肝試しにきたらそこはホラーゲームの入り口だった

入江恵衣

いざ中ボス撃退へ(脚本)

肝試しにきたらそこはホラーゲームの入り口だった

入江恵衣

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〇豪華な社長室
みく「各自マイクを持って、合図があるまで部屋の四隅で待機って言われたけど・・・」
みく「うぅぅ・・・、 やっぱり怖いなぁ」
みく「あすかやさなえは大丈夫かな? あの首なしバケモノを見るのは初めてなんじゃ──」
みく「!!!!」
みく「来た!!!!」
  ぬるっ
茂太「みんな、いまだーーー!!!!」
「わーーーーーー!!!!!!」
?????「・・・・・・!!」
みく「バケモノの動きが止まった!!」
茂太「うおおぉぉぉぉぉ!!!!!」
?????「・・・」
?????「・・・」
?????「・・・」
「・・・・・・」
茂太「よっしゃ!! 倒せたぞーーーー!!!!」
「ヤッターーーー!!!!!!」
智樹「茂太! お前、マジですげーよ!!」
茂太「いやー、飛びかかった時はさすがに手ぇ震えたわ! すっげー怖かったー!!」
さなえ「茂太君すごい! 本物の勇者みたいだった!」
茂太「さなえもタイミングバッチリだったぞ!」
さなえ「それにして・・・ うわー、石膏が粉々だね・・・」
あすか「わ! ほんとだ・・・ 茂太君のハンマー攻撃すごかったもんね」
みく「それにしても、まさかマイクが敵の動きを制圧するためのアイテムだったとは思わなかったよ」
茂太「こいつは首から上がないだろ。 見えない聞こえないバケモンだから、空気の変化に人一倍敏感でさ」
茂太「普通に攻撃しても絶対に当たらないんだけど」
茂太「マイクを使って大声を出すと、空気の振動で身体がマヒして少しの間だけ動けなくなるんだよ」
茂太「動きが止まったら、あとはハンマーを使ってボッコボコに砕くだけ」
茂太「弱点を知っちゃえば簡単なんだけど、 当時はそこにたどり着くまですげー時間がかかったんだよな」
さなえ「あれ? 砕かれた石膏の中になにかある・・・」
さなえ「これは・・・・・・」
あすか「それ、『うさもん』だ。 幼稚園の時に流行ってたキャラクターだよね」
みく「これもゲームのアイテム?」
智樹「いや、違うな・・・」
智樹「それはゲームのアイテムじゃない」
「きゃあ!!」
あすか「がれきの中からこれが・・・」
茂太「ああ!血まみれの金づちね。 これはゲームのアイテムだよ」
みく「これがアイテム!?」
茂太「ああ。 これがないとラスボスの女の子は召喚できないんだ!」

〇広い厨房
みく「中ボスも倒せたし、あのままラスボスも倒しに行くのかと思ったんだけど・・・」
智樹「うん。みくの言う通り、もうラスボスを倒しに行く準備はできてるよ」
みく「だったら・・・」
智樹「ラスボスは倒せる。 だけどその前にみんなに伝えておきたいことがある」
「伝えておきたいこと??」
茂太「ラスボスの女の子を召喚するには これが必要だってさっき言ったよな」
さなえ「それ、すごく生々しいよね。 ゲームのアイテムだなんて思えない・・・」
智樹「このアイテムはさ──」
智樹「屋敷の夫婦を殺害した凶器なんだ」
みく「凶器?! なんで凶器が屋敷の中にあるの?」
茂太「実は、肝試しにきた6人の中に夫婦を殺害した犯人がいるんだよ」
「犯人が!?」
あすか「それってどういうこと? このゲームの目的は肝試しへ来た人を脱出させて、女の子を成仏させることでしょう?」
茂太「中ボスのガレキから凶器が出てきて、それで俺たち全部思い出したんだよ」
智樹「このゲームの目的は女の子を成仏させること。それと、夫婦を殺害した犯人を探すことなんだ」

次のエピソード:ゲームの目的

コメント

  • 衝撃のゲーム設定ですね。まさか、屋敷の両親を手にかけた犯人が、みく達の中にいるということですか!? 今後の展開にワクワクしてしまいます!

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