘ですよ。ということで、私について来てくれますか?」
???「ちなみに貴方に拒否権はありませんので」
上田「は、ハイ・・・」
上田(えぇ〜っ、大学生活初日から知らない人に目つけられるなんて・・・。茶髪にしたのがまずかったのかな・・・)

〇校長室
???「さて、私は人を呼んで来ます。貴方はここで待っていて下さい」
上田「あ、ああ・・・」
上田「・・・はあ、怖かった・・・」
上田「それにしても、ここは一体どこなんだ・・・?暗くてよく見えないけど・・・」
上田「ここまで来る途中、急に目隠しされたからな。・・・ここの大学って、こんな恐ろしい奴いるのかよ・・・」
上田「くっ・・・こんなことなら、お母さんの言う通り、地元の大学に行けばよかった・・・」
「それは勿体無い。貴様はこの大学に来るべき男なのじゃからな」
上田「・・・えっ?」
上田(さっきの人と声が違う・・・?そういえば、誰か呼んでくるって言ってたけど・・・)
「貴様はこの大学に入る必要があった。それは避けようのない運命なのじゃ」
「だから本当は貴様の成績じゃあこの大学に受からなかったが、わしの権力で合格にしてやったのじゃ」
上田「・・・な、なんだって・・・?本当は俺は、不合格だった・・・?」
上田「でも貴方が合格にさせてくれたの!?やったーありがとう救世主!!」
(そこ喜ぶんかい・・・。大抵の人はショックを受けるのじゃがな・・・)
「とにかく、合格にしてやったのだから、わしのお願いを聞いて欲しい」
上田「はっ!何なりと仰せください陛下!!」
「ちょろいなこいつ」
上田「心の声が漏れ出てますよ殿下!」
「はいはい、それじゃあ具体的な話に入ろうか。わしのお願いというのはな・・・」
学長バルバロッサ「わしが作ったサークル、魔界同好会に入って欲しいのじゃ」
上田「・・・ま、まかい・・・どうこうかい?」
上田「何その、中2病を引きずった名前・・・」
学長バルバロッサ「言うなああああああっ!!わしだってそのくらいわかっておるわい!!」
学長バルバロッサ「でも仕方ないじゃろ、魔界とか、魔法とか、男の憧れじゃろがい!!」
学長バルバロッサ「いいや、男だけではない、女も、いや人類生物全ての「あったらいいなランキング3位」なのじゃ!!」
上田(そこはせめて1位にしてくれよ・・・)
上田「ちなみに一応聞いときますけど、その同好会は一体何をするんですか?」
学長バルバロッサ「決まっておるじゃろ。魔物退治じゃよ」
上田「・・・うん、それは貴方の頭の中での活動でしょ?で、本当の活動は?」
学長バルバロッサ「シャラーーーーーーーープ!空想じゃないわい!本当だもん!わし、これまで何回も魔法使って魔物退治したもん!!」
上田(・・・このおっさん、イカれてやがる・・・)
学長バルバロッサ「イカれてやがるとか言うな。これでもわしはこの大学の学長じゃぞ」
上田「人の心の中読まないでくださいよ・・・。というか、こんな現実と空想の区別がつかないおっさんが学長だって・・・?」
学長バルバロッサ「こら、大学合格にしてやった人間に対して失礼な口を聞くんじゃない」
上田「いやあ、このおっさんにならどんな口を聞いてもいいかなあと思って」
学長バルバロッサ「良くないわい!全くこれだから今時の若いモンは!」
学長バルバロッサ「・・・こほん。とにかく、お願いだ。魔法使いになってほしい」
学長バルバロッサ「貴様は魔法使いになって、この大学を救うのじゃ」
上田「はあ。一応言っておきますけど、俺魔法使えないですよ」
学長バルバロッサ「わかっておる。今のままでは、な」
上田「今の・・・まま?」
学長バルバロッサ「わしの力で、貴様を魔法使いにしてやれると言っておるのじゃ」
上田「・・・・・・えっと・・・・・・。それは・・・マジな話ですか」
学長バルバロッサ「マジじゃ。マジ中のマジじゃ」
学長バルバロッサ「しかも、今魔法使いになればもれなく・・・」
学長バルバロッサ「とってもかわいい女の子が、貴様のパートナーになってくれるぞい」
上田「・・・・・・・・・・・・」
上田「・・・ウッホウ!それはマジっすか学長!」
学長バルバロッサ「マジじゃ。マジマジ学園のマジじゃ」
上田「そ、そういうことなら早く言ってくださいよォ〜〜喜んで魔法使いになりますのでェ〜〜」
学長バルバロッサ「ふふっ、交渉成立じゃな」
「・・・ちょっと。本当にこんな頼りなさそうな奴魔法使いにするの?」
リオ「学長のお願いだから仕方なく連れて来たけど。私は反対よ」
上田「あれ、この声・・・。君はもしかして、俺をここまで連れて来た・・・?」
リオ「そうよ。言っとくけど、言われて仕方なくやっただけだからね」
上田「そうだったのか・・・お、俺・・・」
上田「こんなかわいい子に、目隠しされちゃったのかあ・・・へへへっ」
上田「良いのいただきましたっ!!」
リオ「はぁ・・・はぁ・・・これで少しは懲りたかしら」
学長バルバロッサ「無駄じゃぞ、リオ。こういう輩は、女の子の全ての攻撃がご褒美だと受け取ってしまうからな」
リオ「ただのヘンタイじゃないですか」
学長バルバロッサ「諦めるんじゃ。この男がいないとどうしようもない所まできておる。だから魔法使いにさせるしかないのじゃよ」
リオ「・・・くっ・・・こんなヘンタイに頼らないといけないなんて・・・ッ!!」
上田「あのーー・・・そんなにヘンタイヘンタイ言わないでくれます・・・?さすがの俺もちょっと傷つくんで・・・」
リオ「やかましいっ!ヘンタイにヘンタイと言って何が悪い!!」
学長バルバロッサ「まあまあ二人とも、世間話はここまでじゃ」
学長バルバロッサ「では、上田よ。・・・・・・最終確認するぞ」
上田「はっはい!」
学長バルバロッサ「貴様は今日から魔界同好会に入って、魔法使いとなる。そして、わしらと共に魔物退治をする。・・・これに同意してくれるな?」
上田「・・・・・・はい、同意します」
学長バルバロッサ「魔物との戦いは厳しいぞ。生半可な覚悟では死に行くだけだ。・・・それでも貴様は、魔法使いになるか?」
上田「ええ、なります。・・・・・・こんなかわいい子と一緒に魔物退治ができるなら」
リオ「・・・覚悟のつけどころ絶対間違ってるでしょ・・・」
学長バルバロッサ「・・・よろしい。では、ここで告白してもらおう。貴様の秘密を」
上田「・・・え?秘密?って・・・何です?」
学長バルバロッサ「とぼけても無駄じゃ。貴様は、わしらと同じ臭いがするからの」
学長バルバロッサ「その秘密があるからこそ、貴様は魔法使いとしての資格がある。わしはそこを見込んだのじゃ」
上田(・・・嫌な予感・・・これはもしかして逃げ出した方がいいやつでは?そうだ今すぐここを離れようそしてハッピー大学生活の再開を)
学長バルバロッサ「・・・女装癖。それが貴様の、秘密じゃろ?」

次のエピソード:エピソード2〜上田と魔法を読み解いて〜

コメント

  • 読み進めて、終始想像のナナメ上な展開に笑わせてもらいました。全く想像がつかないであろう今後の展開、楽しみで仕方ないです。

  • 主人公の気にするポイントが女の子がらみばかりなのが、すごく正直でいいとおもいました。笑
    でも、こんな学長のいる学校って楽しそうですね!

  • 主人公の彼は大した特技もなく退屈そうな男のこだけど、このグループに入ったことによってすごい変身を遂げそうだと感じました。それが世間一般的に褒められることではなく、とても特別な事な気配がします!

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