侍と物理学者と魔法少女と共に幽霊を倒す話

8号機

侍と物理学者と魔法少女と共に幽霊を倒す話(脚本)

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〇学校の部室
  とある高校にて
  夜になると幽霊が出ると噂になり、怯える生徒が続出。
  生徒会が対策に乗り出す
  地区の掲示板にゴーストハンターの募集を掲載
  そして3人のゴーストハンターが集まった
会長「書記君、怪異事件の件はどうなっているかな?」
書記「あ、会長ちょうどその話をしようと思ってたんですよ」
書記「先日依頼をロハで受けてくれるゴーストハンターを募集したんですけど・・・・・・」
会長「待って既に色々不安なんだが・・・・・・」
書記「募集に応じた3人を紹介しますね!」
会長「集まったの!? 3人も!!」
書記「侍の松平さん」
松平「よろしくでござる」
書記「天才物理学者の博士さん」
博士「がんばります」
書記「魔法少女のピュアリーピーチさん」
ピュアリーピーチ「どうも」
会長「いや、どうやって集めたの!?」
書記「募集したら集まりました」
書記「というわけで会長、今夜この3人と一緒に幽霊を倒してきてください」
会長「えっ、俺も?」
書記「部外者だけで夜の学校に入るわけには行かないじゃないですか」
書記「あ、私は門限があるので行けません」
書記「というわけで後はよろしくお願いしますね」
書記「お先に失礼しまーす!」
会長「あ、おい!」
会長「えーっと」
会長「よろしくお願いします」

〇学校の校舎
会長「と、いうわけで」
会長「改めて夜の学校にやってきました」
松平「会長殿、心配無いでござる」
博士「ええ、科学の力に勝てるものなどいません」
ピュアリーピーチ「みんなで頑張ろー! えいえいおー!」
会長「ふ、不安だ・・・・・・」
博士「早速入りましょう」
会長「お、おう」

〇学校の廊下
会長「で、出た〜!!」
松平「拙者に任せるでござる!」
松平「一刀両断!!」
松平「すり抜けたでござる!」
会長「物理無効か!」
会長「だったら魔法攻撃だ! 頼む、ピュアリーピーチ!」
ピュアリーピーチ「ふぇぇぇぇん!! お化け怖いよ〜!!」
会長「な、何しに来たんだ〜!!」
会長「くそぉ、一時撤退だ!」
博士「会長さん、提案があります 理科室に向かいましょう」
会長「理科室!?」
博士「はい 幽霊退治用の薬品を調合します」
会長「そんなの作れるの!?」
博士「はい」
会長「わかった。こっちだ!」

〇まっすぐの廊下
会長「理科室はここだ!」
会長「鍵がかかっていて開かない!」
松平「拙者に任せるでござる!」
松平「ヨシッ!」
会長「良くないわ! 後で鍵弁償しろ!」
博士「とにかく入りましょう」

〇理科室
会長「なんとか辿り着いた!」
松平「ドアには刀をつっかえ棒にしておいたでござる」
会長(良いのかそれで・・・・・・)
博士「私は薬品の材料を集めてきます 皆さんはアルコールランプの準備をしておいてください」
会長「わかった!」
会長「とはいえ、どうやるんだっけな・・・・・・」
会長「使ったの昔すぎて覚えてないぞ・・・・・・」
ピュアリーピーチ「そんなことも知らないの?」
ピュアリーピーチ「わたしに任せて!」
会長「おお! さすが小学生!」
博士「お待たせしました」
博士「材料が揃いましたので調合を開始します」
博士「まずは塩酸と水酸化ナトリウム水溶液を混ぜて塩化ナトリウム水溶液を作ります」
会長「まさかとは思うけど」
会長「塩を作るとかじゃないよね?」
博士「次に塩化ナトリウム水溶液を加熱して水を蒸発させます」
会長「絶対そうだろ!」
博士「アルコールランプに点火してください」
ピュアリーピーチ「はーい!」

〇理科室
博士「完成しました」
会長「塩の塊がビーカーの底にこびりついてとれないぞ!」
博士「しまった」
博士「不覚でした」
会長「おいぃ!」
ピュアリーピーチ「わたしに任せて!」
ピュアリーピーチ「ピュアリーパワー!」
会長「塩がビーカーごと粉々に!」
松平「幽霊がドアを破って入ってきたでござる!」
博士「今です!」
博士「塩化ナトリウムを投げつけてください!」
会長「お、おう!」
会長「くらえ! ガラス付き塩!」
会長「か、勝ったのか?」
松平「そのようでござる」
博士「科学の勝利です」
ピュアリーピーチ「ふぅ・・・・・・ すっごく怖かったよ」
会長「何はともあれ」
会長「これで一件落着だな」
会長「みんなありがとう」

〇学校の部室
書記「なるほど〜」
書記「そうやって幽霊を倒したんですね」
会長「本当に大変だったよ」
書記「お疲れ様です!」
書記「これで七不思議の1つは解決ですね」
会長「ん?」
会長「今なんて?」
書記「あれ? 言ってませんでしたっけ?」
書記「学校に幽霊が出る話が7種類あるんですよ」
書記「会長たちが昨晩倒したのはそのうちの1体に過ぎないですね」
書記「残りもお願いします」
会長「勘弁してくれ!」
  おわり

コメント

  • 侍と物理学者と魔法少女という、この世で一番接点がない異業種の人たちのチョイスが絶妙でした。一番困惑したのは幽霊だったかもしれませんね。

  • 会長は完璧書記に上手く操られて、そこがとてもツボでした。彼女が影でお膳立てし、そこに3人ぷらす会長を動員させるスタイルでどんどん幽霊退治していくんでしょうねえ。

  • 集まったメンバーのポンコツっぷりに笑ってしまいました。まぁ無料だと仕方ない気もw 次なる戦いの模様も気になってしまいます。

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